よりよいデザインを生み出すために欠かせないのが、良質なコミュニケーションです。
しかし、電話やメールではなかなか細かなニュアンスが伝わらなかったり、迅速性に欠けたりすることがあり、困っている人も多いかもしれません。
そこで今回は、デザイナーと良質なコミュニケーションを取るためにおすすめしたいビジネスチャットについて、選定基準とオススメのツールをそれぞれご紹介します。
※情報は2019年12月28日時点のものです。
目次
より良いコミュニケーションツールの設定はより良いデザインを生む
コミュニケーションは電話やメールで十分だと思っている方も少なくないかもしれません。
しかし、可視化すること、またこれまでのやり取りが見えることが重要なクリエイティブ案件において、これらのコミュニケーションツールでは不十分なことがあるのです。
例えば電話は迅速性があるものの、相手に何かを見せながら物事を伝えるのが難しいという難点があります。
データをメールで送り、それを見ながら話をすることもできますが、デザイナーが外出している場合、それは難しくなります。
何より、電話は相手につながるまで要件が伝わりません。
一方、メールの場合は相手が不在であっても要件だけを送ることができます。
ただ、これまでのやり取りや送ったデータの履歴を追うのが難しいことが多いものです。
そのため「先日送ったデータを御覧ください」と言われて、過去の受信データをひとつひとつ確認するという作業が煩雑になってしまいます。
これらの難点を補ってくれるのがビジネスチャットです。
そのため最近ではメールよりもビジネスチャットでのやり取りのほうが多い、というデザイナーも少なくないのが現状です。
より良いビジネスチャットを選ぶための基準
近年さまざまなビジネスチャットが登場していることもあり、どれを選べばいいかわからない人もいらっしゃるでしょう。
ここからは、デザイナーとのやり取りのしやすさに重点を置いた、ビジネスチャットの選び方についてご紹介します、
直感的に使い方がわかる
何より大切なのが、直感的に使い方がわかるものであることです。
ビジネスチャットに関わらず、多くのインターネットサービスには取扱説明書のような丁寧なものは付いていません。
ある程度有名なツールであれば、ハウツーについて書かれた記事などもありますが、検索に時間がかかるため、できればこうした工数は省きたいものです。
そのためまずは、インターフェースをぱっと見て、ある程度基本的な使い方がわかるかどうかを確認しましょう。
ストレージ容量が十分である
特にクリエイティブ案件では、重いデータをやり取りすることが頻繁に起こります。
多くのビジネスチャットの場合、やり取りできるデータ量(ストレージ容量)が決まっているため、あまりに少ないと過去のデータを削除したり、追加プランに加入しなければならなかったりする可能性が。
ツールによってはプランごとにストレージ容量が変わるものもあるため、あらかじめどれくらいのデータをやり取りできるか確認した上で使用しましょう。
無料で使える
特に個人で案件を受注しているデザイナーの場合、有料プランしかないビジネスチャットの推奨はあまり歓迎しません。
法人でも同じことが言えるかもしれませんが、無料で使えるサービスが充実している昨今、ビジネスチャットに月いくらかの料金を払うのは気がすすまないものです。
できれば無料である程度の機能が使えるものを使いましょう。
タスク管理ができる
長期に渡る案件だったり、複数人で担当するものの場合、誰がどのタスクを抱えているか分からなくなることがあります。
そんな時に便利なのが、タスク管理できるビジネスチャットです。
相手に仕事を振る際にも、タスク化することでお互いに管理しやすくなります。
メンション機能
メンション機能とは、いわゆる宛先を付ける機能のことです。
ビジネスチャットでは複数人でやり取りすることが多いものです。
また、同じビジネスチャットを他の企業とのやりとりにも使っているデザイナーが多いため、ただコメントを付けただけでは読まれずに埋もれてしまう恐れがあります。
そのため特定の相手に対してコメントを付けるときには、メンション機能を使って呼びかけるのがおすすめです。
中には特定の複数人に対して、ひとつのメンションで呼びかけられる機能をもつビジネスチャットもあります。
参加人数やどのような使い方をするかなどによって決めると良いでしょう。
自社にあったカスタマイズがしやすい
他のアプリとの連携や、特定の作業をするとアラームが出るなど、自社にあったカスタマイズをすることで、より便利にビジネスチャットを使える可能性があります。
プログラミングの知識があるメンバーが参加する場合は、こうした機能がつけられるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
ビジネスチャットでオススメのツール3選
ここからは、上記の条件を考慮した上で、デザイナーとのやり取りの際におすすめしたいビジネスチャットをご紹介します。
それぞれ特性が異なりますので、詳細を確認した上で、自社にあったものを選んでみてくださいね。
※情報は2019年12月28日時点のものです。最新の情報は公式HPをご確認ください。
チャットワーク
インターフェースのわかりやすさだけでなく、機能性にも優れたビジネスチャットです。
ビジネスチャットだけでなく、音声通話やビデオ通話もできるので、直接話したいときにも活躍してくれます。
セキュリティも高く、日本語以外にも対応しているので、他国の人とのやり取りにもおすすめです。
直感的なインターフェース:○
ストレージ容量:5GB〜(プランによって異なる)
無料プラン:あり
タスク管理:あり
メンション機能:あり
カスタマイズ:API連携可
Slack(スラック)
特にITやクリエイティブ職の人達によく使用されているビジネスチャットです。
大きな特徴は、ひとつのスレッドの中に多数のチャンネルを持つことができること。
例えばひとつの案件の中にも「デザイン」「経理」「販促」など、属性の異なるさまざまなやり取りが存在しますよね。
これらをそれぞれ別々の場所でやり取りできるため、話がややこしくなることを防ぐことができます。
もちろん、それぞれ参加する人を制限することも可能です。
また、カスタマイズ性に優れているのもスラックの大きなポイントです。
プログラマーが関わる案件の場合は、Slackを指定される可能性は高いかもしれません。
こちらも音声通話やビデオ通話が可能です。
直感的なインターフェース:△(構造が分かっていないと戸惑うことも)
ストレージ容量:5GB〜
無料プラン:あり
タスク管理:あり(スター機能)
メンション機能:あり
カスタマイズ:可能
LINE WORKS
LINEのインターフェースそのままに、ビジネス向けに作られたビジネスチャットです。
以前LINEのセキュリティが大きな問題になりましたが、これらを強化するとともに、ビジネスチャットに必要なさまざまな機能を追加した内容となっています。
従来のスタンプ機能はもちろん、カレンダー機能やファイル管理、メンバー制限なども可能です。
特に、これまでLINEでやり取りしてきた人には使いやすいツールと言えます。
直感的なインターフェース:○
ストレージ容量:5GB〜
無料プラン:あり
タスク管理:あり
メンション機能:あり
カスタマイズ:可能
デザイナーとのおすすめコミュニケーションツール〜ビジネスチャット編2019〜 まとめ
ビジネスチャットを活用すれば、より効率的にデザイナーとコミュニケーションを図ることができます。
今回ご紹介したツールを活用し、ぜひデザイナーとともにすてきなサービスや製品を生み出してくださいね。