デザインのためのアイデアを考えたいのに、なかなかいい案が思いつかないとお悩みではありませんか。
そんな時に活用したいのがマンダラチャートです。
マンダラチャートは目標設定のための手段を洗い出すために使われる手法ですが、アイデア出しの際にも有効な方法です。
メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が高校生の時に、目標設定のために使った方法としてもよく知られています。
今回はデザインシンキングの際に知っておきたいマンダラチャートの方法やメリット、またルールや注意点、作り方についてご紹介します。

目次
マンダラチャートとは?
マンダラチャートはひとつのトリガーを使って、9×9のマス目に連想する言葉を当てはめていくというものです。
他のアイデア出しの手法に比べて、比較的守るべきルールが少なく、紙とペンがあればいつでも誰でも作成できるため、さまざまな業種で活用されています。
マンダラチャートを使うメリット
マンダラチャートにはさまざまなメリットがあります。
今回はアイデア出しに特化したメリットをご紹介しましょう。
多数のアイデアを生み出せる
マンダラチャートの最大のポイントは、取っ掛かりひとつで64ものアイデア(またはヒント)を生み出せることです。
マンダラチャートに書き込む内容に制限はありません。
そのため、いまいち具体的なひらめきがなかった場合でも疑問形で書き込むことができます。
こうした「その時の発想」を書き込んでおけば、後日見返した時に答えになるアイデアを生み出すことができるかもしれません。
そうなれば、64個以上のアイデアやヒントが得られるでしょう。
見える化できる
頭の中で結論が出そうでも、なかなかまとまらなかったり、人に話す時にどう表現していいのか分からず困ってしまうことはありませんか?
マンダラチャートは頭で考えていることを形にしたものです。
そのため、頭の中だけではまとまりにくい考えを整理できるだけでなく、書き出すことで相手に伝わる形にするにも便利な方法なのです。
一人でもできる
ブレストなど、他者の存在が必要なアイデア出しとは異なり、マンダラチャートは紙さえあれば、いつでもどこでもできる手法です。
そのため参加者を集めたり、ファシリテーターを立てたりする必要がないので、気軽にアイデアを出せるというメリットがあります。
アイデアのブラッシュアップにも使える
マンダラチャートはまったくアイデアがないときだけでなく、すでに思いついたものをブラッシュアップするためにも有効な方法です。
マンダラチャートを使う際のルールと注意点
前述の通り、マンダラチャートは比較的ルールが少ないアイデア出しの手法です。
しかし、最低限守らなければならないルールもあります。
必ずすべてのマスを埋める
マンダラチャートで使用する81マスは、必ずすべて埋めるようにしましょう。
埋める言葉は、必ずしも単語である必要はありません。
疑問形で終えても良いでしょう。
また抽象的な内容でも問題ありません。
マンダラチャートで大切なのは、アイデアやヒントの数を増やすことです。
思いついたものをとにかく書き出してみましょう。
3×3マスの中に同じ単語は入れない
マンダラチャートはご覧の通り、3×3のマスが9つ集まって成り立っています。

上記の図の中で同じ色のマスには、同じ単語が入らないようにしましょう。
ただし、色が異なるマスに同じ単語が入るのは問題ありません。
むしろ、別の言葉から同じ単語が連想されるということ自体が大きなヒントになるでしょう。
マンダラチャートの作り方
ここからはマンダラシートの詳しい作り方について解説します。
<準備するもの>
紙・ペン
※パソコンで作成する場合はエクセルを開くと良いでしょう。
1.9×9のマス目を書く
まずはご覧のようなマス目を紙に書きましょう。

マス目は大きめだと書きやすくなります。
2.中心のマスにテーマを書く
続いてマス目の一番中心部分に、テーマとなる言葉を書きます。

ここではカレンダーとしました。
3.周りに連想される言葉を書く
続いて、中心の3×3のマスに、テーマから連想される言葉を埋めていきます。

この時、同じ言葉を使ってはいけません。
4.周りの3×3マスの中心に連想した言葉を書く
続いて、周りの3×3マスの中心に、隣接する連想した言葉を書いていきます。

5.隣接するマスに連想する言葉を入れていく
最後に、それぞれ隣接する中央の言葉から連想する言葉を書いていきます。
この時、同じ3×3の中に同じ単語を入れないようにしましょう。
これでマンダラチャートの完成です。
マンダラチャートの方法と注意点、作り方を徹底解説 〜 デザインシンキング+α 〜 まとめ
マンダラチャートは手軽にできるアイデア出しの手法です。
場所を問わずにできるので、会社だけでなく自宅やカフェなどリラックスした状態で行うのも良いでしょう。
今回ご紹介した方法を元に、ぜひマンダラチャートにチャレンジしてみてください。