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クリエイターと出会えて支援金まで出る制度も!?福島県のクリエイター支援情報【2019年】

国や自治体が中心となって、クリエイティブ産業の支援を積極的にしているのをご存知ない方も多いかもしれません。

デザインのコト。では、「対面でのコミュニケーションを大切にして、仕事をすすめたい」というニーズにお応えすべく、クリエイター支援に取り組んでいる自治体をシリーズでご紹介しています。

福島県では、クリエイター支援のために多彩なプロジェクトを主催しています。

国や自治体だけではなく、民間が運営しているものも。

その中から特におさえておきたいものをご紹介しますので、参考になさってください。

※情報は2019年10月31日時点のものです。

ふくしまベストデザインコンペティション(FBDC)

県産品の風評を払拭すための取り組みの一環として行われています。

新しい市場を開拓することができるような強い商品力には、商品本来の良さだけではなく、デザインの力が大切なポイントです。

「パッケージデザイン」「ネーミング」「商品企画」へデザインを活用することで、訴求力の高い商品を創出することを目的としています。

パッケージデザイン部門、キャッチコピー・ネーミング部門、プロダクトデザイン部門の3つの部門に分かれており、部門別に各賞を設定。

グランプリは奨励金30万円、ゴールドメダルには奨励金10万円が贈られます。

受賞した作品は、専用のロゴマークの使用が可能になり、PR活動に活用することもできます。

ふくしまベストデザインコンペティション

ふくしまクリエイターズバンク

「福島の県産品の魅力を、より多くの方に届けたいたい」と考えている、事業者とクリエイターの出会いの場です。

応募対象は「デザインを活用を希望する県内事業者」となっていますが、登録クリエイターも随時募集をしています。

事業者の希望により、事務局が登録クリエイターを紹介してくれます。

マッチングの対象となるカテゴリーは、「商品企画デザイン」「パッケージ」「ネーミング」「広告・販促物・WEB」の4つです。

WEB上でも登録クリエイターの情報を閲覧することができ、簡単なプロフィールや代表作が確認できます。

クリエイターの個人情報は掲載されていないので、仕事をクリエイターに依頼したい場合には、ふくしまクリエイターズバンク事務局まで問い合わせをする必要があります。

その後、事務局と事業者そしてクリエイターの3者で面談を行い、予算や内容などのすり合わせをします。

双方の合意が得られればマッチング成立です。

成立後は、マッチングしたクリエイターと共同で商品改善に取り組みます。

その際事務局からは、進捗状況に応じた適切なアドバイスを受けられます。

完成後、事務局へ事業完了報告書を提出すると、事務局が内容を確認し、対象事業費の半額(最大10万円)に支援金が支給されます。

クリエイターだけではなく、クリエイターに発注をしたい企業にとっても嬉しい制度です。

ふくしまクリエイターズバンク

クリエイター育成インターンシップ研修生

福島県では、伝統工芸・地場産業の後進育成を行うために、興味をお持ちの方を対象に、県内事業者とのマッチングによるインターンシップを実施ています。

クリエイターとしてのスキルアップをするだけではなく、研修生と県内の事業者が交流を持つことで、将来的に後継者となる足掛かりにもなります。

応募資格は満18歳以上の方々で、インターンシップ期間は最短で5日間、最長で1ヶ月間程度です。

研修先には会津木綿や大堀相馬焼、上川崎和紙などの地元工芸品の企業が数多く名を連ねています。

「伝統工芸や地場産業で活躍したい」と考えているクリエイターにピッタリです。

同様の取り組みは、他府県でも目にすることができますが、年齢制限があったり参加企業が少なく選択肢がなかったりするので、福島県の制度は利用しやすいといえます。

クリエイター育成インターンシップ研修生募集!

公益社団法人いわき産学ネットワーク協会 2019年度 地域活性化知的財産マッチング支援事業「中小企業の経営が活性化する3つのステップ」

公益社団法人いわき産学ネットワーク協会では、知的財産を活用し、企業活動を活性化していくための支援を行っています。

知的財産活用の基礎知識だけではなく、知財を活かした具体的な商品開発など、幅広いテーマと手法を取り上げたセミナーやワークショップを開催しています。

勉強会だけではなく交流会も開催しており、デザイナーやクリエイターの活用術に関する事例紹介なども行っています。

クリエイターとして活動している方はもちろんですが、クリエイティブの力を商品開発などにいかしたい企業の方にもピッタリなプログラムがたくさんみつかります。

クリエイターとの交流もあるかもしれないので、興味をお持ちの方はぜひ足を運んでみてください。

公益社団法人いわき産学ネットワーク協会2019年度 地域活性化知的財産マッチング支援事業「中小企業の経営が活性化する3つのステップ」

【天栄村】地域おこし協力隊

地域おこし協力隊の活動にクリエイティブな内容が含まれている例はたくさんあります。

天栄村の地域おこし協力隊員もまた、農林振興・商工観光PR活動部門でクリエイティブな力を求めています。

情報発信が求められるため、パソコンの一般的な操作と併せて、SNSの活動が募集条件に含まれています。

また、3大都市圏(首都圏、中京圏、関西圏)などの都市地域から、天栄村へ住民票を異動でき、普通自動車免許を持っている方が対象です。

一般嘱託職員として、1年間の契約を締結しますが、希望によって最長3年間まで延長が可能です。

給与以外に住宅や自動車は村が提供してくれるだけではなく、通勤手当や出張・研修旅費の支給があります。

また、専門性の高いスキルや経験がある場合には、優遇措置があるので、ベテランのクリエイターにも良いかもしれません。

地域の課題をクリエイティブの力で解決する、やりがいのある仕事でです。

福島県内では、天栄村以外でもこうした地域おこし協力隊員の募集がみられ、多彩な取り組みの中から、自分のスキルや経験をいかせるものを探すことができます。

移住をお考えの方や、クリエイティブの力を福島のために役立てたい方にピッタリです。

【天栄村】地域おこし協力隊を募集しています

【その他】NPO法人福島県クリエイターズ協会(FCA)

従来、クリエイターは個々に活動していることが多く、存在と価値は分散された印象しか残すことができませんでした。

福島県クリエイターズ協会は、地域で活動をしているクリエイターが集結して、力を合わせることで地域活性化の原動力となる活動を実行するために設立されました。

福島県クリエイターに関する情報提供や、クリエイティブに関するセミナーや教室の開催、行政や企業などに対して福島県クリエイターに関する情報提供などを行ってます。

活動報告には、ロゴマークの制作なども含まれており、多彩なジャンルで活動しているクリエイターが揃っているようです。

クリエイティブに関するお悩みをお持ちの方の力になってくれるかもしれません。

NPO法人福島県クリエイターズ協会

クリエイターと出会えて支援金まで出る制度も!?福島県のクリエイター支援情報【2019年】 まとめ

福島県のクリエイター支援をご紹介しました。

福島県では、クリエイティブの力を活用した事業が多くみられ、クリエイターの支援も積極的に行っています。

今後、よりクリエイターの活動の場が広がりそうな福島。

皆さんもぜひ、福島県のクリエイターに注目してみてくださいね。