デザイン作成

どんなタイプがある?ロゴデザインの種類をまとめてみた

ロゴデザインを作成・依頼するにあたって、先人がデザインした美麗なロゴ群はとても参考になる資料ですよね。

特にロゴデザインのパターンについては、「どんなロゴを作りたいのか?」「どんなロゴならうちのブランドに栄えるのか?」を考える際に、一度は目を通しておきたい情報といえます。

今回は、ロゴデザインを作成する前に知っておきたい、「ロゴデザインの種類」についてまとめました。

そもそも「ロゴ」って?

ロゴデザインの種類について学ぶ前に、「ロゴ」の定義についておさらいしておきましょう。

ロゴとは、もとは企業やブランドの名前を、文字で表現した「ロゴタイプ」のことを指していた言葉です。

しかし昨今「ロゴ」というと、先述したロゴタイプをはじめとして、企業などのイメージをイラスト化したロゴマークや、よりシンプルな図形で表現したシンボルマークといった、「企業などのアイコンとして作成されるイラストやタイプ」の総称として使われています。

つまりロゴデザインとひとくちにいっても、「シンボルマークを作るのか」「ロゴタイプをデザインするのか」「ロゴマークとロゴタイプ両方を作るのか」によって、アプローチも変わっていくことがあるのです。

ちなみに既存の企業やブランドなどのロゴデザインを見るとよく分かりますが、ロゴは「シンボルマーク+ロゴタイプ」というように、複数のアイコンで構成されているものも多いです。

自分が今必要としているロゴはどれなのかを、あらかじめ検討したうえで作成・依頼に入るとよいでしょう。

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ロゴデザインの種類 ① 幾何学模様

ではさっそく、ロゴデザインの種類例や特徴について見てみましょう。

  • 幾何学模様
  • だまし絵風
  • ワードマーク(レターマーク)
  • 手書きデザイン
  • 簡易化したシンボル
  • 抽象化したシンボル
  • コンビネーションマーク

幾何学模様は、三角形や菱形、円形といったシンプルな図形で構成されたロゴデザインです。

シンプルがゆえに記憶に残りやすく、また初心者でも比較的デザインしやすいデザインでもあります。

また、どことなくフォーマルさ、冷たさ、無機質さといった印象を与える幾何学模様ですが、あえて豊富な配色を使うことで、アイコンとしての愛らしさを演出することもできます。

ただし、ロゴマークのデザインに多くの色を使うと、背景色や媒体が限定されやすくなり、ロゴとしての汎用性が落ちてしまうリスクも。

幾何学模様をロゴデザインに採用する際は、デザインのプロである場合を除いて、「1~2色程度を使った、落ち着いたイメージを与えるデザイン」を目指すことをおすすめします。

ロゴデザインの種類 ② だまし絵風ロゴ

「ぱっと見たときは猫の形をしていたはずなのに、よく見たら人の顔にも見える」

このように、ひとつのイラストで複数の見え方ができる絵を見たことはありませんか?

人の目の錯覚をうまく利用した「だまし絵」には、見た人に刺激を与えてくれる他、平面のはずのイラストに奥行きをもたせる効果もあります。

「本当は平面のはずなのに、立体的に折れ曲がってるように見える」

「真っ平らな絵のはずなのに、うねっているように見える」

視覚的なゆがみをあえて与えることでロゴデザインを注視してもらいやすくなり、結果的に「あ。あのロゴの会社だ」と、強く印象を残すことも可能です。

ロゴデザインの種類 ③ ワードマーク(レターマーク)

ワードマークは社名などの英文字を、そのままロゴデザインに活かす方法です。

有名なロゴデザインとしては、Googleやコカ・コーラなどが挙げられます。

一方レターマークは、社名の頭文字を取ってアイコンのように使う手法です。

社名がとても長かったり、発音が難しかったりする場合に効果的な方法といえます。

いずれもロゴのフォントが一番目につきやすくなるデザインなので、「他の企業が使っていないユニークなフォント・アイコン」を狙って作成されることが多いです。

ロゴデザインの種類 ④ 手書きデザイン

ワードマークにフォントではなく、あえて手書き文字を使うデザイン方法です。

手書き文字にはフォントより独自性・オンリーワンなイメージを与えやすく、創業者や企業のイメージを強く伝える効果もあります。

年数が経ってもロゴのトレンドに左右されにくいのもメリットのひとつ。

ロゴマークは基本的に企業の経営が続く限り変更されないものなので、流行り廃りに影響されないデザインにしたいときにもおすすめです。

ロゴデザインの種類 ⑤ 簡易化したシンボル

リンゴや鳥、貝殻、犬、猫といったアイコンをシンプルにして、ロゴデザインのベースにする手法です。

例としては、Appleのリンゴや、Twitterの小鳥のロゴなどが挙げられます。

企業に縁のあるトレードマークをアイコン化することで、ロゴと企業のイメージが結びつきやすくなり、ロゴを通して「ああ、あの企業ね」と、消費者に思い出してもらいやすくなる効果もあります。

ただ、「犬」「リンゴ」といった既存のイメージがベースになりやすいため、場合によっては飽和したデザインに埋もれてしまう可能性も。

「同じモチーフのロゴを使っている企業はないか」「オリジナリティを出すには、どんな持ち味を加えたらいいのか」を検討しながらデザインを行うと良いでしょう。

ロゴデザインの種類 ⑥ 抽象化したシンボル

企業イメージなどから抽象的なデザインを作る手法です。

実在するアイコンやキャラクターを簡易化したシンボルマークとの違いは、「ぱっと見ただけではどういう意味を持っているのかが分かりにくいこと」。

一見デメリットにも思える特徴ですが、裏を返せば独自性があり、デザインに込めたストーリー性を披露するチャンスにも恵まれやすいアイコンといえます。

人の持つ固定概念にとらわれず、オリジナリティのあるデザインを発信しやすいところも魅力です。

ロゴデザインの種類 ⑦ コンビネーションマーク

先に紹介したシンボルマークと、ワードマークを組み合わせるデザイン方法です。

文字とシンボル両方をデザインに盛り込むことで、ブランドのイメージをより強くアピールできる効果があります。

コンビネーションマークを使っている企業例としては、ピザハットやバーガーキングなどが挙げられます。

ロゴデザインをもっと見てみたい!参考になりそうなサイトは?

ロゴデザインを作成する際には、既存のロゴからインスピレーションを得ることも大切です。

たとえばAdobeが運営している「Behance」というサイトには、クリエイターから寄せられたロゴやフォト、3Dアートなどが日々多く投稿されています。

「うちの企業にはどんなデザインのロゴが合うかな?」「このロゴがうちのブランドの顔になったら、お客様はどんな反応をしそうかな?」と考えながらサーフィンするだけでも発見があるので、時間がある時にぜひチェックしてみてくださいね。

どんなタイプがある?ロゴデザインの種類をまとめてみた まとめ

ロゴデザインを作成する前に知っておきたい、ロゴデザインの種類についてご紹介しました。

ロゴデザインは、初心者にとってはなかなか難しい作業なので、場合によっては外注という手段もおすすめです。

ただ、代表的なデザインのタイプや傾向を知っておくことで、デザイナーとのコミュニケーションがぐっとラクになりますよ。

上記を参考に、素敵なロゴデザインを作ってみてくださいね。