自治体の取り組み・民間サービス

北海道のクリエイター支援の取り組みをご紹介!移住支援なども

自治体によるクリエイター支援~北海道の取り組み~

国や自治体がクリエイティブ産業の支援をしていることをご存知の方は多いかもしれません。

しかし、北海道で多彩な取り組みが行われていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。

デザインのコト。では、「対面でのやり取りを大切にして仕事を進めたい」というニーズにお応えするために、クリエイター支援に取り組んでいる自治体をシリーズでご紹介しています。

今回は、北海道のクリエイター支援をご紹介します。

※情報は2019年12月26日時点のものです。

北海道札幌市

道庁がある札幌市には、クリエイター支援を積極的に行っている施設が多くみられます。

インタークロス・クリエイティブ・センター(ICC)

札幌市の産業振興を目的としたクリエイター支援施設で、インキュベーション機能を完備しています。

「ICCプロジェクトメンバー」になると、クリエイティブルームの利用が可能です。

また、札幌市で活躍しているクリエイターは、クリエイター登録を行うことで、マッチングなどを受けることができます。

インタークロス・クリエイティブ・センター(ICC)

北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 工業試験場

道内にある中小企業を対象に、技術支援事業を実施するなど、デザインを戦略的に活用するための支援を行っています。

技術相談や技術指導/講師派遣、派遣指導/短期実用化研究開発に設備使用など、多彩なバックアップを受けることができます。

北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 工業試験場

札幌市ではご紹介した以外にもたくさんの取り組みを行っています。

札幌市のクリエイター支援策を知りたい方は、下記の記事をご一読ください。

中小企業デザイン支援も!北海道札幌市のクリエイター支援の取り組み
中小企業デザイン支援も!北海道札幌市のクリエイター支援の取り組み実は国や自治体はクリエイティブ産業の力で地域活性化や経済発展を目指すため、積極的に支援しています。 なかには企業と地元のクリエイタ...

北海道占冠(しむかっぷ)村

日経クロストレンドが発表している「自治体マーケティング力ランキング」の、マーケティング力が高い自治体/定住人口率の高い自治体で1位となった占冠村。

「星野リゾートトマム」や「クラブメゾッド北海道トマム」を擁しており、海外の富裕層ご用達のリゾート地として注目を集めています。

2019年のデータをみると村の人口1,389人のうち、外国人数は309人。

2018年には、前年度と比較して186人も人口が増加しています。

占冠村の取り組み

占冠村では、移住や起業を積極的にバックアップしています。

「マイホーム奨励事業」では、マイホームを新築したり建て替えをしたりすると、50万円が支給されます。

また「小規模事業者支援事業」では、商品券20万円の交付を受けることができます。

要件に当てはまると、それさらに商品券や交付金が支給される嬉しい制度です。

占冠村では、地域資源をいかした観光業や、自然を利用したアウトドア体験にガイド、地元でとれる食材の加工販売をする工場などが主幹産業です。

国内外に向けて積極的に情報発信を行っており、クリエイティブの力をいかせるフィールドが広がっています。

各種支援制度について

北海道赤井川村

先程ご紹介した日経クロストレンドの「自治体マーケティング力ランキング」で、定住人口率の高い自治体で4位となった占冠村。

2019年現在総人口は1,205人で、うち外国人は111人。

赤井川村は、キロロスノーワールドがあることで知られており、農業や観光業が盛んで、観光業に携わる方の転入が多いです。

赤井川村の取り組み

2016年に策定された「赤井川村創生総合戦略」では、赤井川村の施策が紹介されています。

スノーリゾートである赤井川村には、冬季には全国各地からたくさんの若者が集まりますが、シーズンが終わると管内を離れて行ってしまいます。

夏季に農業などとマッチングし、若者の通年雇用かと定住化を目指しています。

さらに、基幹産業である農林水産業の商品開発や情報配信を行いさらなる高付加価値化やブランド化を推進したり、「国際観光リゾートエリアの形成」を実現するためには、クリエイティブの力が必要不可欠です。

今後もクリエイターへのニーズはより高まりをみせるとともに、クリエイティブの力を発揮することができるフィールドが広がっていくことでしょう。

北海道木古内(きこない)町

日経クロストレンドの「自治体マーケティング力ランキング」にて、観光人口増加率の高い自治体で4位となった木古内町。

人口は昭和35年の13,484人をピークに緩やかに減少を続けており、平成31年には4,112人です。

特別豪雪地帯に指定されるほど雪深いエリアですが、平成28年には北海道新幹線木古内駅が開通。

木古内ICの開通も予定されており、さらなる観光客増加が見込まれています。

木古内町の取り組み

木古内町では「木古内町観光情報」など、情報配信に力を入れています。

人口減少に歯止めをかけるためには、観光で訪れた人をリピーターにし、移住・定住へとつなげていく取り組みが必要不可欠です。

積極的に情報配信をしていき観光客を増やすのは、移住・定住を増やすためにも重要な施策のひとつです。

そのために木古内町では、動画や写真やWebサイトにパンフレットといった、クリエイティブの力を活用した情報配信を行っています。

道の駅 みそぎの郷きこない

2016年にオープンした、木古内のアンテナショップです。

2019年には来館者数200万人を突破。

新幹線の停車駅前にあるという利便性の良さが魅力です。

数多くある道の駅のWebサイトの中でも、積極的に多言語対応に取り組んでおり、8言語に対応。

国内外に対して情報配信を行う拠点として、観光案内の発信やホームページやSNSの運用にも力を入れています。

道の駅 みそぎの郷きこない

北海道東川町

写真文化に対する取り組みで知られる東川町。

1985年に「写真の町」を宣言し、「東川町国際写真フェスティバル」や「写真甲子園」を開催しています。

国道も鉄道も上水道もない町で、町内の水は全て地下水を利用しています。

人口は減少を続けていましたが、さまざま施策が功を奏し2014年には人口8,000人を突破し、現在は8,328人と増加しているのです。

東川町の取り組み

東川町のWebサイトは、自治体のHPとは思えない美しい写真が目を引きます。

また、町民に対する助成や支援も写真を軸にしたものが多くみられ、クリエイティブへの評価が高いことがわかります。

個人・企業を対象とした「助成・支援制度」にも力を入れており、独自の取り組みが多く、クリエイターや起業家にとって嬉しいサポートも。

雄大な自然と景観にひかれ、アーティストたちの集積がすすんでおり、作品に触れられるギャラリーや「クラフト・ショップ」もあります。

創作活動にピッタリな環境を求めて移住先を探しているクリエイター必見のエリアです。

新しいアーティストをお探しの方も、ぜひ東川町に注目してみてください。

北海道のクリエイター支援の取り組みをご紹介!移住支援なども まとめ

北海道では人口減少に悩む地域が多く、地域創生や地域活性化のためにクリエイティブの力が活用されています。

多彩な取り組みの結果、アーティストやクリエイターの活躍のフィールドが拡大しており、集積が進んでいるエリアもみられます。

北海道でクリエイターやアーティストをお探しの方は、ぜひご紹介した自治体や取り組みに注目してみてくださいね。

新しい出会いがあるかもしれません!