デザイン紹介

化粧品業界の企業ロゴをまとめて紹介

この記事では、化粧品業界の企業ロゴをまとめて紹介します。

化粧品業界のターゲットの大半は、10代〜60代前後の女性であることが考えられます。

企業ロゴにも、「女性らしい」「可愛い」「華やか」なイメージが表現されているのでしょうか。

さっそく見ていきましょう。

今回まとめた企業は以下の4つです。

  1. 資生堂
  2. ユニリーバ
  3. ロレアル パリ
  4. エスティローダー

①資生堂




画像引用元:SHISEIDO|社名の由来

国内シェア率は堂々の1位、世界シェア率も5位という、日本が誇る化粧品メーカー。

企業名の由来は、中国の古典『易経』の一文「至哉坤元 万物資生(いたれるかなこんげん ばんぶつとりてしょうず)=大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。すべてのものは、ここから生まれる。」から取ったそうです。

シンボルマーク、和文ロゴ、欧文ロゴの3タイプを紹介します。

シンボルマークは「花椿」。

初代社長のスケッチをもとに制作されたこのマークは、何度か微調整されながらも創業時から変わらず引き継がれているデザインです。

和文ロゴは、やや縦長で線の細い明朝体が使われています。

フォント自体が華奢で細く、女性らしい印象を与えてくれるデザイン。

欧文フォントは「S」がアレンジされ、しなやかで美しいラインが特徴的です。

参考:SHISEIDOU|社名の由来 / ブランド・社名・ロゴマーク由来辞典

 

②ユニリーバ


画像引用元:ユニリーバについて

ユニリーバは世界190カ国で400を超えるブランドを展開している企業です。

化粧品だけでなく、シャンプー・洗剤などの日用品や食品など、暮らしの様々なところで使われる製品を作っています。

ブルーの単色で作られたロゴ。

手書き感があり老若男女問わず、親しみのもてるフォントが使用されています。

また、特に注目したいのがシンボルマークの「U」。

25個の小さなアイコンの集合体で構成され、そのアイコンには一つひとつに意味が込められているのです。

例えば、

  • ハート:愛、ケア、すこやかさを表す
  • 衣服:洗い立ての洗濯物、清潔さ、自信を表す
  • 鳥:自由、エンパワーメント、自己肯定感を表す

など、想いと遊び心がたっぷり詰まったデザインですね。

参考:ユニリーバ|ロゴ / マイナビニュース / ブランド・社名・ロゴマーク由来辞典

 

③ロレアル


画像引用元:Font Meme

ロレアルは1909年フランス発祥のトータルビューティーブランド。

ヘアカラー・ヘアケア商品から始まり、今ではスキンケア・メイクアップ・ボディケア商品など、女性の美を包括的にサポートしている企業です。

ロゴはとてもシンプルで、大文字のサンセリフ体を使っています。

「O」の文字だけやや大きく配置されているのが特徴的ですね。

モノトーンであることからも、モードな印象や、洗練された印象を与えてくれます。

女性の本来の強さ・美しさ」を表現した、シンプルでありながらもユニークな企業ロゴです。

 

④エスティローダー


画像引用元:Free Designer

多くの百貨店で目にするコスメブランド、エスティローダー。

スキンケアやコスメ、香水などを手がける高級ブランドです。

企業名は、創業者の女性の名前がそのまま付けられています。

シンボルマークは、企業名の頭文字である「E」と「L」を組み合わせたマーク。

筆記体特有の、蔓のように伸びた装飾が特徴的なデザインです。

やや太めの正方形の枠で囲うことで、デザインに重みが増し、高級感や華やかさをいっそう引き立たせています。

フォントは、ニューマニストという種類に分類されるフォントで、縦のラインと横のラインの細さが異なるのが特徴です。

文字の直線部分にもカーブが付けられており、女性らしい印象を与えてくれます。

参考:エスティローダー

 

化粧品業界の企業ロゴ まとめ

同じ化粧品業界でも、こうして比較しても見るとロゴが与えるイメージは企業によって様々でした。

①資生堂 花椿をモチーフにしたシンボルマーク。
和文ロゴでは、ライン細め・やや縦長の明朝体を使い、女性らしさを表現している。
②ユニリーバ 手書き感があり親しみやすいロゴ。
25個の小さなアイコンで構成された、遊び心のあるデザイン。
③ロレアル 白地に黒の単色の文字のみで作られた、シンプルで洗練されたデザイン。
女性の美しさや強さといった印象を与えてくれる。
④エスティローダー 筆記体で「繊細」「華やか」なイメージを、ラインが太めの正方形の枠で「高級感」「伝統」といったイメージを与えてくれるバランスの取れたデザイン。

化粧品を使うことで「かわいくなりたい」「かっこよくなりたい」「若々しくなりたい」など、どうなりたいと願うのかも女性によって異なります。

扱う商品ターゲットの範囲理想の女性像などに合わせて、ロゴデザインを考えていく必要がありますね。

みなさんも、周りにある他の化粧品業界の企業ロゴはどんな特徴があるのか、ぜひ見てみてください。

新しい発見があるかもしれません。