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クリエイターに出会おう!神奈川県横浜市「横浜市クリエイターズデータベース」〜自治体によるクリエイター支援シリーズ〜

クリエイターに出会おう!神奈川県横浜市「横浜市クリエイターズデータベース」〜自治体によるクリエイター支援シリーズ〜

「打合せが必要だから、近くの方や会社に発注をしたい」とお考えの方のために、クリエイター支援を積極的に行っている自治体をシリーズでご紹介します。

自治体によっては、クリエイターと発注者のマッチングだけではなく、多彩な取り組みを行っているので、是非参考になさってくださいね。

今回は多数のクリエイターが所属し、支援事業も盛んな横浜市の現状と支援状況、またデザイナーと出会うために便利なサービス「横浜市クリエイターズデータベース」についてご紹介します。

※情報は2019年9月10日時点のものです。

横浜市のクリエイターの現状と主な支援事業

横浜市は「文化芸術創造都市施策」を掲げており、クリエイターが多く、支援も以前から盛んにおこなわれています。

中でも横浜市の予算を中心に運営している「公益財団法人横浜市芸術文化振興財団」の「横浜市クリエイターデータベース」は、施策の核のひとつとなっています。

まずは横浜市のクリエイター事情について確認していきましょう。

横浜市はクリエイターが多い!

平成29年5月12日の市長定例記者会見では、クリエイターに関連する業種の事業所数として、横浜市内には540社があると公表されています。

さらにその中で、都心臨海部と呼ばれる西区・中区には、なんと151社が集中しているそうです。

この数値はグラフィック系に限られており、かつ企業のものなので、実際にはもっと多くのクリエイターが横浜を軸に活動していると考えられます。

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団への相談実績

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団では、相談実績を公表しています。

平成30年度には、紹介/マッチングが30件、クリエイターデータベース登録希望が25件あったようです。

相談相手は、アート系やクリエイター系/創造産業系だけではなく、行政や一般企業、そして大学など多岐にわたります。

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団による助成実績

2019年度には、「若手芸術家支援助成クリエイティブ・チルドレン・フェローシップ」と「クリエイティブ・インクルージョン活動助成」にて、個人・法人を問わず多彩なクリエイティブ活動への助成が行われました。

助成を積極的に行うことで、クリエイターやアーティストが活動しやすくなります。

クリエイターが注目すべき事業「アーツコミッション・ヨコハマ」

横浜市クリエイターデータベースは、「公益財団法人横浜市芸術文化振興財団」の手掛けるアーツコミッション・ヨコハマの事業の一環です。

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団は「横浜にアーティストやクリエイターを誘致する」というミッションのもとに、相談窓口や助成金事業、そして環境の整備などを行ってきました。

クリエイターとしてビジネスを行っている方だけではなく、アーティストや非営利の活動など、幅広いクリエイティブを支援しているのが特徴です。

その一部をご紹介します。

アートWEBマガジン「創造都市横浜」

クリエイターを支援するためのプロモーション活動の一環です。

「アートを通したまちづくり」を紹介するWEBマガジンでは、横浜のイベントやスポット紹介やレポート、取材など、沢山のコンテンツが配信されています。

横浜を知ることができるだけではなく、クリエイターやアーティストを探すのにも役立つでしょう。

創造都市横浜

横浜AIR

横浜では、国内外問わず多彩なアーティストが地域に滞在して作品を制作する「アーティスト・イン・レジデンス」が市内の各所で行われています。

例えば、2009年6月2日に開館した「象の鼻テラス」には、象の鼻パークという空間があり、中にはアートスペースを兼ね備えたレストハウスを設けています。

ここではアートやパフォーミングアーツ、そして音楽などの文化プログラムが随時開催されているのです。

また、世界の諸地域との連携を行い、アーティストを横浜から海外へ派遣するAIRプログラムも実施しています。

国内外問わず多彩なクリエイターやアーティストが集い、仕事に取り組むだけではなく、表現を楽しむことができる街づくりをしているのです。

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団「横浜AIR」

さまざまなクリエイターに出会える!「横浜市クリエイターデータベース」とは?

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団の行っている事業の中で、特にクリエイターに作品を依頼したい際に便利なのが「横浜クリエイターデータベース」です。

横浜市クリエイターデータベースは、横浜市内で活躍しているクリエイターを「作品」「得意分野」「職種」の3つから検索することができるサイトです。

グラフィックデザイナーやWEBだけではなく、映像制作者に編集者そしてイラスト制作など、幅広いクリエイターが登録しています。

横浜市クリエイターデータベースは、横浜市民や横浜市で仕事をしている事業所に限らず、どなたでも利用することができます。

クリエイターの登録

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団の担当者が、クリエイターとの面談を行った上で、データベースへ登録しています。

キャリアや嗜好性だけではなく、実績などを加味して掲載を検討する他、ネガティブチェックとして、市民税の滞納などもチェックされるそうです。

個人・企業を問わず、安心して仕事を発注できるクリエイターのみが掲載されているといえます。

充実しているクリエイター紹介ページ

クリエイター紹介ページでは、名前やHP、そして手掛けた作品だけではなく、経歴や取引実績、参画メンバーなど、クリエイターに関する詳細な情報を得ることができます。

また、「得意分野」で検索を行うと、チーム(体制)や最低受注額の目安などを知ることができます。

電話番号を公開していないクリエイターであっても、メールフォームで問い合わせができるので便利です。

発注相談にも対応

アーツコミッション・ヨコハマでは、クリエイターへの依頼にお悩みの方の相談にのっています。

「PR動画を取りたいんだけど、何を頼めばいいか分からない」とか、「こんなことを依頼するには、どの位の制作期間と予算がかかるの?」といった、発注に関する悩みに対応してくれるのです。

予算やスケジュール、依頼方法などが分からなくて、依頼に踏み込めない方は是非、発注相談を利用してください。

外注ノウハウがなくても、安心して仕事を依頼することができます。

横浜市クリエイターズデータベース

クリエイターに出会おう!神奈川県横浜市「横浜市クリエイターズデータベース」 まとめ

横浜市は、以前からクリエイターやアーティストなど、クリエイティブな活動を行う人や団体を積極的に支援し、長年継続しています。

そのため、多くの人や団体そして企業が、横浜に軸を置き活動を行っているのです。

せっかく横浜に関わるのであれば、それを利用しない手はないですよね。

皆さんも横浜市クリエイターズデータベースを活用して、素敵なクリエイターさんと出会ってくださいね。