国や自治体が、積極的なクリエイター支援を行っているのをご存知でしょうか。
デザインのコト。では、国や自治体そして民間の多彩なクリエイティブ支援の様子を、シリーズで紹介しています。
今回は番外編として、日本経済の活性化を目標にしている「特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)」に触れます。
VIPOは日本のコンテンツ産業を国際競争力のあるものにするとともに、クリエイターを支援するための取り組みを行っている企業です。
クリエイターだけではなく、映像制作やコンテンツ業界に興味をお持ちの方も、ぜひご一読ください。
※情報は2019年12月27日時点のものです。
目次
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO:ヴィーポ)とは
2004年に設立された特定非営利法人です。
「人材育成」と「市場開拓」を柱にしており、業界の垣根を超えたネットワーキングや人材育成を実施。
国内外の市場開拓や整備などに積極的に取り組んでいます。
VIPOの市場開拓
数多くあるVIPOの取り組みの中でも、今回は市場開拓にフォーカスしてみます。
クリエイターだけではなく、発注企業にとっても嬉しい支援や取り組みがありますので、ぜひご活用ください。
CoFesta:コ・フェスタ(JAPAN国際コンテンツフェスティバル)
海外に対して日本のコンテンツ産業の発信力強化を支援するプロジェクトです。
日本のコンテンツ産業の市場拡大をはかるため、ネットワークの構築や、コンテンツを主軸としたオープン・イノベーションの在り方などの検討をし、国内外に向けて積極的に情報発信を行っています。
日本が世界に誇るゲームやアニメにキャラクターに漫画、放送や音楽、そして映画などのコンテンツ産業およびファッションやデザインなどのコンテンツと親和性が高い産業に関わる取り組みが対象です。
「東京ゲームショウ 2019」「第32回東京国際映画祭(TIFF)」「AnimeJapan 2020」など、たくさんのコアイベントを開催しており、オフィシャルイベント・パートナーイベントも多数。
コ・フェスタのイベントは大規模なものが多く、クリエイターではなくても足を運んだ経験をお持ちの方も多いかもしれません。
日本を代表する旬なコンテンツに触れることができるだけではなく、ブレイク前の新たなコンテンツが見つかる絶好の機会です。
クリエイターだけではなくクリエイターをお探しの方も、ぜひチェックしてみてください。
ジャパンアンバサダー
海外進出や外国人観光客誘致を考えた時にネックになるのが、言語や文化や風習の違いへの理解ではないでしょうか。
またビジネスをすすめるうえで、現地調査は欠かせないポイントのひとつといえます。
ジャパンアンバサダーは、SNSによるプロモーションや海外リサーチ、そして外国語対応スタッフに体験旅行ツアーなど、多彩なマーケティングサービスを提供しています。
ジャパンアンバサダーに登録している外国人は、2019年9月現在109カ国・地域で11,967人にのぼります。
公式サイトで「登録外国人」の紹介をしていますので、興味をお持ちの方はそちらをご覧ください。
たくさんの魅力あふれる外国人が、知識や経験をいかしてバックアップしてくれます。
Japan Content Catalog(JCC)
国内8つのサイトと協力して、「JACC®サーチ」を使用し、コンテンツ産業に関する一括検索システムを提供しています。
データベースは日英対応で、日本コンテンツの著作権の利用をスムーズにして、国内外バイヤーとのマッチングをバックアップしています。
フリーワードによる検索のほか、クリエイティブのジャンルによる絞り込み検索ができます。
個別ページでは、紹介や総合窓口の案内、データ提供元のサイトなどが記載されています。
【協力サイト】
・一括検索機能:株式会社角川アスキー総合研究所「JACC®サーチ」
・ロケーション:文化庁「全国ロケーションデータベース」
・脚本:文化庁「脚本データベース」
・映画:公益財団法人ユニジャパン/独立行政法人 国際交流基金「日本映画データベース(略称:JFDB)」
・テレビ番組:株式会社IMAGICA「FOYER TV for JACC®」
・アニメ&キャラクター:一般社団法人日本動画協会「Anime Chara DB」
・音楽:一般社団法人融合研究所「Sync Music Japan」
・ゲーム:株式会社IMAGICA「FOYER GAME for JACC®」
「コンテンツを利用したいけれども、問い合わせ先が分からない」というお悩みを一発で解決。
携わったクリエイターなども記載されているので、クリエイター名で検索をすることで、クレジットデータベースとして活用することも可能です。
コンテンツ制作や活用、クリエイターを探したいとお考えの方は、気になるコンテンツ名で検索をしてみてください。
素敵なクリエイターが見つかるかもしれません。
Japan Creator Bank
「Japan Creator Bank」は、日本のトップクリエイターを検索することができるサービスです。
JCCはコンテンツに関する検索サービスですが、こちらはクリエイターに特化しています。
Japan Creator Bankには、特に海外での活動に強い興味と意欲があるクリエイターが登録されています。
脚本家・監督・俳優・声優・作曲家の5つのジャンルのクリエイターを、日本語・英語・中国語で検索できます。
フリーワードによる検索のほかジャンル検索にも対応。
個別ページでは、プロフィールを見ることができます。
問い合わせ先が記載されているので、気になるクリエイターにはメールで直接連絡を取ることも可能です。
会員登録をすることで、お気に入り機能やマイページ機能が使えるので便利です。
登録されているのは、日本を代表するクリエイターばかりです。
海外展開を積極的にしているクリエイターをお探しの方や、海外で実績があるクリエイターをお探しの方はぜひご活用ください。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO ヴィーポ)のクリエイター支援の取り組みとは? まとめ
VIPOは多彩な取り組みを行い、海外へはばたくクリエイターを強力にバックアップしています。
また、複数の検索サービスの提供や大規模なイベントを実施しているので、クリエイターをお探しの方やコンテンツの利用をお考えの方にも便利です。
VIPOではご紹介した以外にも、クリエイター・発注者双方に魅力的な取り組みを行っています。
海外展開支援だけではなく、人材育成も積極的に行っていますので、気になる方はぜひ「特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)」をチェックしてみてください!