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高知県のクリエイター支援の取り組みをご紹介!企業とのマッチングや自己啓発サポートも

デザインのコト。では、「対面でのコミュニケーションを重視して仕事に取り組みたい」というニーズにお応えすべく、自治体のクリエイター支援策をシリーズでご紹介しています。

今回は高知県の取り組みについてご紹介します。

高知県では、たくさんのクリエイター支援プロジェクトが稼働しています。

中でも注目したい取り組みについてご紹介しましょう。

※情報は2019年10月31日時点のものです。

高知県の取り組み

高知県では、平成30年度予算にIT・コンテンツ産業振興費(首都圏IT・コンテンツ人材確保事業費)16,258千円を計上しています。

これは、首都圏在住の若手のIT技術者・クリエイターなどの人材や、IT・コンテンツ関連企業とのネットワークを構築をするために使用されます。

定期的な交流を行い、県内企業とのマッチングを図ることによって、高知県内へのU・Iターンや、県内企業との事業連携などを促進する目的があります。

クリエイターの移住を促進したり、県内企業とのビジネスマッチングを推進するために、県全体が一丸となって環境の整備をしたり、積極的な支援を行っているのです。

他にも人材の育成支援や、ものづくり企業の製品開発促進など多数の取り組みがあるので、多角的な支援を受けることができるでしょう。

せっかく移住しても、仕事がうまくいかなければ定住には繋がりません。

こうした多角的な支援があることで、安心して定住し、高知に軸を持って活動することができるようになるのです。

高知県は今後ますます、クリエイターが活躍しやすい環境が整備されていくと考えられます。

それにともなってクリエイターの移住が増えるかもしれませんね。

平成30年度高知県産業振興計画

高知県産学官民連携センター(ココプラ)

平成27年に高知県が開設した施設です。

産学官民連携に関する相談窓口を設置しており、交流機会の創出や人材育成研修など、多数の取り組みを行っています。

産学官民がつながり、コミュニケーションを深めるだけではなく、知の創造ひいては産業や地域のイノベーションにつながることを目的としています。

こうした取り組みは他府県でもみられますが、高知県では「大学の職員が積極的に取り組みに関わっている」という特色があります。

そのため、高知県の職員だけはなく、高知県立大学、高知工科大学、高知大学の職員が常駐しており、高知学園短期大学、高知高専が常設窓口の開設をしています。

大学などの知見を活かした取り組みを行うとともに、企業に対して大学との連携や協働による取り組みを提供しており、フォローアップやサポートを行っているのです。

土佐まるごとビジネスアカデミー(土佐MBA)

県が行っている研修プログラムで、ビジネス初心者から経営者まで、ニーズに合わせた多彩な講座を提供しています。

経営大学院のカリキュラム(MBA)を参考にし、高知県の企業ニーズに合わせたプログラムがたくさんあるので、実践的な力を身につけることができます。

本科は1講座800円で、各コースとにも初回の講座は無料です。

授業は対面だけではなく、リアルタイム配信と録画配信も行っているので、空き時間を活用して勉強できます。

個人や小規模事業者を対象にしている講座もあり、既に活動をしている企業だけではなく、創業したばかりの個人経営者やフリーランスにも嬉しい講座がみつかります。

クリエイターが経営で躓かないためにも、経営に関する正しい知識に触れることは必要不可欠といえます。

経営に携わる方だけではなく、いち社員にとっても重要な内容が多いので、ぜひ活用したいプログラムです。

土佐まるごとビジネスアカデミー(土佐MBA)

高知県産学官民連携センター(ココプラ)

土佐フードビジネスクリエーター人材創出事業(FBC)

国の補助金を利用してスタートした事業です。

2019年に12年目を迎えました。

高知県の食品産業の中核を担うことができる専門人材と、高知県の食料産業の拡充を担う基礎人材の育成を目的にしています。

これまで地域の産学官が連携し、多彩な教育プログラムを提供してきました。

平成30年からは、これまでの成果を踏まえて、より実践的なプログラムに刷新されています。

国家戦略プロフェショナル検定「食の6次産業化プロデューサー(食Pro.)」育成プログラム講座への認定申請を行っており、将来的にはカリキュラムを終えることで、認定を受けられる可能性があります。

1次産業の生産、2次産業の加工、3次産業の流通・販売・サービスの一体化や連携のことを、「1 × 2 × 3 = 6次産業」と呼んでいます。

これらの3つの産業をつなぐ力を得る人材を育成することで、高知県の食品産業を活性化することができるようになります。

高知県ではクリエイティブの力を高く評価しており、産業支援プログラムの中にもこうしたクリエイティブの力を活用した取り組みがみられます。

土佐フードビジネスクリエーター人材創出事業

【その他】TCG 土佐クリエイターズギルド

高知のクリエイティブの向上を目指して、2008年に設立された団体です。

高知県の広告活動の発展のために、会員相互の親睦とネットワークの構築だけではなく、質的向上を図ることを目的としています。

クリエイティブの力を地域に活かし、地域産業の活性化や地域貢献を実現するために、さまざまな事業を行っています。

個人会員の入会も受け付けており、入会費は無料。

年会費は10,000円です。

高知県の広告業界において活躍している、広告企画や制作技術者であることが入会資格とされています。

ただ、会の趣旨に賛同して入会を希望する場合にはこの限りではありません。

活動の一環として、セミナーの開催やTCG AWARDの開催があります。

また、TCG年鑑2016を発刊しており、定価2,160円で販売しています。

会員以外でも購入が可能なので、TCG AWARD2015の受賞作品や入選作品123点をみたい方は、ぜひご購入をご検討ください。

新しいクリエイターとの出会いがあるかもしれません。

TCG 土佐クリエイターズギルド

【その他】WEBクリエイターズ高知

高知県内のWEBクリエイターのスキルアップを目指し、地元有志を中心とするボランティアによって運営されています。

情報交換や勉強会などを行う場を提供。

対象は高知圏に住んでいるWEBクリエイターですが、エンジニアや企業代表、個人事業主、大学生など、多彩な方が参加できる内容の企画を行っています。

クリエイティブな内容が多い実践型のワークショップや、情報交換を行うミーティングなどを定期的に行っており、高知で活躍するクリエイターや、クリエイターとの出会いを求める方にピッタリです。

WEBクリエイターズ高知

高知県のクリエイター支援の取り組みをご紹介!企業とのマッチングや自己啓発サポートも まとめ

高知県では、クリエイター支援が盛んに行われており、クリエイターの活動を紹介する取り組みも多数みられます。

環境の整備だけではなく、ブランディングやプロモーションへの支援があるのは嬉しいポイントではないでしょうか。

高知県に軸を持って活動するクリエイターが、ますます増えていくかもしれませんね。

クリエイターとの出会いをお探しの方は、高知県のクリエイターに注目してみてはいかがでしょうか。

素敵なクリエイターとの出会いがあるかもしれません。