富山県を中心に活動しているクリエイターを探したいと思っているものの、どうすれば出会えるのか分からずに困っていませんか?
デザインのコト。では、「打合せが必要だから、近くの方や会社に発注をしたい」というご要望にお応えすべく、クリエイター支援に取り組んでいる自治体をシリーズでご紹介しています。
今回は、富山県の取り組みに触れていきます。
企業にデザイナーを紹介するサポートもありますので、気になるかたはぜひチェックしてみてください。
※情報は2019年10月2日時点のものです。
目次
富山市の工芸・デザイン振興施策
富山市では、デザイン振興のために多彩な施策を行っています。
デザインサロン富山
デザインサロン富山は、富山市におけるデザイン産業の活性化を目的として開館しました。
デザイナーや学生のデザイン活動の支援、またデザインを必要としている地域や社会に対して、その可能性を伝達していく役割を担っています。
施設には、ギャラリースペースやデザイナーが交流できるサロンがあります。
富山デザインフェア2019
富山市が主催するイベントです。
2019年は10月4日~6日に開催されました。
富山デザインフェア2019では、企業や市民にデザインへの理解を深めてもらうため、商業デザイン作品の展示が行われます。
「2019 TOYAMA ADC展」「日本パッケージデザイン展2019とやま」などの展示もあり、多数の商業デザインを見ることができます。
国内外で活躍しているトップクリエイターが講師を務めるデザインセミナーは、一般の方を対象としており、デザインについて理解してもらうために行われます。
また、若手デザイナー育成のためのデザインスクールは、対話型の実践的な講座です。
単に技術力の向上だけではなく、専門分野を超えた交流も目的としています。
富山デザインフェアは、毎年開催されています。
富山に軸を置くデザイナーの作品に触れる良い機会ですので、デザイナーをお探しの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
富山県総合デザインセンター
富山県総合デザインセンターは、デザインで富山を元気にするために開館された施設です。
講習会の開催やデザイン視点の魅力ある商品開発のサポート、多彩なネットワークを駆使した交流と情報の発信など、多彩な取り組みを行っています。
デザイン相談・デザイナーの紹介
富山県総合デザインセンターでは、企業が抱える課題をヒアリングしアドバイスを行っています。
必要に応じてデザイナーを紹介し、新商品開発やデザイン導入のサポートをしてくれます。
アドバイスは無料です。
富山県総合デザインセンターだけではなく、富山地区・新川地区にも相談窓口が開設されています。
デザインの活用についてのお悩みはもちろん、企業のロゴマークやパンフレットデザイン制作など、デザインに関する多彩な相談が可能です。
デザイナー探しやデザインに関するお悩みをお持ちの方は是非ご活用ください。
富山デザインウエーブ
富山県では、デザインの振興に早くから着目しており、1990年に富山から世界に発信するデザインムーブメントとして、富山デザインウエーブが開設されました。
富山デザインコンペティションを中心に、ワークショップやセミナー、そして展示会を開催しています。
富山デザインコンペティション
1994年から開催されている、全国初の「商品化」を前提にしたデザインコンペです。
延べ約8,000人のデザイナーが参加した大規模なイベントで、デザインコンペだけではなく展示会やデザインセミナー、ワークショップなどを開催しています。
デザイナーと企業とのマッチングを図っており、デザインコンペ参加作品では2019年現在36点の作品が商品化されました。
さらに、ワークショップで制作された作品の商品化も実現しており、2018年4月現在18点の作品が世に羽ばたきました。
富山発のデザインの力を感じることができる、県内有数のデザインイベントです。
富山プロダクツ
富山県では、富山県内で企画もしくは製造されている工業製品を、「富山プロダクツ選定商品」として認定しています。
性能や品質そしてデザイン性に優れた商品を、富山ブランドとして国内外に情報配信し、企業の販売開拓をサポートする事業です。
選定商品の生産や販売を行っている企業に対し、商品紹介パンフレット作成や各展示会出品を富山県がサポートするだけではなく、共通シンボルマークの使用を許可しています。
選定申し込みは1年を通じて行っていますが、毎年6月中旬から8月末の間が集中募集期間で、9月上旬に審査をしています。
衣料品と医薬品を除き、全ての工業製品が対象です。
応募資格は、富山県内に工場もしくは事業所を有する方となっていますので注意が必要です。
クリエイティブ・デザイン・ハブ
クリエイティブ・デザイン・ハブ(C.D.HUB)は、イノベーション型ものづくり産業の起点です。
最先端設備を利用することができる、入居オフィスや連携交流スペースがあります。
デザインオフィスは、一面壁がホワイトボード仕様になっており、アイディアを出したりするときに便利です。
クリエイティブサロンでは交流だけではなく、モニターを活用してWEB会議の開催も可能です。
高精細3Dプリンターや3次元テクスチャー加工システムだけではなく、デザインCAD・CGなど、アイディアを具現化するための最新設備が整っています。
共同開発やプロジェクト遂行を円滑に進められるよう、ワークショップやサロンなども開催されており、ハード・ソフトの両面でクリエイティブをサポートしています。
ネットワークを築く-オープンイノベーション-
開発テーマを持っている企業と協力企業のマッチングを行います。
コラボレーション型開発プロジェクトの創出をサポートするため、毎月1回「未来研究会」を開催しています。
トヤマクリエイターズナビ
トヤマクリエイターズナビは、富山県がクリエイティブ産業振興事業の一環として開設しました。
富山県内のクリエイターの受注拡大や、県内の中小企業のデザイン・プロモーション力強化を目的としており、富山に軸を持つクリエイターを検索することができます。
クリエイターを探すではフリーワードによる検索だけではなく、「写真」「アイメーション」「イラストレーション」など、カテゴリーを選択してクリエイターの絞り込みが可能です。
更に、地域で探すこともできるので、お住いの地域で活躍中のクリエイターに出会うことができます。
個別ページには、事業所の所在地や基本情報のほか、実績・経験などが記載されています。
お問い合わせフォームが設置されており、フォームから直接クリエイターや所属会社に連絡が可能です。
富山県で活躍するデザイナーにも出会える! 富山県のクリエイター支援制度をご紹介【2019年】 まとめ
富山県では、長年にわたり継続してクリエイター支援に力を入れてきました。
そのため、クリエイターが活動しやすい設備や制度が整っており、イベントや展示会そしてセミナーも数多く開催されています。
富山のクリエイターと協働することで、富山プロダクツのように県のサポートを受けられるケースもあります。
皆さんもぜひ、富山のクリエイターに注目してみてくださいね。