デザインのコト。

見やすい&印象に残る名刺デザインのレイアウトと作成のポイントとは?

新たに事業を始める際や、新会社を設立した際に、用意すべきアイテムのひとつに名刺があります。

日本では取引先や関係先との挨拶の際に、必ずと行っていいほど使用するため、早めに用意しておきたいものです。

名刺は自作できる他、デザイナーに依頼することもできますが、そもそも「名刺の良し悪し」が分からずに、発注先や作成に困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

せっかく名刺を作成するなら、相手の印象に残るものや、情報が伝わりやすいものがいいですよね。

そこで今回は、名刺に載せるべき情報や相手の印象に残る名刺のポイントなど、名刺作成や依頼の際に知っておきたい内容についてご紹介します。

名刺に載せるべき情報 載せたい情報全まとめ

名刺を作成するなら、まず決めておきたいのが掲載情報です。

名刺には載せるべき情報と、載せておくとよい情報があります。

載せるべき情報=信用に関わるもの・連絡に必要なもの

載せるべき情報とは、それがないとあなたの信用に関わるようなもの、もしくは連絡がとれなくなってしまうものを指します。

具体的には以下のような情報が「載せるべき情報」です。

【名刺に載せるべき情報】

  • ロゴマーク
  • 会社名(団体名・屋号)
  • 肩書
  • 名前
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • ホームページ

ロゴマークは文字よりも相手の印象に残りやすく、また会社のイメージや大切にしていることを直感的に伝えることができるものです。

必須というわけではありませんが、ノベルティやパンフレットなど色々な場面で役立つものですから、まだ作っていないという方は準備し、掲載することをおすすめします。

またホームページについては、近年用意していることが当たり前になりつつあります。

FacebookなどSNSで代用することもできますが、いずれにしても企業や団体がどんな活動をしているかを証明する信用要素の一つになっていますので、掲載しておくのが良いでしょう。

載せたい情報=興味をそそらせるもの

一方「載せたい情報」とは、なくてもいいけれど、あると丁寧だったり、また相手に興味を持ってもらいやすかったりするものをいいます。

【載せたい情報】

  • 会社のキャッチコピーまたはコーポレート・アイデンティティ
  • 事業内容
  • 顔写真
  • SNS情報
  • 過去実績・ポートフォリオ
  • QRコード

例えばキャッチコピーはロゴマーク同様、会社や団体について知ってもらうために便利なツールです。

言葉が短く印象に残りやすいので、もしお持ちであれば掲載してみてはいかがでしょうか。

またクリエイティブな仕事の場合、過去実績やポートフォリオについて掲載しているWEBサイトがあれば、そのURLを載せるのもおすすめです。

そのほか、ホームページや過去実績などについては、QRコードを載せるという手もあります。

QRコードは近年、一般の人でも自作できるツールが登場しており、手軽に作成できるようになりました。

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ただし、QRコードはスマートフォンでしか読み取りできないので、特にホームページなどについては必ずURLを載せた上で、必要に応じてQRコードも追加するようにしましょう。

見やすい名刺デザイン4つのポイント

いくら名刺を渡しても、相手にその内容がうまく伝わらなければ意味がありません。

情報を正しく、分かりやすく相手に伝えるためにも、見やすい名刺デザインについて押さえておきましょう。

ポイントはこの4つです。

  • 情報は厳選して載せる
  • 十分な余白を設ける
  • 読みやすい行間・文字間を心がける
  • 大切な情報は目立たせる

情報は厳選して載せる

先程情報には2種類あるとご紹介しましたが、特に「載せたい情報」に関しては、全て載せると名刺が見にくくなってしまうことがあります。

名刺は、単に連絡先交換のための行なわれるものではありません。

一瞬で相手にあなたという人や会社を印象づけるためのものでもあります。

視認性を高め、一つ一つの情報の印象を高めるためにも、どんな情報を掲載するのか厳選することが大切です。

十分な余白を設ける

端から端までぎっしりと情報が詰まった名刺は、視認性が低く情報が伝わりにくいものになってしまいます。

特にデザイナー以外の人が名刺を作る際は、余白を埋めようと必死になろうとせず、逆に余白をもたせるようなデザインを心掛けましょう。

余白は「何も情報がない部分」ではなく、相手に本当に必要な情報を伝えるために必要不可欠な部分です。

四方はもちろん、全体としても十分な余白をもたせることで、視認性を高めて覚えてもらいやすい名刺デザインを目指しましょう。

読みやすい行間・文字間を心がける

上記同様、行間や文字間が詰まっていると、見にくい印象を与えてしまいます。

また印刷によっては文字が潰れてしまうことも。

名前や事業内容などは、文字と文字の間が半角ほど空くようなイメージで作成しましょう。

ただしホームページなどのURLは、文字間があると逆に読みにくくなってしまいます。

こちらは文字間を狭くして、全体的に読みやすいかどうかを確認しましょう。

大切な情報は目立たせる

名前や会社名など、特に重要な情報は太字にしたり色を変えたりして、目立たせるようにしましょう。

ただし、目立たせるものは1つ、多くても2つに絞ることが大切です。

すべて目立たせてしまうと、逆に何も伝わらない名刺が出来上がってしまいます。

掲載情報を選定する際に、最も目立たせたいものは何かを考えておくとスムーズです。

印象に残る名刺作成のポイント

名刺の役割のひとつは、相手に自分や会社の印象を強く持ってもらうことにあります。

そのためには、名刺に以下のようなこだわりポイントを追加してみましょう。

  • 用紙にこだわる
  • 厚みにこだわる
  • 顔写真を載せる

用紙にこだわる

名刺に使われる用紙は、一般的な白いものだけではありません。

スケルトンや特殊なでざわりのもの、和紙やエコ素材などさまざまなものがあります。

その他、地域の特産や名物を活かした用紙なども登場しており、会社が経つ立地に合わせたものを選択するのもよいでしょう。

厚みにこだわる

少し厚みをもたせると、わたした瞬間に相手に強い印象を与えることができます。

形にこだわるのもひとつの方法ですが、名刺入れに入らなかったり、整理しづらかったりして、相手の手を煩わせる可能性が高くなります。

一方、少し暑い程度であれば、名刺入れに収まらないということもないでしょう。

また厚みは、意外と多くの人がその違いに気づきやすいポイントです。

交換した瞬間に気づいてくれるので、話のタネにもなります。

顔写真を載せる

名刺のデメリットは、時間が経つとどんな人だったか思い出せなくなってしまうことです、

だからこそ名刺に顔写真を載せることで、時間が経っても相手に自分のことを思い出してもらえる工夫を施してみてはいかがでしょうか。

見やすい&印象に残る名刺デザインのレイアウトと作成のポイントとは? まとめ

名刺は日本におけるビジネスでは欠かせないアイテムです。

裏を返せば「誰でも使っている、印象に残りにくいもの」といえます。

だからこそ、分かりやすく、印象に残りやすい工夫を施すことで、相手に覚えてもらいやすいものを作ってみましょう。