デザイン作成

【自分で作りたい人向け】ロゴの作り方を学んでみよう

ロゴマークは、ブランドや会社のイメージを伝えてくれる大切なツールです。

もちろんプロに依頼して制作してもらうこともできますが、「せっかくだし自分で作ってみようかな?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は「自分でロゴを作ってみたい!」という方に教えたい、ロゴの制作手順についてまとめました。

「こんな風に作るんだな」というイメージの参考になれば幸いです。

はじめに知りたい、「ロゴの重要性」

まずはじめに、「なぜロゴを作った方がいいのか?」についてご紹介します。

世の中にある多くの企業やブランドの看板を見てみると、まず目に入るのがこの「ロゴマーク」。

華やかなデザインのもの、幾何学的な模様のもの、ピクトグラムのようにシンプルなもの、というように、デザインの種類は様々ですが、一貫して「ロゴを見た人」に伝えていることがあります。

それは、「このロゴマークを掲げている私達は、こういうサービスを出しているお店なんですよ」というメッセージ。

ロゴマークには、企業やブランドのイメージを、ロゴデザインだけである程度伝えることができるというメリットがあります。

加えて、「このロゴはあの会社のマークだ」というように、認知度を上げてくれる効果もありますね。

「ロゴマークはお店の看板にあたるもの」

「ロゴマークはお客様に、お店のイメージを分かってもらうためのもの」

このような認識を持って制作に取り組むことで、自分の好みや流行に左右されすぎない、汎用性の高いロゴデザインを作りやすくなりますよ。

ロゴ制作の流れ

では次に、ロゴ制作の具体的な流れについて見てみましょう。

  1. ロゴのターゲット層を決める
  2. 手書きでラフスケッチをする
  3. パソコンでデザインを作成する
  4. ロゴのフォントを決める

まず行うのが、ロゴのターゲット層の設定です。
「どんな人にロゴを見て欲しいのか?」「どんな人に足を止めてほしいのか?」を考えて設定することがポイントとなります。

たとえば企業用のロゴであれば、企業のコンセプトやターゲット層が「ロゴのターゲット層」になります。

ブログ用のロゴであれば、ブログの読者層がロゴのターゲット層です。

設定したい項目例を以下にまとめました。

  • ターゲット層の年齢
  • ターゲット層の仕事
  • ターゲット層の家族構成
  • どんなニーズを持っている人か

時間に余裕があるようなら、ターゲット層のペルソナを肉付けしていく方法もおすすめです。

年齢や仕事、家族構成に加えて、名前や趣味、今までの経歴も加えて、ペルソナのイメージをより具体的にしていくことで、ターゲット層のニーズも把握しやすくなりますよ。

手書きでラフスケッチをする

次に行いたいのが、手書きでのラフスケッチです。

前の工程で定めたターゲット層をもとに「どんなデザインにするのか?」を手書きでデザインしてみましょう。

とはいえ、闇雲にただデザインするのはNG。

ターゲット層に合ったデザインの作り方としては、ターゲット層に響きそうなシンボルマークをまず大まかに決めて、肉付けしていく方法がおすすめです。

ターゲット層に合いそうなワードを書き出してみる

まずターゲット層に合うワードをまず書き出してみて、連想ゲームのように次々とワード例をあげてみたり、連想できたワードを組み合わせたりしてみましょう。

たとえばファッションブランドのロゴなら、ターゲット層はおしゃれが好き→おしゃれ→コスメ→口紅→赤やピンク…というように、おしゃれに関するワードをどんどん書き出してみるのも良さそうです。

ポイントはやはり、これらの作業を手書きで行うこと。

パソコンソフトを使うことももちろんできますが、イメージをどんどん出していくツールとして「紙とペン」は特におすすめのアイテムです。

書くことで考えがまとまりやすくなりますし、ちょっと付箋をはりつけたり、別の用紙をくっつけたりなど、アイデアのキャンパスとして拡張性が高いところもメリットといえます。

カラフルなペンを用意して、イラストを加えても素敵ですね。

ラフを書く

ターゲット層に合いそうなワードを捻出したら、ワードに沿ったマークやイラストをラフスケッチしていきます。

ラフなので細かいニュアンスは置いておいて、どんどん書き出してみるのがおすすめです。

また、ラフデザインの中にブランド・会社の頭文字をあしらうなど、ロゴの使用元に縁のある文字やモチーフを入れてみるのもひとつの手法です。

パソコンでデザインをおこしてみよう

ラフデザインが固まったら、パソコンで改めてデザインを詰めていきます。

この作業の際には、ベクターデータで作業をするのがおすすめ。

ベクターデータとは、デザインしたロゴなどのイメージを拡大しても、画質の劣化が起こらないデータのことです。

ロゴは記載する媒体に合わせて拡大・縮小されやすいので、今後の汎用性のためにも、ベクターデータで作成することを推奨します。

なお「最後まで手書きで!」という場合は、もちろん手書きで清書しても問題ありません。

ただ、ロゴマークは紙面の他、パソコンや広告といった様々な媒体に使用するものです。

手書きロゴには温かみや親しみがある一方で、視認性が悪くなりやすいというデメリットもあるので、ロゴを使用する媒体やシーンなどを考えてデザイン性を選ぶとよいでしょう。

ロゴのフォントを決める

ロゴに何らかの文字を加えたり、ロゴの周囲にメッセージを入れたりする場合は、ロゴデザインの仕上げに入る前にフォントの設定も行います。

フォントの選び方は、「ターゲット層に沿ったもの」という基本を踏まえたうえで、既存のフォントを使うのが一般的です。

ただ時間に余裕があるのであれば、既存のフォントをアレンジしたり、崩したり、オリジナルのフォントをデザインしたりなど、オリジナリティを追求する方法もあります。

「ロゴマークにぴったりのフォントはどれか」を、複数のパターンを用意しながら決めるようにしましょう。

場合によっては競合企業やブランドのロゴマークと作成したロゴデザインを並べてみて、見劣りしないフォントを選んでみるなど、「消費者の目線」になってみるのもおすすめですよ。

ロゴマークのカラーは2色までがおすすめ

最後に、ロゴを作るにあたって知っておきたい「色」の注意点についてご紹介しましょう。

色は単色~2色まで

ロゴデザインのカラーは、基本的には単色か2色までがおすすめです。

理由は、ロゴマークのカラーが多ければ多いほど背景色が限定されるようになり、ロゴとしての汎用性が低くなってしまうためです。

また、媒体によってはモノクロでしか印刷できないこともあるため、色で境界を分けるデザインもロゴには不向きといえます。

もちろん中には豊富なカラーを使って鮮やかかつシンプルなロゴをデザインするプロもいますが、自分で初めてロゴを作成する際はセオリーである「単色~2色まで」を守って作成するとよいでしょう。

【自分で作りたい人向け】ロゴの作り方を学んでみよう まとめ

ロゴマークの作り方についてご紹介しました。ロゴマークはブランドや企業のイメージを的確に伝えてくれるツールです。

デザイン段階でターゲット層をしっかり固めて、「見てほしい人に響く」デザインを作成してみてはいかがでしょうか。