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神奈川県川崎市のクリエイター支援状況やクリエイターと出会うための方法は?

神奈川県川崎市のクリエイター支援状況やクリエイターと出会うための方法は?

国や自治体が中心となって、クリエイティブ産業の支援を行っているのをご存じですか。

「打合せが必要だから、近くの方や会社に発注をしたい」とお考えの方のために、クリエイター支援に取り組んでいる自治体をシリーズでご紹介します。

今回は「川崎市コンテンツ産業振興ビジョン」を策定し、積極的な取り組みを継続してきた神奈川県川崎市の取り組みに触れます。

※情報は2019年9月30日時点のものです。

川崎市のコンテンツ産業を活用した取り組み

川崎市では、クリエイターを起用した多彩な取り組みを行っています。

「COOL CHOICEかわさき」Webプロモーション

「COOL CHOICEかわさき」は温室効果ガス削減を目標とし、低炭素型の製品・サービス・行動などのあらゆる「賢い選択」を促すための国民運動です。

川崎市は中高生や20~30代の若者に対して効果的にPRを行うため、人気クリエイターとのコラボレーションによるPR動画の作成や、特設ポータルサイトを作成。

制作された動画は、WEBサイトだけではなく、電車の車内広告など市内の各所で放映されています。

川崎市『人気動画クリエイターとコラボ!「COOL CHOICEかわさき」のWebプロモーションを開始しました!』

COOL CHOICEかわさき

ビジネスマッチング

川崎市の主催する「ビジネストライアルラボ」では、2010年~2013年にわたって、クリエイターと企業のマッチングを行い、コンテンツ活用をバックアップしていました。

活用事例には漫画やイラスト・キャラクターを中心に、アニメーション・映像など多彩な取り組みが紹介されています。

かわさきbizの立ち上げにより、ビジネスマッチングはかわさきbizに引き継がれています。

企業の課題解決茶効果的な販売促進のために、以前から積極的にコンテンツ活用を推進してきたことが分かります。

コンテンツ活用ガイドブック2013

かわさきBizコンとは

平成22年3月、川崎市は「川崎市コンテンツ産業振興ビジョン」を策定しました。

基本理念は、コンテンツを活かした産業イノベーションの推進です。

多彩な業種や業態の事業者に対して、コンテンツを活用した事業展開を促すだけではなく、高付加価値な製品制作や、効果的な販売促進を行うとなどの取り組みを推進しています。

川崎市コンテンツ産業振興事業の一環で運営されているかわさきBizコンは、川崎市が有している映像や音楽などの地域資源を生かして、コンテンツを活用した事業展開の浸透を図り、市内の産業活性化を目的としています。

コンテンツ活用に悩む事業者を対象に、クリエイターやデザイナーとの橋渡しを目指しており、クリエイターやデザイナーの創作活動など、多彩な業種で利用することができます。

川崎市内業者登録や、コンテンツ制作に関するご相談・お問い合わせは、川崎市の方しか利用できないので注意が必要です。

かわさきBizコン

川崎市内事業者登録フォーム

公式HPの専用フォームから応募すると、自社のコンテンツ活用事例を紹介することができます。

活用事例ができた方は、是非利用してください。

川崎市内事業者登録フォーム

コンテンツ選びチャート

ビジネスマッチングを行うサイトを持つ自治体は数多くあります。

しかし、目的や条件に合わせて最適なコンテンツを選べるチャートが付いているところは、全国的に見ても珍しいといえます。

このツールを利用して目的と条件を明確にすることで、どんなコンテンツ制作を依頼すれば良いか確認できます。

また、「条件から選ぶ」を選択すると、利用期間や媒体そして制作物などを軸に検索が可能です。

制作物によって、利用すべき媒体や展開は異なります。

コンテンツ制作に関するノウハウがない方や、効果的なコンテンツにお悩みの方はぜひご活用ください。

コンテンツ選びチャート

クリエイター/デザイナー検索

クリエイター/デザイナー検索では、マンガ/デザインなどのカテゴリーを選択して、クリエイター/デザイナーを探すことができます。

登録は個人だけではなく企業もあり、多彩なニーズに対応していて便利です。

クリエイター/デザイナーの個人ページでは、制作事例や業務内容、得意な業界などが紹介されています。

さらに、コンタクトフォームから、直接依頼を行うことができます。

クリエイター/デザイナー検索

株式会社クリーク・アンド・リバー社との取り組み

株式会社クリーク・アンド・リバー社は、川崎市から平成28年度コンテンツ産業振興事業を受託しました。

そして、市内事業者のコンテンツ活用を促進し、既存産業とクリエイティブ産業との融合を目指すために、市内産業振興だけではなく、新たな産業の創出を目指して活動をしてきました。

そこで生まれたのが、「自治体×中小企業×プロフェッショナル」の知的財産活用事業です。

株式会社クリーク・アンド・リバー社

「自治体×中小企業×プロフェッショナル」の知的財産活用

川崎市は、2007年から大企業の開放特許を移転して中小企業の新製品開発をサポートしてきました。

「川崎モデル」とされる知的財産交流活動の特徴は、川崎市と川崎市産業振興財団が一体となり、マッチング・製品化・販路拡大といったプロセスを支援している点です。

2018年時点で、マッチングの成功は30件、製品化は20件あります。

川崎市が開催した知的財産交流会は累計72回にものぼり、延べ2,044社が参加しているのです。

各所から注目を集めている取り組みで、約20自治体と連携実績があります。

これらのノウハウや知見をいかして、知的財産の収益機会拡大をはかるライツマネジメントなどを手掛けている、クリーク・アンド・リバー社と共同で、事業展開をスタートしました。

本事業は、「平成30年度中小企業知的財産活動支援事業費補助金(地域中小企業知的財産支援力強化事業)」に、「クリエイターを活用した大企業開放特許の事業化推進事業」として採択されたものです。

「自治体×中小企業×プロフェッショナル」の知的財産活用で行われるのは以下の3点です。

1)マッチングイベントの開催

2)コーディネーターの教育

3)マッチングサポート

株式会社クリーク・アンド・リバー社「川崎市と連携知財の新事業モデルを全国化大企業の知財、クリエイター視点で中小企業に活用」

福島県いわき市での取り組み

事業展開の具体例として、福島県いわき市が紹介されています。

こちらをみると、セミナーの開催やマッチング交流会の開催だけではなく、クリエイターによる開放特許のアイディアを活用する提案や、プロフェッショナルチームの伴奏型の商品開発サポートなど多彩な支援が行われます。

PR TIMES『福島県企業の特許活用に、クリエイターのアイデア活かす 「川崎モデル」の事例を基に、全国に知財活用を広める~「福島県 地域活性化知的財産マッチング支援事業」いわき市から~』

神奈川県川崎市のクリエイター支援状況やクリエイターと出会うための方法は? まとめ

神奈川県川崎市では、全国に先駆けてクリエイター支援に力を入れています。

そして、豊富な経験とノウハウをいかし、他の自治体をサポートする事業を民間企業と協働で行っています。

コンテンツ活用を促進するために、ビジネスマッチングにも積極に取り組んできた川崎市。

クリエイターに仕事を依頼したいときには、川崎市の取り組みを活用すると、スムーズに進めることができるかもしれません。

こうしたサポートを利用して、素敵なクリエイターを探してみてくださいね。