展覧会

アートって実は身近だった!五感で感じるアートイベントをご紹介!

私たちの生活の中に自然と溶け込んでいるアート。

とても身近なものなのに、苦手意識を持ってしまったり、あえて遠ざけてしまっていることはありませんか?

アートを難しく考える必要はありません。

自分の五感を信じて、今までにないアートを探しに出掛けてみてはいかがでしょうか。

アートの世界へ一歩踏み出そう

春には桜、夏には花火、秋には紅葉、冬には雪景色…日本には四季折々で楽しめる造形美があります。

いくら「自分には芸術的センスがないから」とか、「美的センスが全くない」などと言われている方でも、それらの造形美に心が踊らされることはありませんか。

アートも全く同じです。

人によってアートの感じ方や受け止め方も違います。

「私は古典的な印象派が好き」「やっぱり現代アートに心が打たれる」「華やかなバーチャルな世界は美しい」「彫刻の奥深さに惹かれる」など、十人十色。

アートに対して、難しいとか、苦手意識を持っている方にこそ、五感で感じるアートイベントに参加して、まずはアートの世界へ一歩踏み出していただきたいのです。

「アート × ???」 コラボイベントでアートを身近に

美術館やギャラリーでは、どのようにアート作品を鑑賞していますか?

ガイドツアーに参加したり、音声ガイドを借りる方もいるでしょう。

しかし、国内の美術館やギャラリーならば、日本語が理解できます。

そのためガイドを使わずに、作品の近くにある説明書きを読んだだけで納得してしまうことはないでしょうか。

では、もしその場に作品のアーティストがいたらどうでしょう。

その作品に対するアーティストの想いを聞いたり、反対にアーティストへ質問を投げかけたりすることで、その作品を心の底から感じることができるかもしれません。

アートをより身近に感じてもらうために、人間の感覚とコラボしたイベントをご紹介しましょう。

※情報はいずれも2020年2月末時点のものです。最新情報は各公式サイトにてご確認ください。

LOVE ART

耳鼻咽喉科医でありながら、ギャラリーのディレクターという異色の経歴をもつ和佐野有紀氏が手掛ける「PROJECT501」。

アートコレクターに焦点をあて、コレクションの作品を鑑賞しながら、その生き方やアート購買目線などを追体験できるイベントがこの「LOVE ART」です。

アーティストとの対談や、コレクターの世界観や美意識を味わうことで、アートに対する新しい価値観を生み出すきっかけになるのではないでしょうか。

現在まで4回開催され、各回ともに多くの来場者を集めています。

2020年の開催はまだ未定ではありますが、もし開催があれば、おすすめしたいイベントの一つです。

  • 開催場所:PROJECT501(東京都渋谷区神宮前)
  • 料金:開催時により1drink制などあり

LOVE ART

Art TO Eat パクリをパクりと食べてみる~From A=A/A≠A~

横浜・黄金町は今やアーティストの街と化しているのをご存知でしょうか。

新しいエネルギーがみなぎる街で、食べることを意味する「パクり」と、コピーすることを意味する「パクリ」を掛けたアートイベントが行われました。

アーティストの東地雄一郎氏が手掛ける作品は、1枚の写真プリントを2000回コピーすることで、コピーした偽物が、オリジナルを超える新しいアートになります。

実際に、作品を鑑賞しながら、オリジナルとは何か、コピーとは何か、パクリとは何かをテーマに、ランチを食べながら考えるイベントです。

「現代アート」と「食」とをコラボしたこのイベントは、普段アートに馴染みがない方でも身近に感じることができるのではないでしょうか。

  • 開催日時:2020年3月1日(日)11:30~13:00
  • 開催場所:Tinys Yokohama Hinodecho(神奈川県横浜市中区日ノ出町)
  • 料金:2000円(ランチ込)

Tinys Art TO Eat パクリをパクリと食べてみる~From A=A A≠A~

体験型アートで五感を豊かに

歴史的建造物やテーマパークなど、大型施設の壁面を利用したプロジェクションマッピングの誕生から早15年以上が経ち、今では多くの人々に認知されるようになりました。

最近では、その映像を見ているだけでは飽き足らず、その映像の中に入って自らが体感するという「体験型アート」が人気となっています。

体験型アートといえば、NAKEDやチームラボの作品をご存知の方も多いのかもしれません。

これらのアートには説明書きなどはありません。

ただ、アートの中に自分を置くことで、アートが勝手に動いたり、アートの世界観に浸ることもできるのです。

文字の読めない幼児であっても、アートに苦手意識がある大人であっても、自然と楽しい気分になれる、そしてその映像美に驚かされるのです。

※情報はいずれも2020年2月末時点のものです。最新情報は各公式サイトにてご確認ください。

FLOWER BY NAKED 2020 -桜-

クリエイティブカンパニー・NAKEDが手掛ける「FLOWER BY NAKED」は、春らしく「桜」を基調とした春の花々を体感することができる体験型アート。

幻想的な光と暗闇の中で、映像として映し出される花々だけではなく、生花を使ったアートもあります。

また、音楽を楽しみながら収穫や飲食を行うことにより、視覚だけではなく触覚、嗅覚、聴覚、味覚という五感をフルに使ってアートを楽しむことができます。

  • 開催日時:2020年1月30日(木)~3月1日(日)10:00~20:00
  • 開催場所:日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町)
  • 料金:平日 一般1800円、小中学生1200円 / 土日祝日 一般2200円、小中学生1200円(前売り料金あり)

日本橋三井ホール FLOWERS BY NAKED 2020 ー桜ー

Immersive Museum

会場内の壁や天井、床という空間全面にプロジェクションマッピングを投影して、その絵画の世界観を体感するイベント「Immersive Museum」。

今回の展示テーマは印象派ということで、印象派のアーティストとして有名なモネやドガ、ルノワールの作品に浸ることができます。

絵画の中に自分を置くことで、自らがモネやルノアールになったような錯覚を体験することができるのです。

作品のモデルとなったスポットにわざわざ旅をしなくても、それが体験できるのがこのイベント。

印象派が好きな方であれば一度は足を運びたいイベントではないでしょうか。

  • 開催日時:2020年4月17日(金)~8月12日(木)10:00~21:00
  • 開催場所:寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川)
  • 料金:一般2500円、中高生1500円、小学生800円

イマーシブミュージアム / Immersive Museum

まるでeスポーツ?競技型デジタルアート

昨今、アートの新ジャンルとして「競技型デジタルアート」が話題となっているのをご存知でしょうか。

アナログからデジタルへと変革したように、静物を鑑賞する時代から、体験型アートを体感する時代へ、そしてアートがeスポーツとなる時代がそろそろ来るかもしれません。

この競技型デジタルアートは、2015年に大阪で誕生しました。

PCと液晶タブレットだけを使用し、直前に決定する制作テーマをもとに、制限時間20分間で制作しなければなりません。

1対1の対戦方式で、アートの製作過程を「アイデア」「スピード」「テクニック」「ビジュアルストーリーテリング」という4つの評価基準で採点、評価します。

プロのデジタルクリエイターはもちろん、デジタルアートに詳しい素人でも参加することができます。

2019年にはワールドグランプリも開催され、またオンラインマッチも開催されているため、どこからでも参加することができるのです。

アートをゲーム感覚で楽しむことができる、このアートは今後注目を浴びること間違いなしだと言えるのではないでしょうか。

LIMITS

競技型デジタルアートと言えば、この「LIMITS」。

制限時間20分という短い時間の中で、直前に決まるテーマから、どれだけクリエイティブに表現できるかが鍵です。

考えに考え抜いてアート作品を作る人よりも直感やひらめきで作品を作る人に向いていると思います。

この競技型デジタルアートは競技者として参加しても楽しめますが、オーディエンスとしても十分に楽しむことができます。

アートをゲーム感覚で、またスポーツ感覚で身近に楽しむことで、感性が磨かれていくのではないでしょうか。

この競技型デジタルアートがより身近なものになり、学校の休み時間や放課後の遊びとなる日も近いのかもしれません。

五感で感じるアートイベントへ行ってみよう まとめ

春になると、誰もが新しい一歩を踏み出したくなるもの。

アートの世界へ一歩踏み出すことで、五感をフルに使い、感性が豊かになるかもしれません。

新しい自分を探しに、ぜひアートイベントへ足を運んでみてください。