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テレワークに力を入れる青森県のクリエイター支援情報【2019年】

デザインのコト。では、「対面でのコミュニケーションを大切にしたいから、近隣のクリエイターに仕事を依頼したい」というご要望にお応えすべく、自治体のクリエイター支援策をシリーズでご紹介しています。

今回は青森県の取り組みについてご紹介します。

青森では県をあげて多彩な取り組みを行っている地域のひとつです。

その中でもクリエイターに嬉しい支援をご紹介します。

※情報は2019年10月28日時点のものです。

青森県のクリエイター支援

青森県では、クリエイターの支援を積極的に行うと共に、クリエイティブの力を活用した施策を導入しています。

クリエイティブ人財との連携による創造的商店街構築事業

平成30年度から行われている取り組みで、デザイナーやITクリエイター、そしてクラフト作家等の「クリエイティブ人財」を活用しています。

クリエイターと若手経営者や学生、商店街関係者が連携することによって、商店街・街づくりに新たなアイデアを創出し、商店街の活性化と若者のまちなか回帰、そして定住につなげていくことを目的としています。

弘前地区・十和田地区で実施しており、地域を愛するクリエイターや講師が集結して、熱い議論を交わします。

クリエイティブ人財との連携による創造的商店街構築事業(青森県庁ホームページ)

21あおもり産業総合支援センター

21あおもり産業総合支援センターの運営の前身は、昭和44年に設立された、財団法人青森県中小企業機械貸与公社です。

平成12年4月に関係団体の統廃合が行われ、「財団法人21あおもり産業総合支援センター」として発足をしました。

その後、平成24年からは公益財団法人となり、現在では公益財団法人21あおもり産業総合支援センターが運営をしています。

青森県内の中小企業者等を対象としており、研究開発から事業化に応じた総合的な支援を行っているのが特徴です。

企業の振興や新しい産業の育成、そして新事業の創出を行うことで、青森県の産業の活性化や活力ある地域づくりに寄与することを目指しています。

あおもり移住起業支援事業費補助金

東京圏から青森県内へ移住して、地域課題を解決する社会的事業を起業する方に対して行っている支援です。

起業に要する経費の一部補助を受けることができます。

要件が細かく定められていますが、補助対象と認められる経費の半分かつ200万円を上限とした補助金が交付されます。

青森県内で起業をお考えのクリエイターに嬉しい制度です。

こうした取り組みが実を結ぶことで、青森県内にクリエイターが増加していくかもしれませんね。

下記のURLは2019年度の募集内容で、既に募集自体は終了しています。

ただ、2020年度も募集があるかもしれませんので、参考のために掲載いたします。

あおもり移住起業支援事業費補助金

青森県よろず支援拠点

11名のコーディネーターが、多彩なプロフェッショナルがビジネスの相談に乗ってくれる、中小企業や小規模事業者向けの経営相談機関です。

出張相談会やセミナーも開催しており、商談会も定期的に開催しています。

クリエイター以外も支援を受けることができるので、クリエイティブの力を活用したい方にもお勧めです。

青森県よろず支援拠点

21あおもり産業総合支援センター

特定非営利活動法人あおもりIT活用サポートセンター 青森型リモート/ダブルワーク推進事業『AOMORI ASTEROIDS PROJECT -青森小惑星群計画-』

平成29年度予算ふるさとテレワーク推進事業に認定されたプロジェクトです。

青森県は、交通や気候などの面で、他県と比較して企業誘致には不利な環境にあります。

そこで、地元ワーカーや移住・Uターン人材が、テレワークを活用して、地域コミュニティの中で都市部の仕事を青森に住みながら仕事を請け負うために実施されました。

1)仕事を誘致するプラットフォームの形成

2)青森で働き続けることができるワーカーの育成

3)自立や継続性を重視した拠点の整備

上記3点を軸に行われ、拠点の利用者数は移住者11名、長期滞在者29名、個人利用は延べ680名にのぼりました。

プロジェクト自体は既に終了していますが、ギルドやクリエイターズバンクなど、一部の支援は継続して行われており、今後もクリエイターへの支援が見込まれます。

仕事を誘致するプラットフォームの形成「ギルド」

中でも注目したいのが、「仕事を誘致するプラットフォームの形成」の取り組みです。

青森に仕事を増やすために、都市部から大手の受託案件を増やすことを目的としています。

特定非営利活動法人あおもりIT活用サポートセンターを介して、県内在住の個人事業主にシェアしています。

受託案件は、電子書籍制作やWEB制作などがメインです。

ギルドメンバーに加入するためには、面談やスキルシートの提出が必要になります。

ギルドから受託した際には、報酬の一部が紹介手数料・ギルドオフィス運営費として差し引かれます。

ギルドを利用することで、個人でも大型案件に参加することが可能です。

営業力がないクリエイターにとっても嬉しい支援といえます。

ギルド部会(NPO法人あおもりIT活用サポートセンター(AOIT))

【官民連携】SAWS@青森

東京に本社を置くシックス・アパート株式会社と青森県商工労働部新産業創造課が、協働で運営するプロジェクトです。

高技能テレワーカーを育成するとともに、青森へのUIJターンを支援するために、2018年からスタートしました。

シックス・アパートでは、SAWSと名付けた独自のテレワークシステムを導入しています。

それを基に、仕事において高い技能を持つだけではなく、場所を問わずに実をして職務を進めて成果を出すことができる「高技能テレワーカー」の育成を目指します。

高技能テレワーカーが、働き続けて地域に根差すためには、支援する拠点が必要不可欠です。

そのため、平成29年度ふるさとテレワーク推進事業で新設されたコアワーキングスペースである、青森市「Gravity CO-WORK」、弘前市「ワークスペースSHIFT」を活用し、テレワーカーのコミュニティ形成を行います。

キャンペーンの一環として、セミナーを開催しており、「青森で活躍したい」と考えているクリエイターを積極的にバックアップしています。

SAWS@青森(シックス・アパート)

【その他】弘前クリエイターズバンク2018

青森にある株式会社コンシスと、東京にある株式会社デザインアクトが運営を行っているプロジェクトです。

「ゲームやグラフィックなどの仕事をしたい」と思っている、若いクリエイターの卵を育成します。

一流デザイナーのアドバイスのもとで、若いクリエイターがデザイナーとして独り立ちすることを目指しています。

また、すでにクリエイティブ関連の仕事に就いているけれども、青森にいながら東京から受注するゲーム・グラフィックの仕事をしたい人も対象にしています。

定期的に募集を行っていますが、2018年の募集情報をもとにご紹介しました。

弘前クリエイターズバンク2018(株式会社コンシス)

テレワークに力を入れる青森県のクリエイター支援情報【2019年】 まとめ

青森県では、天候や立地の厳しさがあるため、クリエイターの受け入れや育成と並行して、テレワークの推進に力を入れています。

県だけではなく官民連携および民間の取り組みもみられ、積極的かつ継続的な支援が行われているのです。

また、クリエイティブの力を活用したい企業に向けた支援も多数見られます。

新しいクリエイターの出会いをお探しの方は、青森県に注目してみてはいかがでしょうか。

素敵なクリエイターとの出会いがあるかもしれません。