自治体の取り組み・民間サービス

2020年度に注目したい4つの官民連携とその取組をご紹介!

自治体によるクリエイター支援~注目したい官民連携~

デザインのコト。では、「リアルなコミュニケーションを大切にして仕事に取り組みたい」とお考えの方のために、クリエイター支援に積極的に取り組んでいる自治体をシリーズでご紹介しています。

今回は番外編として、注目したい官民連携にスポットをあててみます。

全国各地で行われている官民連携プロジェクトをご紹介しますので、参考になさってください。

※情報は2019年12月6日時点のものです。

鹿児島県奄美市×GMOパペボ 「フリーランスが最も働きやすい島化計画」

2016年7月1日、鹿児島県奄美市とGMOパペボは、地域創生の推進のために連携協定を締結しました。

「フリーランスが最も働きやすい島化計画」のために、インターネットを活用した新しい働き方の提案を行い、環境の整備や人材育成に取り組んでいます。

GMOパペボは、誰もがクリエイターとして活動ができる世の中を実現を目指しています。

インターネットを活用するためのイベントやクリエイター育成にも力を入れており、フリーランスのクリエイターに嬉しいサービスを多数運営している企業です。

GMOペパボ 鹿児島オフィス

2019年に開設されたGOMパペボの地方拠点です。

開発・保守運用を行うエンジニアに特化しており、インターネットサービスに関する業務を行っています。

また、コミュニケーションスペースを設置しており、社内外との交流の場として活用。

鹿児島市に先端のテクノロジーの集まる環境を作り、人材育成をするだけではなく、IT技術による地域産業の活性化や交流機会の創出を目指しています。

コミュニケーションスペースでは、勉強会やセミナーだけではなく、クリエイター向けのイベントも多く開催されています。

クリエイターとして活躍している方や、クリエイターを目指す方は、ぜひ注目してみてください。

GMOペパボが鹿児島にエンジニア部門の地方拠点「GMOペパボ 鹿児島オフィス」を開設 〜テクノロジーをキーワードに人や企業をつなぐハブとなり地域と共に発展する企業を目指す〜

GMOペパボ、鹿児島県奄美市と地方創生に向けた連携協定を締結 「フリーランスが最も働きやすい島化計画」を推進 ~インターネットを活用した新しい働き方を支援~

京都北部7市町×株式会社ツナグム「京都移住計画」

株式会社ツナグムは、2011年から任意団体である「京都移住計画」をたちあげ、UIターンの支援を行ってきました。

2018年度からは、官民連携による持続可能な移住施策作りを目指して活動の幅を広げ、UIターンした民間の方と協働しながらイベントの開催を行っています。

京都北部7市町(福知山市・京丹後市・舞鶴市・宮津市・綾部市・伊根町・与謝野町)は、風光明媚な観光地として知られるエリアです。

移住・定住を促進するために、クリエイティブの力を活用しながら、多彩な活動を行っています。

たんたんターン

京都府北部UIターンプロジェクト「たんたんターン」は、軽やかで創造的な生き方を求めている方に向けた移住・定住のプロジェクトです。

京都の魅力を積極的に配信するだけではなく、セミナーやイベントを開催し、総合的な支援を行っています。

京都府北部のスゴ技 厳選31社 ものづくり企業ガイドブック

京都北部7市町の企業を紹介している冊子です。

地元企業のPRだけではなく、異業種の協業を推進し、ビジネス創出を目的として制作されました。

企業別の紹介ページでは、会社概要や円滑だけではなく、優れた技術にフォーカスしています。

インタビューや画像が掲載されており、企業姿勢や働く方の人となりなどに触れることができます。

協業先をお探しの方はぜひご一読ください。

京都府北部のスゴ技 厳選31社 ものづくり企業ガイドブック

たんたんターン

京都移住計画

福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)

産学官民一体のシンク&ドゥタンクとして設立されました。

福岡に軸を置く企業が多く名を連ねており、将来的には「東アジアのビジネスハブ」になれるよう、質の高い成長ができる土壌を作る組織として活動しています。

2017年~2019年度は、「事業化支援」「広域展開」「地域のグローバル化」の3つを事業方針に据えています。

会員は年間1口5万円で、賛助会員は1口正会員は6口以上です。

会員になると、サロンなどの会員交流イベントに参加することができます。

正会員は部会の参加・総会の議決権などの特典があります。

法人・個人問わず入会資格が設定されており、会員種別による特典も異なりますので、詳しくはHPでご確認ください。

こうした取り組みは、多数の自治体が行っていますが、ここまで規模が大きいものは珍しいといえます。

また、近隣地域や国内だけではなく、グローバルな活躍を視野に入れた活動を行い、国内外の企業・団体とMOUを締結し連携を行っているのは特筆すべき点です。

グローバルなフィールドを視野に活動をしている方や、ビジネスシーンでのコネクションを広げたい企業の方は注目です。

福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)

横浜市×技術発想融合協会「texi yokohama」

横浜の地域ブランドとして設立された「texi yokohama」。

アートを活用した街づくりやクリエーターの誘致、移住促進を横浜市が行い、技術発想融合協会が横浜市内の高い技術力を持った企業を集め、コーディネートやプロデュースを手掛けています。

企業とクリエーターの協働を専門チームがコーディネートし、ビジネスプランの提案だけではなく、商品開発のアドバイスや販路開拓支援など、一貫したサポートを実施。

多彩な商品を開発しているだけではなく、展示出品や販売もサポートしています。

ヒアリングやビジネスプラン提案までは費用負担がありません。

クリエイターフィーは、開発した商品の売り上げから歩合で支払うことを前提としています。

クリエイティブの力を活用しながら、商品開発にかかるコストを抑えることができます。

クリエイターは、ビジネス構築のノウハウを獲得するだけではなく、高度な技術を持つ企業と協働することができます。

また、クリエイティブの力を活用したい企業にとっても、発注ノウハウの獲得や販路の拡大など、メリットの多い取り組みといえます。

相談窓口

プロジェクトに興味をお持ちの方や、クリエイターの方が利用できる相談窓口が、ヨコハマ創造都市センター(YCC)内に毎週木曜日に設けられています。

無料で利用することができるので、ぜひご活用ください。

相談窓口

DESINERS(デザイナー一覧)

texi yokohamaに参加しているデザイナーの一覧です。

簡単なプロフィールとHPが紹介されています。

ものづくりに携わるデザイナーをお探しの方にオススメです。

DESINERS

texi yokohama

2020年度に注目したい4つの官民連携とその取組をご紹介! まとめ

自治体と民間企業が協力した、官民連携のクリエイター支援をご紹介しました。

多彩な取り組みの輪が広がることで、クリエイターが活動しやすい環境が整備されていきます。

こうした取り組みを行っている自治体には、今後ますますクリエイターが集積していくことでしょう。

新しいクリエイターをお探しの方は、官民連携のプロジェクトに注目してみてくださいね。