SNSの代表格である「Instagram(インスタ)」は、今やビジネスにおいて販促活動にはなくてはならない存在なのではないでしょうか。
Instagramの機能の中でも、フィードに残らない「ストーリーズ」を上手く活用することによって集客力アップを図ることができます。
2019年10月時点でのInstagramの利用者とその傾向を紐解きながら、どのようなポイントでストーリーズを作成したらよいのかについてご紹介しましょう。
※掲載情報は2019年10月1日時点の情報です。
インスタグラムの利用者とその傾向
2019年6月にFacebook傘下となったInstagramは、2019年3月時点において日本国内の月間アクティブアカウント数が3300万人を超えたことを発表しました。
日本語アカウントが開設された2014年に比べると、利用者数は8倍を上回り、今ではビジネスにおいて重大なマーケティング活動の場として大きく成長しています。
2014年当初は10代20代の若い女性がメインの利用者でしたが、最近では幅広い世代の男女へと変化し、利用者層の多様化がすすんでいます。
インスタのストーリーズとは
日々アップデートをしていて進化をとげているInstagram。
その中でもストーリーズという機能をご存知でしょうか。
正式名称はストーリーズですが、日本では一般的に「ストーリー」という呼称で呼ばれている方が多いです。
2016年8月の開始以降、利用者にとても好評だったこともあり、2017年3月にはビジネス向けの広告商材としてストーリー広告がリリースされました。
2018年10月時点において、日本におけるデイリーアクティブアカウントの70%がストーリーズを利用しているとの結果からもわかるように、ビジネスに活用しない手はないのがストーリーズだとも言えるのではないでしょうか。
では、このストーリーズとはどのような特徴があるのか、また、通常投稿であるフィードとの違いは何かを説明しましょう。
ストーリーズの特徴
ストーリーズの特徴として、次の特徴を挙げることができます。
フォロワーのみが閲覧対象
フォロワーに向けて発信することが可能。
写真や動画をスライドショー形式で表示
フィード(通常投稿)と同じように写真や動画の投稿が可能。
動画の場合は1動画が15秒まで。
15秒以上の動画の場合には1コマ15秒に区切られて自動的に動画編集され表示となる。
投稿後24時間限定の閲覧。24時間経過後は自動的に表示が消える
1画像ごとに投稿後何時間が経過しているかの表示もあり。
足跡機能
1画像ごとにどのフォロワーが閲覧しているかの把握が可能。
ライブ配信可能
ライブ配信終了後から24時間は閲覧することが可能。
外部リンク機能
ショッピングサイトなどへの誘導も可能。
フィードより多いデコレーション機能
撮影モードでも通常モードとは別に8種類の撮影モードが用意されており、特徴的で面白い写真や動画を投稿することが可能。
スタンプによるQ&A機能
デコレーション機能の中で、Q&A機能があるため、フォロワーの意向をストーリーズの中で調査することが可能。
Twitterのリツイートと同じようなリポスト機能
フォロワーが投稿したものに対してリポストし、その内容をストーリーズに投稿することが可能。
タイムラインとプロフィール画面に表示されない
24時間経過後に自動的に表示が消えてしまいますが、アーカイブとして残っています。
このアーカイブを編集し、ハイライトとして作成しない限り、プロフィール画面に表示されることはありません。
複数投稿しても、フォロワーのタイムラインを埋めつくさない
フィードを投稿するとフォロワーのタイムラインに時系列に表示されますが、ストーリーズの場合はホーム画面上部にアイコンとして表示されるだけで、タイムラインを埋めつくすことはありません。
ストーリーズ広告
前述した通常のストーリーズは「オーガニックストーリーズ」とも呼ばれていて、投稿してから24時間で自動的にストーリーズから消えてしまうものです。
そして、フォロワーのみしか表示されないというデメリットもあります。
しかしながら、ビジネスにおいてSNSを使って販促を行うためには、フォロワー以外の人にも、自社のことを、自社の商品を知ってもらいたいと思うのではないでしょうか。
このストーリーズ広告は、オーガニックストーリーズとは異なり、有料にはなりますが、フォロワー以外の不特定多数の人へ宣伝することができます。
ホーム画面の上部にあるストーリーズのアイコンには表示されませんが、フォロワーのストーリーズとストーリーズの間に広告として表示されます。
オーガニックストーリーズは24時間で自動消滅となりますが、ストーリーズ広告の場合は、設定すればより長い間、同じ写真や動画で広告を出すことができます。
また、その広告を見てもらいたいターゲット層が存在するのであれば、これも設定することが可能です。
オーガニックストーリーズと、有料のストーリーズ広告を上手く使うことで、会社や商品・サービスの認知度をあげることができるのです。
集客のためのストーリーズ投稿 6つのポイント
会社や商品・サービスの認知度をあげるため、また集客・売上アップのためにストーリーズを作成するポイントをご紹介しましょう。
最低限行っていただきたいポイントは、次の6点です。
1.ターゲットを意識
ストーリーズではなくても、商品やサービスを作る時にはターゲットを意識していると思います。
ストーリーズを作る時においても、ターゲットを意識することが必要です。
意識して作成することで、共感し、購買意欲が増し、売上につなげることができます。
2.世界観を統一
認知度を高めるためには、ストーリーズを投稿する頻度もそれなりに高める必要があります。
その時に必要なのが、ストーリーズの世界観です。
毎回投稿されるストーリーズの世界観に統一感がないと、商品やサービスのコンセプトを理解することができません。
フィードと世界観は揃えなくてもよいですが、ストーリーズ全体の世界観は統一するようにしましょう。
3.最初の5秒でブランドロゴやパッケージを見せる
人は最初の数秒で自分に興味がない写真や動画が表示されると、次の写真や動画を表示したくなるそうです。
そのため、記憶に残るように最初の5秒間にブランドロゴやブランドパッケージが表示されるようにしましょう。
4.ピードに合う完結なメッセージ
1コマは15秒です。
そして、人が15秒の間に写真や動画から読み取れる文字数は限られています。
メッセージは短く簡潔に、そしてわかりやすいメッセージを入れるようにしましょう。
5.音楽でブランドを表現
動画の場合、音楽を使ってブランドを表現することもできます。
メッセージを完結に伝えにくい場合には、ブランドに合う音楽で表現してみてはいかがでしょうか。
6.ネクストアクションを明確に
ストーリーズを見て共感したユーザーは、次のアクションでストーリーズで表示されていた商品・サービスに興味を持つでしょう。
そのため、ストーリーズからショッピングサイトへ誘導することが必要です。
「もっと見る」という表示を付けたり、下から上へスワイプするわかりやすい表示を付けるなど、ユーザーがひと目でわかるネクストアクションを表示させるようにしましょう。
いまや常識?!インスタのストーリーズを使った販促活用術とは まとめ
Instagramの場合、「インスタ映え」という言葉にもあるように、ターゲットに共感してもらえる「映える」写真や動画を使うことは、もはや常識です。
他社と同じことをしていては、差別化を図ることができません。
映える写真や動画だけではなく、今回ご紹介したポイントを参考に、ストーリーズを販促に活用することをおすすめします。