みなさんは、こんな経験ありませんか?
- ロゴ納品時に、いろいろな形式のデータを渡された。
- 名刺作成時にロゴが必要となり、デザイナーに「jpegではなく、背景透過されいているpngデータで送ってください!」と言われた。
でも、何がどう違うの?とよく分からないですよね。
今回はそんな方のために、ロゴ納品時に渡されるデータの違いについて書いていこうと思います。
ロゴ納品時に渡されるデータは、主に6つの形式です。
- .ai
- .eps
- .psd
- .png
- .jpeg
では、それぞれのデータの特徴を説明していきます。
目次
①.ai(aiデータ・ai形式)
Illustratorで作成されたデータのことで、拡張子は「.ai」。
Illustratorとは:
Adobe社が開発したロゴ・名刺・パンフレットなどの制作に向いているグラフィックデザインソフトのこと。イラレと呼ばれることが多い。拡張子とは:
ファイルの種類を識別するためにファイルの名前(ファイル名)の末尾につけられる文字列のこと。引用:Wikipedia
このデータを展開すると、Illustratorの編集画面が開きます。
しかし、.aiデータはIllustratorがPCにインストールされていないと開けません。
そのため、デザイン確認用としてPDFデータと一緒に納品されることが多いです。
PDFについては⑥で説明します。
②.eps(epsデータ・eps形式)
①の.aiデータは、Illustratorをインストールしていないと開けませんが、.epsはあらゆるグラフィックソフトで編集できます。
.aiの場合、バージョンが違うとデータが崩れてしまう可能性もありますが、.epsは安定しているのでその心配がありません。
しかし、使用するグラフィックソフトによっては透過効果などが再現できない場合もあるので注意が必要です。
③.psd(psdデータ・psd形式)
Photoshopで作成されたデータのことです。
Photoshopは①のIllustratorと同じAdobe社が開発した画像編集ソフト。
このデータを展開するとPhotoshopの編集画面が開きますが、これも①.aiデータと同じように、PhotoshopがPCにインストールされていないと開けません。
ロゴ納品の際に.psdで渡されることは少ないかと思いますが、他のデザイン(バナー広告・ヘッダー画像など)では.psdで渡されることがあるので紹介しました。
④.png(pngデータ・png形式)
フルカラー(1670万色)を使用することができるので、色の多い写真・画像の保存に最適です。
.jpegに比べるとデータが少し重くなってしまいますが、色を透過することも可能なので、ロゴを画像として保存する際によく使用されています。
つまり、背景の部分を透明にできるので、WEBサイト・名刺など、png形式のロゴをWEBサイト・名刺など、どこにでも使用することが可能です。

このロゴをpngで保存すると、↓のように背景が透過され、ロゴの下に配置した図形も見える。
ロゴデザイン部分のみでくり抜かれた画像と考えると分かりやすいかも…。

さらに、低画質で保存した画像も、もとの画質に戻すことができるという特徴があります。
⑤.jpeg/.jpg(jpegデータ・jpeg形式)
④pngと同様に、フルカラー(1670万色)使用することが可能です。
軽くてキレイに表示されるという特徴があるので、WEB上の画像によく使われています。
しかし、色の透過はできないので、ロゴをjpegで保存すると以下の画像のようになります。

ロゴに白の背景ができてしまうため、下の図形が隠れてしまう。
jepgの最大の特徴は、大きい画像を小さいファイルサイズにできることです。
目に見えない程度の色の差異をなくすことで、情報量が少なくなるので軽い容量にできます。
ただ、
- 一度低解像度で保存してしまうと、元の画質には戻せない
- 保存を繰り返すたびに画質が劣化してしまう
という特徴もあるので、注意が必要です。
⑥.PDF(PDFデータ・PDF形式)
PDFは、紙に印刷するのと同じ状態のイメージを保存できる形式です。
そのため、名刺・チラシなどの印刷物のデザインを確認してもらうときに使用されることが多いです。
つまり、電子版の紙の役割をしてくれるということです。
ロゴデータ納品の場合、Illustrator等のデザインソフトを持っていない人でも確認してもらうことが可能です。
ロゴ納品時に渡されるデザインデータの違い まとめ
今回はデザインデータの納品で主に使用される6種類の特徴を説明しました。
簡単にまとめると、それぞれこのような特徴があります。
- .ai Illustratorを保存するデータ
- .eps あらゆるグラフィックソフトで編集可能なデータ
- .psd Photoshopを保存するデータ
- .png 色を透過できる→ロゴ◯
- .jpeg WEB上の画像など全般的に使われる
- .PDF 印刷ページを同じ状態を保存するデータ
意外と分からないデータの違い。
デザイン依頼した人も、デザイン初心者の人も、データの違いは理解しておきましょう!