経営者の皆さんの中に「商品のコンセプトや商品自体は良いのだけど、商品のデザインがダサいから売れない」といった悩みを抱えている方はいないでしょうか。
国内の製造加工業では、自社にデザイナーを抱える企業が少ないのが現状です。
そういう時こそ、コンペやコンテストサイトで全国のデザイナーにデザインをしてもらいましょう。
今回は、企業が活用したいコンペやコンテストサイトをご紹介します。
※情報は2019年8月16日時点のものです。詳細は各サイトを御覧ください。
目次
自社でデザインは難しい?
昨今、大企業の下請けをしたり、取引先ブランドの製品を製造するだけではなく、オリジナル製品を開発・販売して事業を拡大しようとしている中小企業が増えています。
しかし、マーケティングやコンセプト設定を行いはするものの、商品デザインを専門に行うデザイナーがいないことから、そうした感性を持たない経営者や企業内の有力者がデザインすることがあります。
そうなると消費者から受け入れられないデザインの製品が誕生し、事業拡大が失敗に終わってしまうこともあるのです。
デザイナーはその名のとおり、デザインをすることに長けています。
素人が企業のオリジナル製品のデザインを行うことは難しいので、こうした場合は専門家にお願いするのが良いでしょう。
デザイン支援 × 中小企業
オリジナル製品を開発して他社との差別化を図りたいが、自社にデザイナーがいないという企業のために、国・地方自治体やデザイン振興機関などでデザイン支援を行っています。
以下はその一例です。
デザインの内容によって、デザイナーやデザイン事務所を紹介してくれる機関です。
自社製品のデザイナーを外注したい場合には、このようなデザイン支援を利用するのも良い方法ではないでしょうか。
「商品は中身で勝負」、「経営者の私の熱い想いを表現した製品は、きっと消費者もわかってくれる」といった考えのもとで誕生した製品のほとんどは、販売しても消費者に受け入れられずに消えていきます。
インスタ映えのために長蛇の列に並ぶという光景を見てもわかるように、商品のデザインは今の時代、消費者の心をつかむためのファクターでもあるのです。
積極的に活用しよう!コンペ・コンテストサイトをご紹介!
色々なデザイナーからデザインを募り、その中から選んでみたいと思っているのであれば、コンペやコンテストサイトを活用するのはいかがでしょうか。
全国のデザイナーと企業をつなぐコンペ・コンテストサイトをご紹介しましょう。
登竜門
デザイン情報サイト「JDN」の企画・運営を行っている「株式会社JDN」が運営するコンペ・コンテストサイトです。
日本から参加することができるコンペ・コンテストなどを網羅しています。
このサイトでは、毎週約40件、年間2000件以上のコンペ・コンテストなどを紹介しています。
そのため、全国の多くのデザイナーが、自らのデザインスキルを極めるために、またプロへの登竜門として、このサイトを利用しています。
数多くのカテゴリーがあるため、色々な業界に対応できるサイトといえるでしょう。
- カテゴリー:ロゴ、マーク、キャラクター、プロダクト、グラフィック、ポスターなど多数
- 掲載条件:主催者が明確で公式ホームページにコンペ・コンテスト内容が掲載されていることなど
- 掲載プラン:新着プランとスタンダードプランについては有料。無料プランもあり
COMPEDIA
クリエイターコミュニティサイト「CREATORS BANK」や、ハンドメイドイベント事業の企画・運営を行っている「株式会社アークフィリア」が運営するコンペ・コンテストサイトです。
20000人以上のクリエイターやアーティストが登録している「CREATORS BANK」と連動していることから、「COMPEDIA」に依頼すると自動的に登録クリエイターやアーティストへコンペ・コンテスト内容が届く仕組みになっています。
デザイナーにダイレクトに情報発信ができる点でおすすめです。
- カテゴリー:ロゴ、マーク、キャラクター、プロダクト、グラフィック、ポスターなど多数
- 掲載条件:サイト上での条件はなし
- 掲載プラン:ライトプラン、スタンダードプラン、カスタムプランともに有料
COMPE NAVI
EC事業やメディア事業を行っている「スターフィールド株式会社」が運営しているコンペ・コンテストサイトです。
日本全国のコンペ・コンテストサイトが掲載されています。
このサイトに掲載することで、コンペ・コンテスト内容のポスターを大学や専門学校へ貼り、アピールすることもできます。
デザイナーではないけれども、学生のデザインを希望しているのであれば、このサイトがおすすめです。
- カテゴリー:ロゴ、マーク、キャラクター、プロダクト、グラフィック、ポスターなど多数
- 掲載条件:サイト上での条件はなし
- 掲載プラン:スタンダードプラン、プレミアムプラン、イージーパッケージプラン、オーダーメイドプランは有料。無料のプランもあり
公募ストック
当初、ロゴ制作やメディア企画・運営を行っている「株式会社ドーナッツカンパニー」が運営していましたが、2017年に「株式会社PAO」に運営変更となったコンペ・コンテストサイトです。
このサイトは『クリエイティブする人(デザイナー)とクリエイティブを求める人(コンペ・コンテスト依頼者)が正しくつながれる場でありたい』という目的で運営されています。
2019年8月15日現在、無料で掲載依頼ができるので、コンペ・コンテストサイト掲載にお金をかけたくない企業におすすめです。
- カテゴリー:ロゴ、マーク、キャラクター、プロダクト、グラフィック、ポスターなど多数
- 掲載条件:主催者が明確で公式ホームページにコンペ・コンテスト内容が掲載されていることなど
- 掲載プラン:無料プラン
atelier circus(アトリエサーカス)
ファッションブランド「merlot」(運営会社:株式会社イチオク)が発信しているイラスト・デザインのコンペ・コンテストサイトです。
毎月、参加するブランドからテキスタイルやプリントに使用するデザインテーマが出題されます。
受賞者は各ブランドユーザーやこのサイトの閲覧者の投票により選出されます。
最優秀賞を受賞すると、賞金とともに、そのブランドの製品として商品化されます。
またサイト内に投稿されている作品の中から買取も可能です。
- カテゴリー:テキスタイルやプリントに使用するデザイン
- 掲載条件:サイト上での条件はなし
- 掲載プラン:サイト上で掲載なし
atelier circus(アトリエサーカス)の詳細はこちら
アートコンペの広場
国内外の現代アートの最前線を伝えている「美術手帖」(運営会社:株式会社美術出版社)が発信しているコンペ・コンテストサイトです。
このサイトのターゲットは、デザイナーデビューやステップアップを目指すクリエイターです。
依頼内容を「美術手帖」の雑誌やWeb版を利用してPRすることも可能なので、現代アートに興味のあるデザイナーからの応募が期待できます。
- カテゴリー:ロゴ、マーク、キャラクター、プロダクト、グラフィック、ポスターなど多数
- 掲載条件:サイト上での条件なし
- 掲載プラン:シンプルプラン、スタンダードプラン、プレミアムプラン、スペシャルプランはともに有料。無料プランもあり
※情報は2019年8月16日時点のものです。詳細は各サイトを御覧ください。
活用したい!コンペ・コンテストサイトをご紹介 まとめ
国内におけるコンペ・コンテストを網羅している代表的なサイトをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
コンペやコンテストを初めて行う場合には、サイトによっては、サポートをしてくれるプランもあります。
商品のデザインを考えている場合には、まずコンペ・コンテストサイトの活用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。