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移住サポートも!埼玉県内のクリエイター支援に対する取り組み【2019年】

国や自治体が中心となって、クリエイティブ産業の支援を積極的にしているのをご存知の方は少ないかもしれません。

昨今の目覚ましいクリエイティブ産業の発展の陰には、こうした支援活動があるのです。

デザインのコト。では、「リアルでのやりとりを重視したい」というニーズにお応えすべく、クリエイター支援に取り組んでいる自治体をシリーズで触れています。

埼玉県は、都心へのアクセスに便利な好立地で、クリエイターが活動しやすい環境が整っています。

そんな埼玉県のクリエイター支援をご紹介します。

※情報は2019年10月31日時点のものです。

さいたま新産業拠点(SKIPシティ)

平成15年にオープンした「さいたま新産業拠点(SKIPシティ)」は、映像関連産業を核とした次世代産業の導入・集積を目的としています。

主に映像クリエイターの発掘と支援に取り組んでおり、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭など多彩なイベントを開催しています。

アニメど埼玉

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の秩父市や、「らき☆すた」の鷺宮市など、アニメの舞台となった街が多い埼玉県。

そんな埼玉県からアニメーション作品を発信しているのが「アニメど埼玉」です。

SKIPシティの動画サイトである「SKIPシティチャンネル」内の特設コーナーとして運営されています。

単にアニメーションを配信しているだけではなく、特別企画ではクリエイターのインタビューや、貴重な紙フィルムアニメの掲載などもあり、見どころが沢山です。

埼玉県国際観光PRアニメなど、埼玉県の取り組みには、クリエイティブの力を使ったものが多くあります。

県がクリエイティブ産業を高く評価し、率先して起用しているのは嬉しいポイントといえます。

クリエイターを取り巻く環境もより良いものになっていくかもしれませんね。

アニメど埼玉

さいたま新産業拠点(SKIPシティ)

【川越市】川越周辺エリアの取り組み

埼玉県の県庁所在地はさいたま市ですが、城下町として発展した川越市は、歴史と文化の街として知られており、クリエイターが多く軸をおいています。

川越市まち・ひと・しごと創生総合戦略

職人町として歴史を持ち、面影を色濃く残している川越エリア。

旧川越織物市場を現代のアーティストやクリエイターの活動拠点「ものづくり長屋 川越」として整備します。

さらにインキュベーション支援を行うことで、活動をバックアップしていきます。

開設は平成31年を予定しています。

川越市まち・ひと・しごと創生総合戦略

「川越&比企エリアで見つける!あなたらしい暮らし」~移住×クリエイター編~

埼玉県のほぼ中央に位置ししており、都心方アクセスのよい好立地にありながら、豊かな自然に触れられる川越&比企エリア。

埼玉県では、川越&比企エリアへのクリエイターの移住を推進するために、トークセッションや交流会などのイベントを開催しています。

川越&比企エリアには、地域とつながりながらクリエイターとして活躍している先輩移住者が多く、たくさんのクリエイターが軸をおいて活動を行っています。

川越&比企エリアは、都心や地元のクライアントと仕事をしながら、自然に囲まれた環境で暮らすことができる理想的な環境のひとつかもしれません。

こうした活動を通して、今後さらにクリエイターの集結がすすんでいくかもしれないですね。

「川越&比企エリアで見つける!あなたらしい暮らし」~移住×クリエイター編~

【熊谷】クリエイター支援

熊谷市では、クリエイター支援やクリエイティブの活用を積極的に行っています。

「上武絹の道」広域連携DMOよる観光連携

熊谷市の近隣である群馬県伊勢崎市や藤岡市、本庄市などが参加する地域再生計画です。

この中で、インバウンド対策の一環として、訪日外国人である個人クリエイター(YouTuber)の活用があげられています。

観光PRにクリエイティブの力を活用する例は多くあります。

しかし、県を超えて周辺エリアとの協働の中で、クリエイティブの力をを積極的に採用しているのは特筆すべき点です。

「上武絹の道」広域連携DMOよる観光連携

ものつくり熊谷

「ものつくり熊谷」は、「稼ぐ力」を地域の皆様の力で創出していくための熊谷版ネットワーク拠点です。

熊谷市等の支援を受け、熊谷地域のものづくり企業発展のために設立されました。

入会後はものづくりに対する総合的な支援だけではなく、中小企業のグローバル展開の支援、そして国や自治体からの補助金など、多彩な支援を受けることができるようになります。

正会員は、入会金10,000円、月額1,000円です。

オール熊谷の企業における多様な連携やネットワーク構築が魅力で、受発注事業の展開をお考えのクリエイターや企業にとって、嬉しいポイントがたくさんあります。

企業とのつながりを持ちたいクリエイターや、クリエイティブの力をもっと事業にいかしていきたい方にお勧めです。

ものつくり熊谷

熊谷市企業紹介支援サイト「チャレンジ・ステージくまがや」

熊谷市が運営をしており、市内産業の振興を図ることを目的として開設されました。

熊谷市内の企業PRや、ビジネスマッチング、そして求人情報の掲載などに利用することができます。

登録や掲載料は無料です。

事業者情報を、「あいうえお」「業種」「従業員人数」で検索することができます。

個別ページには事業者情報のほか、自慢の逸品や、できることとしてほしいことを伝える「できますか・できますよ」カテゴリなど、多彩な情報が掲載されています。

企業によっては問い合わせ先が明記されていないところもありますが、事業者情報に住所や電話番号があるので、気になる企業に直接連絡を取ることも可能です。

企業検索しかできませんが、制作会社や商品開発のパートナーなどをお探しの場合に良さそうです。

チャレンジ・ステージくまがや

【その他】比企クリエイターズHUB

比企エリアは都心から約1時間でありながら、里山が残る地域です。

先ほど「川越&比企エリアには、地域とつながりながらクリエイターとして活躍している先輩移住者が多い」と触れましたが、これまでは個人同士のクリエイターが知り合うきっかけがありませんでした。

そこで立ち上げられたのが「比企クリエイターズHUB(クリハブ)」です。

個人のクリエイター同士や、個人と地域をつなぐハブとして、比企をブランド力のある町にするための活動をしています。

月に1度の勉強会では、クリエイティブな専門知識をお互いに共有しています。

また、多彩なスキルを持ったフリーランサーと出会える仲間探し、比企にあるコワーキングスペースで、コワーキングスペースDAYを設け、コミュニケーションを取りながら仕事に取り組んでいます。

参加資格は、30代を中心とした20-40代男女のフリーランスクリエイターです。

こうした取り組みが広がることで、クリエイターにとって居心地が良い環境が整っていきます。

クリエイター同士の交流のプロジェクトですが、まだ立ちあがったばかりなので、今度広がりをみせていくことでしょう。

発注者の方もぜひ注目してみてくださいね。

比企クリエイターズHUB

移住サポートも!埼玉県内のクリエイター支援に対する取り組み【2019年】 まとめ

埼玉県は、都心へのアクセスが良く、少し足を延ばせば豊かな自然に触れることができるエリアです。

既に多くのクリエイターが埼玉に軸をおいて活動をしていますが、その活動や移住を支援するために、多彩な取り組みが行われています。

対面での仕事の依頼をお考えの方は、ぜひ埼玉県のクリエイターに注目してみてください。

新しい魅力に出会うことができるかもしれません。