デザインシンキング+α

アイデア出しに便利なブレインストーミングとは?メリットや注意点、流れをご紹介!

アイデア出しに便利なブレインストーミングとは?メリットや注意点、方法をご紹介!

多様な意見を取り入れたアイデアがほしいと思っているものの、どうしていいか分からずに困っていませんか?

そんな時におすすめなのが、ブレインストーミングというアイデア出しの手法です。

「ブレスト」とも呼ばれており、アイデア出しの方法として世界中で活用されています。

ブレストは一定のルールがあるほか、いくつや役割分担を行う必要があります。

ここではその方法やブレインストーミングを行うメリット、またルールと注意点についてご紹介します。

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ブレインストーミングとは?

ブレインストーミングとは、厳密に言えば活発な会議を促すための方法で、1938年に提唱されました。

複数人で意見を出し合うことによって、新しいアイデアやその糸口を掴むことを目的としています。

ブレインストーミングと一般的な会議との違い

一般的な会議の目的は、何かを決めるためのものが多く、暗黙の了解を除き、特にルールは設けられていないことがほとんどです。

また、その場で何かを決めたり、一定の意見に対して評価したりすることもありますよね。

一方、ブレインストーミングの目的はアイデアを出すことです。

ファシリテーターを必ず設け、いくつかのルールに則って行う必要があります。

またその場で結論を出すことはなく、アイデアを出すことを重視します。

このように、一般的な会議とブレインストーミングには大きな違いがあります。

ファシリテーターはもちろん、参加者はその点を踏まえて会議に臨むことが大切です。

ブレインストーミングの4つの原則

ブレインストーミングには進行の際に基本となる4つの原則を守る必要があります。

1.判断しない/結論を出さない

ブレインストーミングはあくまでアイデアを出すための手法です。

そのため、出されたアイデアに対して「できるできない」の判断や結論を出してはいけません。

2.奇抜でユニークなアイデアを歓迎する

出されたアイデアの中には「そんなことできるわけないだろう」というものもあるでしょう。

しかし、こうした一見不可能に感じるアイデアにこそ、大きな可能性が秘められているものです。

奇抜だから、実現できなさそうだからと、相手の意見を批判したりたしなめたりする行為は行ってはいけません。

3.量の重視

ブレインストーミングの目的は多数のアイデアを出すことです。

そのため内容に関わらず、思いついたアイデアを多数出し合うことが大切です。

4.アイデアの結合

ブレインストーミングでは、全く違うふたつの意見を一緒にしたり、他の人の意見に便乗して新たなアイデアを出すことが推奨されています。

こうした行為は一般的な会議では嫌われがちですが、ブレインストーミングの際には積極的に行っていきましょう。

ブレインストーミングを行う際のルールと注意点

円滑な進行とよりよいアイデア創出のためには、いくつかのルールと注意点を把握した上でブレインストーミングに臨まなければなりません。

これはファシリテーターだけでなく、参加者においても同じことが言えます。

守るべきルールは大きく5点です。

1.制限時間を設ける

だらだらと続く会議に生産性がないように、ブレインストーミングも際限なく行っていてはよりよいアイデアは生まれません。

人数やテーマ性を考慮した上で、あらかじめ制限時間を設けておきましょう。

これは参加者にも必ず伝える必要があります。

2.アイデア出しとまとめる時間は別に取る

ブレインストーミングはアイデアを出すための手法です。

そのため「アイデアをまとめる時間」や「整理する時間」は別に設ける必要があります。

また出されたアイデアを後でまとめるためにも、内容を書き留めておく役割を設けておくと安心です。

3.ファシリテーターを設ける

ファシリテーターとは、いわゆる司会進行係です。

これまでご紹介してきたとおり、円滑で活発なブレインストーミングを行うためには、いくつかのルールや注意点に則った議論を行う必要があります。

ファシリテーターはこうした点を考慮した上で、話が脱線したり、意見が批判されたりしないように見守り、議論を良い方向に持っていく役割を果たします。

また、活発に意見交換できる雰囲気作りを行うのも、ファシリテーターの重要な役割のひとつです。

4.参加者の要素が偏らないようにする

同じ年齢、同じ役職、同じ部署…など、参加者の要素が偏ると、一方的な意見しか出ない可能性があります。

ブレインストーミングの際には、できるだけこうした要素が異なる人物を選ぶことが大切です。

5.明確な目標設定を行う

ブレインストーミングは複数人で行うことが多いため、どうしても話が脱線しがちです。

そのため事前に目標を明確に設け、参加者に周知することで、目的に沿ったアイデアだけが出るような環境づくりを行いましょう。

ブレインストーミングのメリット

アイデア出しに特化した手法ということもあり、ブレインストーミングにはこのようなメリットがあります。

多数のアイデアやヒントが得られる

ブレインストーミングの目的は、多数のアイデアやそのヒントを生み出すことです。

話し合いが活発になればなるほど、短時間で多数のアイデアやヒントが得られるようになります。

多角的なアイデアや意見がもらえる

立場や年齢の異なる多数の参加者から意見がもらえるため、さまざまな視点から考えられたアイデアやヒントが多数得られるでしょう。

アイデアが多くの意見で進化する

ブレインストーミングのもうひとつのポイントは、アイデア同士の結合がさかんに行われることです。

それほど重要に感じられなかったアイデアがとてつもない進化を遂げることも少なくありません。

これは一人で考えているだけではなかなかできない体験です。

決められた時間内にアイデアを出せる

アイデアを出そうといろいろ考えていたら、いつの間にかかなりの時間が過ぎていた…ということはありませんか?

アイデアを出そうとすると、人は時間を忘れて考えがちです。

しかし、ブレインストーミングでは制限時間を設けてアイデアを出し合うため、会議が長引いたのにいいアイデアが出なかった、ということがありません。

ブレインストーミングの流れ

これまでのルールや注意点を踏まえて、ブレインストーミングは以下のように進めていきましょう。

1.事前準備

・ファシリテーター・書記の決定

・目標の明確化

・参加者の決定

・分かりやすいアイデア例を決めておく

・制限時間の決定

2.ブレインストーミング開始

・進行に関する説明(ファシリテーターの紹介、進行ルールの説明)

・議論開始(内容を記録)

・アイデアの結合(アイデアが少なくなってきたら)

3.終了後

・出されたアイデアのまとめ

特に大切なのは事前準備です。

どのような意見がだされるのか、どの様な状況が想定されるのかを考慮した上で、ファシリテーターがしっかり準備しておく必要があります。

アイデア出しに便利なブレインストーミングとは?メリットや注意点、流れをご紹介! まとめ

ブレインストーミングは多数のアイデアを出したり結合して新しいものを生み出す際に活用できる手段です。

ルールや注意点に配慮しながら、活発な議論を交わし、ぜひ素晴らしいアイデアを手に入れてください。