デザイナーに依頼すれば、素晴らしいロゴマークが作れると思ってはいませんか。
実はこれは大きな間違い。
実はあの大手ファッションブランドも、ロゴマーク作成に失敗しています。
ロゴマーク作成に失敗しないためのポイントについてまとめました。
目次
あのGAPもロゴ作成に失敗した
ロゴマーク作成の失敗事例として有名なのが、世界的ファッションブランドとして名高い「GAP」です。
正確には「リニューアルに失敗したロゴマーク」ですが、実例として学ぶことが多い内容ですので、こちらを例に挙げてお話します。
GAPは1969年に米国で誕生し、しばらくは「the GAP」というロゴマークを使用していました。
初めてロゴマークのリニューアルが行われたのは1984年のこと。
今ではよく知られている、青い四角の中に「GAP」という白文字で書かれたデザインが登場しました。
このロゴマークが世界的に定着したのは、みなさんもご存知でしょう。
しかし、2010年に3度目のリニューアルが行われていたことは、あまり知られていないのではないでしょうか。
2010年のリニューアルでは、白い背景に「Gap」の文字が黒字で書かれており、「p」の文字の右上に青い四角が小さく描かれています。
しかし数日後、このロゴマークは全店から降ろされ、これまでの見慣れた「GAP」ロゴに戻ってしまいました。
この交代劇の背景にあったのは、ユーザーからの批判的な声でした。
このようにユーザーからの反響でロゴマークが変わることは、実は少なくないのです。
満足できるロゴマークを作るためにやるべき4つのこと
「ロゴマーク失敗」という事実は、経費を無駄にするだけでなく、ユーザーの印象も悪くしてしまいます。
自社のファンの期待を裏切らないためにも、失敗しないロゴマークの作り方4つのポイントをご紹介します。
1.「なぜ作るのか」を明確にする
ロゴマークは会社を代表するものであり、企業の思いや社会に対する姿勢を世間に伝えるための手段のひとつです。
そのため作成の理由と共に、どういった思いを乗せたいのか、ロゴマークを通して何を伝えたいのかを明確にしておく必要があります。
単に「広告媒体として利用しやすいから」「あると便利だから」といった理由だけでは、ユーザーだけでなく社員も愛着を持てないでしょう。
作成理由を明確にすることは、社内外に愛されるロゴマークを作ることにもつながるのです。
2.具体的なイメージや思いはデザイナーに最初に伝える
1の内容や、具体的にどんなイメージのロゴマークがいいかといった点は、最初にデザイナーに伝えるようにしましょう。
これらはデザインの軸になる要件です。
作成中に軸がぶれると、大幅な修正が必要になったり、コンセプトから考え直したりしなければなりません。
また具体的なイメージがあると、デザイナーも作成しやすくなります。
その他、デザイナーへの依頼時に注意するポイントについて、以下記事でわかりやすくご紹介していますので、参考にしてみてください。
3.活用方法を想定して作る
思いやイメージだけでなく、活用方法も事前に想定しておくと、作成後に利用しやすくなります。
活用方法とは「WEBサイトで利用する」「ステッカーにしたい」など、どのようなツールで使いたいかということです。
多くのデザイナーは活用方法を考慮した上で、色合いやデザインなどを検討してくれます。
用途を伝えずに作ってしまうと、後で色を変更しなければならなかったり、サイズの調整が必要だったりする可能性があるため、事前に伝えておくのが良いでしょう。
4.追加費用や修正回数などは依頼前に確認しておく
「思った以上に費用がかかった」というのも、ロゴマーク失敗事例としてよく聞く話です。
費用面で失敗しないためには、事前にコストの幅や、何にいくらくらいかかるのかといった点を確認しておく必要があります。
実はロゴマーク作成には、目に見えにくい費用がいくつか発生します。
主に修正回数の追加や納品データ形式の追加などで起こることが多いようです。
こうした「コストがかさむ可能性のある項目」について、事前に確認しておくことをおすすめします。
確認には、以下記事のチェックシートをご活用ください。
ロゴマーク失敗の実例から学ぶ作成時の注意点 まとめ
ロゴマーク作成に失敗しないためには、今回ご紹介したポイントを押さえるとともに、ロゴマークを大切に使おうとする姿勢や、ユーザーを思ってデザインを進める姿勢が必要です。
ロゴマークは会社だけのものではありません。
ユーザーの思いや会社に抱いているイメージなどを把握した上でロゴマーク作成に臨みましょう。