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ロゴ制作を依頼したい!ロゴができるまでの流れを知ろう

ロゴ制作を依頼したい!ロゴができるまでの流れを知ろう

ロゴ制作を作る方法には、主に2つの方法があります。

ひとつは自作、もうひとつはデザイナーや制作会社などへの依頼です。

後者の場合は、工程のほとんどをプロのデザイナーが代行してくれるのが大きな魅力。

ただ、一見便利にも思える「ロゴデザインの外注」ですが、依頼者が制作の流れやポイントを把握していないと、イメージと大きく異なるロゴが出来上がってしまうこともあります。

今回は「ロゴデザインを外注したい!」とお考えの方に向けて、デザイナーとのロゴ制作の流れや注意点についてまとめました。

ぜひ参考にしてみてください。

ロゴデザイン制作の流れ

まず、ロゴデザイン制作のおおまかな流れについて見てみましょう。

  1. 【デザイナー&依頼者】打ち合わせ
  2. 【デザイナー】ロゴデザイン
  3. 【デザイナー&依頼者】プレゼンテーション
  4. 【デザイナー】修正作業と商標チェック
  5. 【デザイナー&依頼者】最終チェック
  6. 【デザイナー&依頼者】ロゴマニュアルの設定とチェック

上記を見て分かるとおり、外注といえど意外と「デザイナー任せ」にはできないのがロゴ制作の特徴。

デザイナーに一任して終わり、ではなく、二人三脚のイメージで制作を進めていくことが大切です。

ひとつひとつの工程について順にご紹介しましょう。

【デザイナー&依頼者】打ち合わせ

デザイナーとまず一緒に行うのが、この「打ち合わせ」。

「どんなロゴデザインにしたいのか?」

「なぜロゴを作ろうと思ったのか?」

このように、ロゴデザインのイメージや依頼背景をデザイナーと共有していきます。

この摺り合わせを曖昧なままにしてしまうと、デザイナーが依頼者側の望むロゴイメージを汲み取りきれず、ニーズと異なるロゴが出来上がってしまうことも。

よって依頼者側としては、「どんなロゴにしたいのか」「ロゴにどんなコンセプトを込めたいのか」「色味はどんなものがいいか」などを、できるだけ打ち合わせ前に固めておく必要があります。

もしイメージがうまく固まらない場合は、自社社員へインタビューしたり、自社の顧客にアンケートを行うなどして、自社にぴったりのロゴデザインのイメージを詰めていくといいかもしれません。

【デザイナー】ロゴデザイン

ロゴデザインの摺り合わせが終わったら、デザイナーはロゴ制作に入ります。

まず最初に行うのが、依頼者の情報の整理。ロゴを使う企業の歴史や理念、類似企業のロゴのスタイルなど、ロゴのデザイン作りに役立ちそうな情報を収集・整理します。

情報やインスピレーションをまとめたら、ロゴに込めるコンセプトをもとに、ラフスケッチやデザインワークを行います。

この段階で複数のデザイン案を作り、次の工程であるプレゼンテーションに臨む、という形が一般的です。

【デザイナー&依頼者】プレゼンテーション

デザイナーが制作したロゴを、依頼者と再度摺り合わせる工程です。

デザイナーから「どうしてこのデザインにしたのか」「デザインの意図は何なのか」というロジックを説明されることが多いので、それをもとに修正やブラッシュアップの依頼を行ないましょう。

なお、このプレゼンテーションの際に「何案ロゴデザインを出してもらうか」によって、依頼料も変動します。

「何案出してもらうか」「依頼料はどれくらいか」という設定については、打ち合わせの段階で交渉しておくのがおすすめです。

デザイン案を急に増やしてほしくなった時は?

どうしてもプレゼンテーション中に提案されたデザインに納得がいかなかった場合は、「やっぱりもう1案出して」とお願いをすることもできます。

しかし、これは追加でロゴ制作を依頼することと同義のため、「追加料金がかかりやすい」「納期の延長交渉などを受け入れる必要がある」など、初期の制作スケジュールや予算からずれてしまう可能性があることは了承しておいたほうがよいでしょう。

このような事態にならないよう、打ち合わせや初期の制作段階でデザイナーとコミュニケーションを取り、デザインの進捗を確認しておくと安心ですよ。

プレゼンテーションを経てデザインを1案に絞ったら、いよいよ工程も大詰めです。

【デザイナー】修正作業と商標チェック

ロゴデザインにプレゼンテーションで依頼した修正を加えてもらい、合わせて商標のチェックも行う工程です。

商標とは、商品やサービスの顔として使う文字やイラスト(ロゴ)のこと。

完成したロゴや文字を特許庁に登録することで、競合企業が自社と類似している社名で商売をしたり、似たロゴを使って商品を販売したりといったリスクを減らすことができます。

同時に、自社が知らず知らずのうちに、競合他社などの利益を脅かしてしまう危険性も軽減することが可能です。

自社のブランドの保護やトラブル防止のために、ロゴの商標登録はぜひやっておきたいところ。

商標登録の手続きは弁護士に頼むのが確実ですが、自力でやることもできるので、費用節約を考えている方は商標登録の方法についてもリサーチしておくことをおすすめします。

【デザイナー&依頼者】最終チェック~ロゴマニュアルの設定

修正が終わったロゴの最終確認を行います。

また、合わせて行いたいのがロゴマニュアルの設定です。

ロゴマニュアルとは、ロゴを様々な媒体で使用するにあたって決めておきたいルールのこと。

たとえば、以下のようなレギュレーションが例として挙げられます。

  • ロゴを変形してはならない
  • ロゴを縁取るのはNG
  • 本来のロゴと異なるカラーにしてはならない
  • ロゴにグラデーションをかけてはならない
  • ロゴの周囲に一定のアイソレーション(保護エリア)を設けること

このようなルールを定めておくことで、第三者が自社のロゴを使用した際にも、ロゴ本来のイメージを維持しやすくなります。

ロゴマニュアルは必ず作成しなければいけないものではありませんが、ロゴの持つブランドイメージを保持するためには必要になるものです。

ロゴデザインの最終確認も兼ねて、デザイナーとマニュアルを詰めておくとよいでしょう。

その他、魅力的なロゴデザインを作るために知っておきたいこと

最後に、魅力的なロゴデザインを作るためにチェックしておきたいポイントをご紹介します。

競合他社のロゴと並べた時、どう見えるかを確認する

ロゴを制作する際は、自社のロゴデザインだけを見て吟味するのではなく、他のロゴと並べながら「見た人がどう感じるか」をチェックするとよいでしょう。

競合企業のロゴと完成したロゴを並べた時、明らかにデザインが質素である場合は、ブランドイメージそのものも陳腐になってしまうリスクがあるためです。

背景色などに柔軟性はあるか

ロゴを印刷するのは、「白い紙面」とは限りません。媒体によっては背景色や素材が限定されたり、平面ではない媒体にロゴを載せなければならないケースもあるでしょう。

そのような場合はロゴがシンプルなものであるほど、多様な媒体に対応しやすくなります。

ロゴをデザインする際は、カラフルなロゴや複雑なデザインのロゴなど、「ぱっと見たイメージの魅力」を優先してしまいがちですが、汎用性についても検討しながらデザインを行うようにしましょう。

ロゴ制作を依頼したい!ロゴができるまでの流れを知ろう まとめ

ロゴデザインの制作の流れやポイントについてご紹介しました。

外注の際はついデザイナーに一任してしまいがちですが、制作の流れや魅力的なロゴのポイントを知っておくことで、より「自社のイメージに近いロゴ」を制作しやすくなります。

上記の内容を参考に、素敵なデザインのロゴを作成してみてくださいね。