デザイナー

仕事しやすいデザイナーかどうかを見極める5つのポイント

仕事しやすいデザイナーかどうかを見極める5つのポイント

外部のデザイナーに仕事を依頼したものの、なかなかうまくいかずに苦い経験をした、そんな経験をしたことはありませんか。

デザイナーに巡り合うためのサービスは、今やごまんとあります。

しかし中には、技能が十分ではなかったり、コミュニケーションが苦手だったりするデザイナーも少なくありません。

だからこそ依頼する側は「自分たちにとって仕事しやすいデザイナー」を選ぶ必要があるのです。

今回は、担当者や貴社にとって「仕事がしやすいデザイナー」とはどんな人なのか、見極めるためのポイントを5つご紹介します。

デザインの質では比較しづらい

「仕事がしやすいデザイナー」の定義は、人によって異なります。

これまでデザインの仕事に携わることが多かった人は、比較的多くのデザイナーと相性がいいかもしれません。

それは彼らのクセや仕事に対する姿勢、何をポイントにして依頼先を見極めればいいかというノウハウを蓄積しているからです。

しかし、会社として初めてデザインの仕事を依頼するという場合、担当者はデザイン用語はもちろん、打ち合わせやメールなどのやり取りの中でも、少なからずストレスを感じることでしょう。

デザインが優れている ≠ 仕事しやすいデザイナー

デザイナーは、良くも悪くもクセのある人が多い職種です。

それが素晴らしいデザインにつながっている方もたくさんいらっしゃいますが、初めてお付き合いする担当者は、骨が折れるかもしれません。

またデザイン業界の仕事の進め方には特殊な部分があるため、普段の仕事にプラスオンして進めるとなると、辛いことが多くなるのは仕方ないでしょう。

デザインの仕事に慣れていないデザイナーも

最近ではクラウドソーシングやマッチングサービスを利用してデザイナーを探す方も増えています。

しかし、こうしたサービスに登録しているデザイナーの中には、デザイナーとして仕事をしているわけではない人や、経験の浅い人も混じっているのをご存じですか。

もちろん彼らにも素晴らしい部分がありますが、仕事の進め方が分からない、または技能が足りないことが、仕事に影響することもあるのです。

こうした点を踏まえて、あなた、もしくは貴社にとって仕事しやすいデザイナーの見極めポイントをまとめました。

ぜひデザイナー探しの参考にして見てください。

1.デザイナーの過去の作品をチェックする

デザイナーとして活躍している方の多くが「ポートフォリオ」という作品集を用意しています。

ポートフォリオとは?各業界の意味と作成のポイント
ポートフォリオとは?各業界の意味と作成のポイント「ポートフォリオ」という言葉を聞いて、「就職や転職の時に使う自己アピールに使う作品集」と答える人もいれば、「株とか投資などの組み合わせ」…

そこには「仕事しやすいデザイナー」かどうかを見極めるポイントが詰まっていますので、ぜひ依頼前に見せてもらうことをおすすめします。

ポートフォリオでは、主に以下ポイントについてチェックしましょう。

1.デザインのテイスト

皆さんが依頼する新商品やサービスのコンセプトに沿ったデザインかどうかを確認しましょう。

デザイナーと言っても、そのテイストは千差万別です。

かわいいキャラクターイラストを得意とする人もいれば、現代アートに強いという人もいます。

どれだけ素晴らしいデザインでも、商品やサービスとのテイストが違うと、全体を見た時にどうしてもちぐはぐになってしまいます。

こうした失敗をしないためにも、テイストはしっかり確認しておきましょう。

2.制作物

皆さんが依頼したい制作物を得意としているか、もしくはこれまで制作経験があるかを確認しましょう。

デザイナーの中には紙媒体しかデザインしたことがない、逆にWEBサイトしか取り扱ったことがないなど、さまざまなタイプの人がいます。

紙媒体しかデザインしたことのない人にWEBデザインをお願いすると、必要な制作物が用意できていなかったり、WEB特有の注意点に気づかずに制作してしまったりということが起こる可能性があります。

製作後に公開しないためにも、制作物については確認しておきましょう。

3.製作日

ポートフォリオの内容が新しいかどうかを確認しましょう。

過去のものばかりを掲載したポートフォリオだと、最近のテイストがつかめないことが多いものです。

多くのポートフォリオは製作日が書かれているものですが、ない場合は相手に確認してみましょう。

2.直接会ってみる

デザイナーと直接会うことは、相手の存在を確かめるということだけでなく、コミュニケーションが取れる人かどうかを見極めるうえでも重要です。

デザイナーの中にはコミュニケーションが苦手な人もいます。

デザイン会社の場合、営業担当が間に入ってくれることが多いので、それほど問題にはなりませんが、個人の場合は注意が必要です。

専門用語ばかりを使って核心が見えない、やり取りに不安があるという場合は、依頼することを再検討したほうがいいかもしれません。

また、顔を突き合わせて話すことは、信頼性アップにも繋がります。

特にインターネットを介してのみのやり取りの場合、相手が途中でいなくなることもあるので、できれば一度会って話しておくことをおすすめします。

3.納品までのスケジュールとプロセスを確認する

制作物が納品されるまでのスケジュールと、その間どちらが何をしなければならないかを、できれば依頼前に確認しておくと安心です。

多くの人は「納品=最終制作物の納品」と考えているでしょう。

しかし中には「納品=初回納品」と思っている場合もあり、スケジュールが大きく後ろ倒しになることもあります。

また、社内で細かな確認が必要になる場合は、早めのスケジュールを依頼する必要があるでしょう。

こうした点も含めた提案をしてくれるかどうかを確認することは、仕事をスムーズに進める上で重要なポイントと言えます。

また修正回数を決めているデザイナーも多いので、プロセスを聞く中で何回修正できるかなども、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

4.依頼主が利用する時のことまで考えている

制作物をどのように活用するのか、そのためにどんなものが必要なのかといった点まで考えているデザイナーは、仕事がしやすい可能性が高いと言えるでしょう。

WEBで使用する、印刷物に使用する、キャンペーン用にアイテムを作りたい、など出来上がった制作物の用途が多岐にわたることは少なくありません。

実はこうした用途ごとに、適したデータ形式や用意すべきマニュアルの内容は異なります。

例えばWEBサイトで使用する場合、PNGは不可欠と言えるデータ形式です。

それが漏れていたり、jpgしかなかったりすると、後々困ることになります。

これは極端な例ですが、ロゴのように、特にWEBと紙媒体どちらにも活用したいという制作物の場合は注意が必要です。

5.お金のことを濁さない

金額面について詳しく話そうとしないデザイナーは、後々金額交渉で揉める可能性があります。

デザインはどうしても金額面が見えづらいものです。

実際、作業してみて工数が増えることも少なくありません。

しかし、事前にある程度金額は見えるものなので、どれくらいになりそうなのか、プラスオンになる可能性はあるのか、それはどれくらいか、といった点は、答えられるはずです。

また、制作の途中でプラスオンになりそうな場合、声を掛けてくれるデザイナーも数多くいます。

こうした点を濁し「全て終わった後に金額を提示する」という姿勢のデザイナーは、仕事がスムーズに進まないかもしれません。

仕事しやすいデザイナーかどうかを見極める5つのポイント まとめ

デザイナーにはさまざまな人がいます。

仕事のしやすさは、デザインの質にも影響するため、ぜひ今回のポイントを踏まえてデザイナー選びをしてみてください。