自治体の取り組み・民間サービス

自社クリエイターに対する副業支援を行っている法人&団体をご紹介!

自治体シリーズ~番外編:自社クリエイターに対する副業支援~

デザインのコト。では、国や自治体そして民間によるクリエイティブ産業支援の様子を、シリーズでご紹介しています。

今回は、番外編として「自社クリエイターに対する副業支援」をご紹介します。

クリエイターとして企業に属して働いている方は、大型案件を経験していたり、多彩なノウハウを持っていたりするケースが多くあります。

こうしたクリエイターをお探しの方はぜひ、副業を認めている企業のクリエイターに注目してみてはいかがでしょうか。

※情報は2019年12月26日時点のものです。

地方公務員のデザイナー・クリエイター採用
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一般社団法人トライセクター

「自社クリエイター」という基準からは少しそれますが、国歌公務員の副業を後押しする団体はこちらだけなのでご紹介します。

一般社団法人トライセクターは、国家公務員の越境活動を支援するために2019年に設立されました。

国家公務員のキャリア開発の支援と、公益を目的としている非営利団体と国家公務員とのマッチングや伴走支援を実施。

国家公務員の兼業が認められる中で、越境をすることで専門性を磨くとともに、官民連携とオープンイノベーションを可能とする「官民知識循環型社会」を実現するためにさまざまな取り組みを行います。

まだ立ち上がったばかりの団体ですが、国家公務員でありながらクリエイティブな能力を持っている方の活躍のフィールドが広がっていくと予想されます。

今後の取り組みに注目です。

参考:【プレスリリース】「官僚が行う副業・兼業などの越境活動」のサポートをする団体が始動

一般社団法人トライセクター

OND°

1960年代から、映画やドラマそして映画配給など映像業界をけん引してきた東北新社。

2018年に、新組織である「OND°」が発足しました。

ディレクターやプランナーそしてエディターなど、50名を超える映像クリエイターが参画しています。

OND°は、東北新社に所属しながら、指名のあった案件において外部チームの仕事を受注できる仕組みです。

クリエイターの育成のために立ち上げられ、人材を輩出することで社外の個人の活躍が、会社に還元される仕組みです。

第一線で活躍するクリエイターに仕事を依頼できる嬉しい取り組みです。

サイト上では、沢山のクリエイターや作品が紹介されており、フレッシュな才能に出会うことができます。

映像制作や動画制作のご依頼をお考え方はぜひチェックしてみてください。

参考:BAUS『東北新社のフリーランス集団「OND°」のクリエイターと、これからのキャリアのつくり方を考える』

OND°

株式会社サーチフィールド

クリエイター支援を行っている株式会社サーチフィールド。

企業とクリエイターをつなぐ品質管理プラットフォーム「GIKUTAS」に、触れたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんな株式会社サーチフィールドでは、2008年の創業以来副業を認め、クリエイターを支援する立場の社員が、「活躍の場を見つける」ことを応援しています。

個人で副業をしているだけではなく、部活制度を活用してグループで副業をしているケースも。

絵を描く趣味を持つメンバーが集まってイラストや漫画の書籍を制作し、即売会に参加しています。

月に一度活動することで、3,000円の部費を会社から支給。

こうした取り組みをすることで、クリエイターのスキルアップや経験になるだけではなく、社内の交流が活発になります。

企業絵師として活躍しているクリエイターに仕事を依頼できるのは嬉しいですね。

企業に属すると、規則に縛られ活動が思うようにできないケースは珍しくありませんが、クリエイターも活躍のフィールドが広がりそうです。

参考:Fledge「トップダウンをやめてボトムアップにしたら組織が自走し始めた ── 株式会社サーチフィールド」

株式会社MUGENUP

株式会社MUGENUPでは「創ることで、生きる人を増やす」ために、社内のクリエイターに対して副業を認めています。

対象となるのは、クリエイティブ制作に携わっているディレクターやイラストレーター、制作進行などの担当者。

認められている副業は、本業に差し支えない範囲で、クリエイティブにかかわるものかつ本人の成長を促すものに限られています。

副業を開始する際には、所属している部門長に対して届け出を行い上長の承認を得る必要があります。

また、月に10~15分程度の面談を行い、副業の名用や負担を上長がヒアリング。

万が一勤怠に影響が出た場合には、副業が一時停止になります。

月2回以上の欠勤や遅刻、無断欠勤が対象です。

「副業をする場合には届け出が必要」という企業は多くあります。

また、副業を本業に差し支えのない範囲にとどめるのは重要なポイントです。

明確に規定されていることで、無理なく副業に励むことができます。

副業を認める取り組みは、まだまだはじまったばかりの企業も多く、制度自体が安定していないケースもあります。

副業を認めている企業をお探しのクリエイターの方は、単に「副業可」としている求人を探すのではなく、「どんな制度なのか」きちんと調べて、自分のニーズに合っている企業を選びましょう。

参考:中小企業庁「兼業・副業を通じた創業・新事業創出事例集」

株式会社いろはにぽぺと

株式会社いろはにぽぺとは、「あそびを仕事に、オタクを仕事に」を掲げる、WEBサイト制作やアプリ制作、バーチャルYoutuverのプロデュースなどを手掛ける会社です。

採用情報には、副業希望者・同人活動家・週末起業家といったキーワードが並び、「弊社はオタクしか採用しません」と言い切ります。

同人活動を超絶推奨しており、クリエイターユニットなどの、業務時間外の取り組みを積極的に支援。

コミックマーケットの大人気サークルのイラストレーターさんも所属しており、副業で同人誌の制作をしているそうです。

「サブカルスキルアップサポート制度」では、公認サークルで会社負担で遊べるうえに手当まで受け取れます。

さらに、ユニークな「起業家勇退支援制度」があり、7年後に趣味だけで生計がたてられるよう、会社が起業支援をしてくれます。

クリエイティブな活動を行う趣味人を全力でバックアップしてくれる制度がたくさんあるのは嬉しいですね。

どの取り組みも、オリジナリティにあふれていますので、気になった方はぜひ採用情報をご覧ください。

趣味に生きたいクリエイターだけではなく、発注者の方も必見です。

プログラマーやデザイナー、イラストレーターといった、多彩なクリエイターと出会えるチャンスです。

たくさんのファンを抱える人気のイラストレーターと出会えるかもしれません。

採用情報

自社クリエイターに対する副業支援を行っている法人&団体をご紹介! まとめ

自社クリエイターに対する、副業支援を行っている企業や団体は他にも沢山あります。

こうした取り組みをしている企業のクリエイターは、副業として仕事を受けてくれる可能性があります。

大型案件に携わっていたり、大企業の仕事を受けているクリエイターをお探しの方は、ぜひ副業支援を行っている企業や団体にご注目ください。

本業に差し支えない範囲の依頼なら、引き受けてもらうことができるかもしれません。

お気に入りのクリエイターが見つかったら、その企業の採用情報をチェックすると、副業の可否の記載があるケースが多いので参考になさってくださいね。