新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、オンライン上でデザイナーとやり取りしたり、一度も合わずに納品まで完結させるようになった企業も多いかもしれません。
すでに何度も顔を合わせているデザイナーなら良いですが、新たにデザイナーを見つけて依頼する場合、実際に会って話をしないと信頼できるかわからないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回はオンラインでのやり取りでも、仕事ができるデザイナーかどうかを確認できる方法を5つご紹介します。
目次
打ち合わせ前に音声チェックを行う
打ち合わせを始める前に、デザイナーの声が聞こえているか、画像が届いているかなどのチェックができる人は、オンラインでのやり取りに慣れているといえるでしょう。
また相手への気遣いもできるデザイナーの指標のひとつにもなります。
オンラインツールは不具合が起きがち
オンラインツールを使って打ち合わせをする場合、画像がうまく表示されなかったり、音声が入らなかったりといったトラブルが起こることがあります。
特に新しいシステムを利用する時や、初めてオンラインで打ち合わせを行う際は、どうしてもこうしたトラブルに見舞われがちです。
しかし発信している相手からは、自分の画像が見えているのか、また声が届いているのかは確認しづらいものです。
特に音声は、オンラインの向こう側にいる相手しかうまく伝わっているかどうかが確認できません。
そのため音声が入っていないのに話を進めてしまうことがあります。
同じ話を繰り返すのは時間のロスにつながるため、できるだけ避けたいですよね。
オンラインでのやり取りに慣れたデザイナーは、こうした点を考慮して、最初に音声が入っているかを確認してから打ち合わせを開始してくれます。
これはオンラインでのやり取りに慣れているかどうかの指標ともいえますが、できれば慣れている人にお願いしたいと思うのが、依頼主の心情でしょう。
スムーズに打ち合わせを行うためにも、オンラインでの打ち合わせの際にはぜひこうした点をチェックしてみてください。
ヒアリングに時間をかける
デザインにおいて、ヒアリングは重要な工程のひとつです。
そのため信頼できるデザイナーは、どんな環境でもヒアリングに時間を掛けます。
たとえ事前にヒアリングシートを記入していたとしても、紙面だけでは確認できない情報の掘り起こしが必要不可欠です。
こうした工程を省いてしまうと、よりよいものを生み出すことはできません。
たとえオンラインであっても、しっかりとヒアリングをしてくれるデザイナーは、同じ目標に向かって併走してくれるパートナーとして信頼できる可能性が高いでしょう。
認識が正しいかを確認する
オンラインでもオフラインでも、打ち合わせの段階で言葉のとり方や意味の取り違えなどが生じることは少なくありません。
特にオンラインの場合、音声が途切れてしまったり、資料を共有しているはずなのに、別の部分を見ていたりすることもあるため、認識の違いが生じることがあるのです。
信頼できるデザイナーはその点を理解し、曖昧な表現や多様に解釈できる言葉が出てきた際には、「これは○○という意味でよろしいでしょうか?」など、表現が正しいのかどうかを確認してくれます。
一見まどろっこしく感じるかもしれませんが、制作前にしっかり意味の確認を行うことは、最短でより良いものを完成させるために重要なことです。
こうした質問があったときは、ぜひ面倒臭がらずに回答してください。
目の前にいるデザイナーは、その答えからきっと素晴らしい仕事をしてくれるはずです。
納品までのスケジュールが明確
成果物を受け取る側の皆さんにとって重要なのが、納品までのスケジュールではないでしょうか。
その点を不明瞭にするデザイナーは、あまりよいデザイナーとは言えないかもしれません。
デザインが決まらないと前に進めない
場合によってはスケジュールを決めずに製作を依頼することもあるかもしれませんが、多くの場合プロジェクトには期限が設けられているはずです。
しかし多くの場合、デザインは企画の根幹を担うため、いつまでも形が決まらないと、プロジェクトは前に進みません。
そうなると、場合によっては企画の内容や方向性自体を大きく見直す必要が出てくることも。
そうならないためにも、デザインに関してはスケジュールをしっかり決めておく必要があるといえるでしょう。
余裕を持ったスケジュールを提案してくれるか
もし同じ依頼を複数のデザイナーに行い、スケジュールを出してほしいとお願いした場合、おそらく納品日にばらつきが出るでしょう。
これは人によって工数が変わるということもありますが、余裕をもったスケジュールを組んでいるかどうかという部分も大きく関わってきます。
企業によっては、途中で根幹の部分が大きく変更になることもあります。
また体調不良で作業が進まないなど、予期できない事態が発生し、業務に支障が出る可能性もあるでしょう。
こうした点を考慮した上で、適度に余裕を持って工数を組んでおくことは、できるだけスケジュール通りに納品するために重要なことです。
もちろん余裕を持ちすぎるのもよくありませんが、多少のトラブルを加味したスケジュールを組んで提案してくれるデザイナーは、経験も豊富で頼れるデザイナーだと言えるでしょう。
価値を押し付けない
デザイナーとのやり取りで企業が抱えやすい問題のひとつに「価値観が共有できない」ということが挙げられます。
多くのデザイナーは自分の価値観を大切にしており、それがその人のデザインとして現れる、ということもよくあることです。
しかし、あまりに自分の価値ばかりを押し付けるデザイナーは、クライアントの間で話が合わなくなったり、一緒にプロジェクトを行うこと自体が困難になることもあります。
どれだけデザインが素晴らしくても、プロジェクトの進行自体に問題が出るようでは、一緒に仕事を進めることは難しいでしょう。
それを我慢してでも依頼したい相手でない限りは、新しいデザイナーを探したほうがいいかもしれません。
相手の良いところを尊重する
打ち合わせの際、デザイナーとクライアントの間で意見の違いが生じることもあるでしょう。
そんな時、自分の正当性だけを主張し、クライアントの意見に耳を貸さないデザイナーとは、あまり良い仕事ができないかもしれません。
逆にたとえ意見が違ったとしても、相手の意見のよいところはしっかりと認めるデザイナーは、同じ目標を達成し、より良いものを作ろうとしている可能性が高いといえます。
信頼できるデザイナーを見つけるためにやるべきたった一つのこと
こうしたデザイナーを見つけるためには、依頼前にオンラインで面会の機会を設けることが大切です。
信頼できないデザイナーと話していると、話の端々に危険やクライアントとの価値観ののズレを感じるでしょう。
「あれ?おかしいな」と思ったら、そのデザイナーはあなたにとって、あまり良いデザイナーではない可能性があります。
そんなときはもう少し突っ込んで話をしてみましょう。
しっかりと回答できるようであれば問題ないかもしれませんが、それでもおかしいと思うことがあれば、別のデザイナーを探したほうがいいかもしれません。
オンラインのやり取りでわかる!信頼できるデザイナー6つの共通点 まとめ
面識のない相手に、オンラインのみで仕事を依頼するのは、少し億劫かもしれません。
しかし、信頼できる相手かどうかを見極める方法を知っていれば、直接会ったことがなくても安心して仕事を依頼することができます。
今回の内容を踏まえた上で、ぜひ素晴らしいパートナーを見つけてください。