デザイン依頼

ロゴマーク作成をデザイナーに丸投げしてはいけないたったひとつの理由

ロゴマークやデザインのことはよくわからないから…と、作成のすべてをデザイナーに丸投げしていませんか。

デザイナーへの依頼時に注意するポイント6つ」でもお伝えしたとおり、デザイナーに何もかも任せてしまうのは、失敗のもとにつながります。

ロゴマークは会社や商品の顔になるものです。

多くの人に愛されるロゴマークを目指すためにも、またムダな工数や費用を費やさないためにも、今回はロゴマーク作成を丸投げしてはいけない理由についてご紹介します。

「デザイナーに丸投げ」が危険な理由

「デザインのことって全くわからないし、自分にセンスがあるとも思わない」

「他の仕事が忙しいのでそれどころじゃない」

「プロに任せたほうがいいものができるんじゃない?」

デザイナーに丸投げする人がよく語る理由としては、このようなものがあります。

しかし、実は「デザイナーに丸投げ」することこそ、デザインの質の向上だけでなくスムーズな納品を妨げる要因になっているのです。

なぜなら、どんなロゴマークを作りたいのかを一番理解しているのは依頼主にほかならないからです。

コンセプトを理解しているのは依頼主

ロゴマークに大切なのは、そのコンセプトや伝えたい思いです。

それを一番理解しているのは、作成するデザイナーではなく、依頼している皆さんではないでしょうか。

デザインは「思い」があってこそ

デザイナーは、あくまでデザインという分野のプロでしかありません。

デザインは何かを伝えたい人や企業がいて、初めて成り立つものです。

デザインすべきメッセージがなければデザインのしようがありませんし、捉え方が間違っていればいいものは生まれません。

「デザイナーにすべてを丸投げ」するということは、こうした「本来依頼主が考えなければならないこと」までデザイナーが考慮しなければならないということです。

途中のすり合わせが大切

たとえ最初の打ち合わせの段階で、必要な情報を共有したとしても、認識やデザインイメージに違いが生じることも少なくありません。

それを修正していくために必要なのが依頼後のすり合わせです。

これらの時間を設けずに生まれたロゴマークは、おそらく依頼主が期待していたものとは違った形になるでしょう。

作成が進むほど修正には時間と費用がかかる

一度形づくってしまったものを一から作り直すのは、非常に時間がかかる作業です。

再度作成のための時間が必要になるだけでなく、場合によっては追加費用が必要になることもあるでしょう。

デザイナーに丸投げしないことは、時間と費用をムダにしないことにもつながるのです。

「ロゴの丸投げ依頼」を防ぐ4つの心掛け

とはいえ、丸投げしている依頼主の中には「そんなつもりじゃなかった」「相談してほしかった」という人もいます。

これは、無意識に発した言動が丸投げ依頼につながっている可能性があります。

「俺にはデザインセンスないから、なんとなくやっちゃって」

しっかりデザインの確認もせずにこのような言葉を使っていませんか?

それが丸投げにつながっているかもしれません。

ここでは、デザイナーに丸投げして「こんなデザインを期待したわけじゃないのに…」と後悔しないための心掛けをご紹介します。

1.ロゴで伝えたい思いや用途を共有する

これらはロゴマークをデザインするために最も大事な要素です。

多くのデザイナーがこれらの要素をもとにロゴマークをデザインしていきます。

そのため、依頼の際にはまずロゴで伝えたい思いや用途について伝えておきましょう。

合わせてターゲットや伝えられる範囲での今後の戦略、予定しているキャンペーンについても共有しておくと、デザイナーも安心です。

2.使ってほしいカラーや近いイメージを共有する

ロゴに使用してほしいカラーや、完成のイメージに近いロゴマークなどがあれば、合わせて共有しておきましょう。

特に親会社や関連会社のデザインに似せたいとか、コーポレートカラーがあるといった場合は依頼時に必ず共有しておく必要があります。

また完成イメージがあると、デザイナーもイメージがつかみやすくなります。

この段階で共有するデータは他社のものでも問題ありません。

共有する場合は「このデザインのどんなところがイメージに近いのか」について伝えておくと安心です。

3.納品までのスケジュールを明確にする

納品までの打ち合わせや確認、修正回数は、デザイナーによってまちまちです。

また納品までのスケジュールもばらつきがあります。

そのため、依頼主がいつ何をすべきか、どんなものを用意すべきかなどを明確にした、納品までのスケジュールがあると安心です。

紙ベースのものでもデータでも問題ありませんが、その都度どんなことが必要なのかがわかると、データの用意し忘れや共有し忘れを防ぐことができます。

デザイナーが作成してくれる場合もありますが、そうでない場合は依頼主の方で作成し、共有しておくと安心です。

4.追加費用がかかる場合は申告してもらう

前述したとおり、スケジュールや修正内容によっては追加費用がかかる場合があります。

丸投げしてスケジュールや追加費用がかかるラインなどが分からないと、請求書が来た時に驚くような金額が提示されるかもしれません。

そうならないよう、事前にスケジュールの共有はもちろん、追加費用がかかる内容についても確認しておくことが大切です。

ロゴマーク作成をデザイナーに丸投げしてはいけないたったひとつの理由 まとめ

デザイナーはデザインのプロではありますが、ロゴマークについて情報がなければ、依頼主の期待に沿ったものを作成することはできません。

納品後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、今回のポイントを踏まえた上でデザイナーにロゴマーク作成を依頼しましょう。