デザイン紹介

外食業界のロゴをまとめて紹介

この記事では、外食業界の企業ロゴをまとめて紹介します。

レストラン、カフェ、ファストフード、居酒屋など、日常の多くのシーンで目にする外食業界の企業。

その中から今回は以下の5つの企業ロゴを、デザイナー視点でまとめました。

  1. マクドナルド
  2. 吉野家
  3. サッポロビール
  4. すかいらーく
  5. スターバックス

私たちの「食」を支えるこれらの企業。

そのロゴには、どんなメッセージが込められているのでしょうか。

さっそく見ていきいましょう。

 

①マクドナルド


画像引用元:【マクドのロゴは”M”じゃない!?】企業のロゴに隠された秘密が奥深すぎた話

世界中の誰もが知っているファストフード、マクドナルド。

パッと目を引く赤と黄色のロゴは、世界共通の視認性を確立しています。

この赤+黄色の配色は、マクドナルド以外のファストフード企業も取り入れていますね。

親しみが持て、購買意欲をかきたてるような配色で、「早くて安い」ファストフードのイメージにぴったりです。

ちなみにこのロゴ、どこからどう見てもマクドナルドの頭文字の「M」に見えますが、実はこれ「M」ではないってご存知でしたか?

これは、もともと「ゴールデンアーチ」と呼ばれ、創業当時、店舗を目立たせるために屋根に付けていた巨大な黄色いアーチ状の装飾を模したものだそうです。

参考:Wikipedia / 【マクドのロゴは”M”じゃない!?】企業のロゴに隠された秘密が奥深すぎた話

 

②吉野家


画像引用元:ファストフード雑学

牛丼チェーンの吉野家。

中央には、企業の頭文字「Y」で牛の頭を表現しています。

7つの点は湯気を表しているのだそうです。

周りを囲うしめ縄は、「美味しさは横綱級」というメッセージが込められています。

ロゴは温かみのあるオレンジ単色で、初代社長がアメリカ視察中に見たコーヒーショップ『ハワード・ジョンソン』の看板と屋根の色が気に入ったからだそうです。

オレンジ色や黄色などの暖色系は食欲をそそる色なので、飲食店のイメージカラーとしてはぴったりの色ですね。

参考:知の冒険

 

③サッポロビール


画像引用元:Yorimichi AIRDO

居酒屋やコンビニなどでよく目にするサッポロビールのロゴです。

シンプルな星マークですが、よく見るとグラデーションがかかっていて、まるで本物のビールが映っているようですね。

この星マークは、北極星をモチーフにした開拓使のシンボルとして誕生した五稜星(ごりょうせい)だそうです。

札幌市内の歴史的建造物には、同じくこの五稜星が掲げられている名所が多くあるんだとか。

フォントは太めのセリフ体を使うことにより、「威厳」「伝統的」な印象を与えています。

参考:Yorimichi AIRDO / サッポロビール株式会社 / サッポロビール株式会社|会社概要

 

④すかいらーく


画像引用元:すかいらーくグループ|沿革

大手外食チェーン企業、すかいらーくを紹介します。

skylarkは英語で「ひばり」という意味。

澄み切った大空に向かって天高く羽ばたく鳥ひばりの様子と、すかいらーくの前身企業「ことぶき食品」の開業地である保谷市(現・西東京市)の“ひばりヶ丘団地”の地名という2つの意味を掛け合わせています。

こちらも、赤色・黄色・オレンジ色の暖色系の配色で、食欲をそそる配色になっています。

フォントは丸みを強調することで「親近感」「ワクワクする」印象を与える効果があります。

ロゴからもファミリー層に愛される様子が伝わってきそうですね。

参考:すかいらーくグループ|沿革 / logo stock

 

⑤スターバックス


画像引用元:ロゴデザ

世界中で展開されているカフェチェーン、スターバックス。

中央に描かれている女性は、ギリシャ神話に登場する「セイレーン(人魚)」だそうです。

セイレーンは尾が2つあるのが特徴で、美しい歌声で船乗りを誘惑し、海に引きずりこむ恐ろしい怪物です。

創業者は、人々が誘惑されてコーヒーを買うという期待を込めて、このセイレーンをロゴに採用したそうです。

創業当時は茶色のロゴで、セイレーンも木版画のままの写実的なテイストでしたが、時代を経て現在のロゴのようになりました。

企業名もなく、セイレーンのみのロゴですが、「緑色の女性のマークのカフェ」といえばすぐスターバックスとわかりますね。

極力までシンプルなデザインから、ブランド力の強さが現れています。

参考:livedoornews / ロゴデザ / 双尾の人魚からプリンセスへ スターバックスの誕生とロゴ変遷の歴史

 

外食業界のロゴをまとめて紹介 まとめ

外食業界の企業ロゴは、その企業(商品・サービス)がどんな特徴や強みを持っているかによってデザインも大きく異なっていました。

①マクドナルド 赤と黄色のインパクトのある配色で、「早くて安い」ファストフードのイメージを表現。
②吉野家 企業名の「Y」をで牛を表現し、細かい要素にも全て意味が込められている。
③サッポロビール 五稜星をモチーフにした、「威厳」「伝統的」なデザイン。
④すかいらーく 暖色系の配色のひばりと、丸みを強調したフォントで、全世代に愛されるデザイン。
⑤スターバックス ギリシャ神話に登場するセイレーンをモチーフにした、シンプルで洗練されたデザイン。

全体的に暖色系の配色を用いることが多いイメージですが、スターバックスのようにあえて異なる配色で差別化を図る企業も増えてきています。

また、和食、フレンチ、中華など、提供する料理の種類によってもロゴデザインは大きく変わりそうですね。

食に関するロゴを制作する際には、参考にしてみてください。