デザイン作成

いいロゴマークを作るためのコミュニケーション5つのポイント

ロゴマーク作成を成功させる秘訣は、実はデザイナーとのコミュニケーションにあることをご存知ですか。

どんなに優れたデザイナーに依頼しても、コミュニケーションがしっかり取れていなければ、良いロゴマークは生まれません。

そこで今回は、デザイナーとのコミュニケーションが、なぜロゴマークの質に関係するのか、円滑に進めるためのポイントも合わせてご紹介します。

ロゴマーク作成 成功の秘訣はコミュニケーションにあり

ロゴマークの成功がコミュニケーションにかかっている理由を知るためには、「なぜロゴマークが必要なのか」を改めて押さえておく必要があります。

ロゴマークは会社や商品の顔として、その思いやストーリー、またユーザーに最も伝えたい思いなどを、ひと目で視覚的に伝えるためのものです。

そのため「作成時に覚えておきたい最高のロゴマークが備えている6つの要素」という記事では、「良いロゴマークの要素」として「会社名やサービスが連想できる」こと、また「社員がロゴマークについて理解していること」などとご紹介しました。

作成時に覚えておきたい最高のロゴマークが備えている6つの要素
作成時に覚えておきたい最高のロゴマークが備えている6つの要素会社や商品の顔とも言えるロゴマーク。せっかく膨大な時間と経費、そしてたくさんの思いを詰め込んで作成するなら、最高のものに仕上げたいですよね。今回はロゴ作成時に知っておきたい、一般的に「最高」といえるロゴマークが持つ共通点を6つご紹介します。...

こうした要素を一番良く理解しているのは依頼主です。

だからこそ、依頼主がそれらを正しくデザイナーに伝えられるかどうかが、ロゴマークの質を大きく左右するのです。

デザイナーとコミュニケーションがうまく取れなかったら…

もしコミュニケーションがうまく行かず、うまくデザイナーに伝えることができなかったり、デザイナーが見た目だけを重視して作ってしまったりしたらどうなるでしょう。

たとえ見た目はよくできていても、そこに込められた情報が十分でなければ、どこかでミスマッチが起きてしまいます。

想定できるミスマッチとしては、以下が挙げられます。

・会社や商品とロゴマークのイメージが合わない

・ターゲット層に響かない

・社員に親しんでもらえない

・会社や商品の良さが伝わらない

これでは、ロゴマークを使って会社や商品の良さを伝えることは難しいでしょう。

場合によっては他のロゴマークと誤解されたり、ターゲット層から逆に嫌煙されたりする可能性もあります。

一度決めたロゴマークは変えづらい

しかし、一度決めたロゴマークを再度変更するのは大変なものです。

どんな理由であれ、早急な変更は社外に失敗したような印象を与えます。

そのため会社にとってはマイナスの事態を引き起こす可能性が高いのです。

また、ロゴマーク作成に掛けた工数や費用も返ってはきません。

まさにすべてが無駄になってしまう可能性があるのです。

せっかく時間とお金を掛けて作るのであれば、誰もがいいと認めるようなロゴマークを作りたいですよね。

そこで、デザイナーと円滑にコミュニケーションを取り、良いロゴマークを作成するために、知っておきたいポイントを5つご紹介します。

円滑なコミュニケーションのための6つのポイント

1.わからない用語や内容はその場で聞く

特に初めてデザイナーと仕事する場合や、初めてロゴマークを作成する場合、打ち合わせの際によくわからない言葉が頻出し、困ってしまうという経験をするかもしれません。

そんなときはわからないままにせず、その場でどういう意味なのかを詳しく聞いてみましょう。

デザイン制作会社の場合、デザイナーとは別に営業担当者を設けることがほとんどですが、フリーランスの場合は打ち合わせも本人が担当するのが一般的です。

デザイン発注初心者との打ち合わせに慣れている人ならいいのですが、そうでない場合、頻繁にデザインの専門用語を使うことも少なくありません。

そんなとき、「初心者だと思われて恥ずかしいから」「他の担当者が知っていると思うから」と、わからないままにしておくと、あとで話の流れが理解できなかったり、またこちらの言ったことが本当に伝わっているかわからなくなったりすることがあります。

話が伝わっていればいいですが、間違った解釈のまま話が進んでしまうと、いざ形になった時にイメージと違うものが出来上がってくることも少なくありません。

相手の意図を正しく汲むとともに、こちらの思いも正しく伝えるためには、専門用語などわからない言葉はその場で聞くようにしましょう。

逆に皆さんも打ち合わせの際には、特定の業界もしくは社内でしか通じないような専門用語を使わないよう注意が必要です。

2.一度会ってみる

最近はクラウドソーシングや無料のテレビ会議システムの普及によって、直接会わずとも打ち合わせできるようになりました。

しかし、こうした中でどうしても話が合わなかったり、うまく説明できなかったりする場面が出てくるようであれば、一度会って話をするのもひとつの方法です。

同じ空間で対面することで、言葉以上のさまざまな情報が相手に伝わるようになります。

特に会社のロゴマークを作成しようとしているなら、デザイナーを一度会社に招き、その雰囲気を感じてもらったほうがよいでしょう。

会社案内やホームページだけでは感じられない社内の空気や担当者の思いが伝わるはずです。

こうした「目に見えない情報」は、実はロゴマーク作成には必要な要素のひとつ。

より良いロゴマーク作成のためにも、ぜひ一度会ってみることをおすすめします。

3.必要に応じて打ち合わせする

ロゴマーク作成の打ち合わせは、最初と案の提出時、最終決定の際など、比較的回数がきまっているものです。

しかし作成を進めていく中で、少し方向性がずれているなと感じたり、文字では難しい細かなニュアンスを伝えたいと思ったりしたときには、必要に応じて打ち合わせを行うのが安心です。

この時の形式は問いません。

問題なのは、打ち合わせなどコミュニケーションの機会を作らないことで、本来目指すべき目標がずれてしまうことです。

デザイナーによっては、ズレがあることをしっかり認識してくれる人もいますが、目に見える案が出来上がるまでわからない場合もあります。

方向性の違いによって起こる修正は、場合によっては一から作り直す必要もあるほど大きいものなので、必要に応じて打ち合わせの機会を設けることをおすすめします。

4.議事録を残す

打ち合わせの内容は議事録に残しておき、いつでも目に見える形で共有しておくと安心です。

何度もメールや打ち合わせを続けていくと、どの情報が最新かわからなくなることがあります。

また、話したはずの情報をデザイナーが知らない、ということも起こり得るでしょう。

言った言わないの話は、決着が付かず後味の悪いものになります。

場合によってはその後のロゴマーク作成にも大きな影響を及ぼすため、議事録をつけて最新の情報が把握できるようにしておきましょう。

5.必要な情報を共有できる場所を作っておく

会社によっては、クラウドストレージなどで外部とリアルタイムで最新情報を共有できるところもあるでしょう。

その場合はデザイナーとひとつファイルを共有し、視覚的に必要な情報を共有しておくのがよいでしょう。

コンセプトなどロゴに関する基本的な情報はもちろん、スケジュールなども共有しておくと安心です。

いいロゴマークを作るためのコミュニケーション5つのポイント まとめ

デザイナーとしっかりコミュニケーションが取れていれば、作成もスムーズに進むでしょう。

コミュニケーションを取らなかったばかりにロゴマーク作成に失敗した…ということにならないよう、今回のポイントを押さえて依頼、そして作成を進めてみてください。