ランナーの目標はマラソン大会に出場して完走すること。
この目標を達成した時にはじめて完走メダルをもらうことができます。
完走メダルといえば丸型が主流ではありますが、中にはユニークな形の完走メダルがあるのをご存知でしょうか。
今回は昨今のマラソン大会における完走メダルの傾向とともに、ユニークな形の完走メダルをご紹介しましょう。
目次
完走したランナーだけがもらえる勲章
2019年9月現在、完走メダルがもらえるマラソン大会は全国で48大会(ウルトラマラソンを除く)もあるそうです。
そのほとんどがフルマラソン。
42.195kmという長く苦しいマラソンを制したランナーだけがもらえる勲章が完走メダルなのです。
大会の途中で棄権した方はもちろん、時間制限がある大会では、各所に設置されている関門の通過時間が間に合わず失格となった場合も、もらうことができません。
ゴールした後、大会スタッフから「お疲れ様」「完走おめでとう」という言葉とともに、完走メダルをかけてもらえます。
この完走メダルをもらった時に、42.195kmという長い道のりを走り切ったのだという達成感や満足感に浸ることができるのです。
今やメダルは丸くない?最近の完走メダルの傾向とは?
完走メダルと聞いて、どのような形を思い浮かべますか?
「メダル=円形」という固定概念を持っている方は多くいらっしゃると思います。
マラソン大会においても、ほとんどの大会の完走メダルは円形です。
しかしながら、最近では円形という固定概念にとらわれない、ユニークな形の完走メダルもあります。
形だけではなく、メダルに彩色されていることも今では一般的となりました。
では、最近の完走メダルの傾向を、円形のメダルとそれ以外のユニークな形のメダルとを比較しながら見てみましょう。
① 円形の場合
丸型の中でもメダルは2つの種類に分けることができます。
ドーナツ型のメダル
完走メダルは首から下げられるものでなくてはならないため、おのずと紐を通すような形にする必要があります。
そのため、メダルの形を中央を空洞にしたドーナツ型とし、メダルだけではなく紐もデザイン性のあるものにすることで、メダルも紐も目立たせるデザインとなっています。
地域性のある素材を使ったメダル
多くの完走メダルは金属製です。
しかし中には、地域特有の素材(木材、ガラス、焼物、陶器)を使ったメダルもあります。
ここには2つのねらいがあり、一つは地域特有の素材を使うことで、ランナーに地域の特産品を知ってもらえるという点です。
もうひとつは、完走メダルがさらに価値のある、大切な記念品となってもらいたいという大会主催者の想いが込められているのです。
② ユニークな形の場合
円形の完走メダルが多い中で、ユニークな形をしているメダルは目立ちます。
「完走したぞ」というだけではなく、他にはないユニークな形であることから、SNSを通じて多くの人に自慢したくなってしまうこともあるでしょう。
多くの人に参加してほしいという大会主催者の意図も含まれているとは思いますが、ユニークな形をした完走メダルでランナーを惹きつけているのかもしれません。
ユニークな形のメダルの多くは、地域特性が表現されたデザインのメダルです。
ランナーの中には、メダルの形を見るだけで、どのマラソン大会の完走メダルかをズバリ当ててしまう人もいるのではないでしょうか。
自慢したくなるユニークな形の完走メダルをご紹介!
では実際にユニークな形の完走メダルをご紹介しましょう。
2019年9月の時点において、すでに開催終了となっているものはもちろん、これから開催される大会も含めて紹介します。
もしマラソンに興味がなくても、ユニークな形の完走メダルを見て、思わず欲しくなってしまうかもしれません。
湘南国際マラソン(2018)
湘南と呼ばれる「茅ケ崎、江の島、平塚、大磯」の地域を走る今大会は、毎年12月に行われます。
この大会に参加できるかどうかは先着順で決まります。
マラソンコースが湘南の海沿いを走る風光明媚なコースであることから、毎年エントリー開始から30分以内で受付終了となるほど参加希望者が多い大会です。
湘南という土地柄、オシャレな人が多いからか、完走メダルもユニークな形であることが多く、2018年大会においてはハワイアンジュエリーをモチーフとしています。
最近の湘南地域はハワイアンショップやハワイアンレストランなどが増えているため、完走メダルをハワイ風にしたということもあるのかもしれません。
また、メダルの紐が革ひもタイプであることから、アクセサリー感覚で普段付けてしまってもわからないかもしれません。
富士山マラソン(2019)
2019年大会は第7回となりますが、2017年大会から完走メダルがリニューアル。
自立式でかつ日本らしく「和」がデザインされた、富士山を模したメダルとなっています。
この完走メダルですが、5枚のメダルを立てると立体の富士山が出来上がるという仕掛けも。
河口湖と西湖、そして富士山の絶景を間近に見ながら走ることができるため、海外からの参加者も多く、世界40ヶ国以上、約3,000人の海外ランナーが参加しています。
完走の際には富士山の形をしている完走メダルで立体の富士山を作って、海外ランナーとの国際交流をはかってみてはいかがでしょうか。
水戸黄門漫遊マラソン(2019)
水戸黄門というと、「この紋所が目に入らぬか」と印籠を悪者の前に出すことで、今まで暴れていた悪者がすぐさまひれ伏してしまうテレビの1シーンを思い浮かべる方もいるでしょう。
この大会の完走メダルは、水戸黄門にちなんで「印籠」の形をしています。
テレビで良く見ていたあの印籠と形が同じというだけではなく、三つ葉葵の家紋まで入っているメダルなのです。
印籠と違うのは、完走メダルである点と、家紋の上下に英語表記の大会名、そして「FINISHER」という文字が入っていること。
印籠型の完走メダルの存在を知らない人は、テレビドラマで使われていた印籠の小道具だと思ってしまうかもしれません。
ラン仲間だけではなく、家族や友達にも自慢したくなるメダルです。
おかやまマラソン(2019)
日本古来の昔話である「桃太郎」の発祥の地である岡山県。
主人公の桃太郎は岡山市民のシンボル、そしてこの昔話には欠かせない「桃」は岡山県の特産物でもあります。
この桃太郎の桃をモチーフとした完走メダルが、おかやまマラソンの完走メダルです。
2019年は第5回を迎える記念すべき大会とのことで、メダルの素材も金属製ではなく備前焼に。
そしてメダルにつける紐も「桃」をイメージしたピンク色の真田紐が組み合わされています。
ユニークな形であり、かつメダルの素材もユニークである完走メダルは、この第5回おかやまマラソン以外ないのではないでしょうか。
ぜひとも手に入れて自慢したい完走メダルです。
名古屋ウィメンズマラソン(2019)
女性ランナーであればご存知かもしれません。
この大会の完走メダルはティファニーのネックレスなのです。
このネックレスが欲しいという理由から参加を希望する女性ランナーは多く、参加申込をした3人に1人しか出場することができません。
このティファニーのネックレスですが、ゴールをした後、タキシードを来た男性スタッフから授与されます。
他のマラソン大会とは違い、完走者は達成感や満足感だけではなく、お姫様気分を味わうこともできるのです。
ティファニーのネックレス欲しさに毎年参加し、コレクションをしている女性ランナーもいるのだとか。
女性であればぜひとも挑戦したい大会なのではないでしょうか。
絶対に自慢したくなる!ユニークな形の完走メダルをご紹介! まとめ
マラソン初心者であっても完走さえすれば、完走メダルをもらうことができます。
これからマラソンを始めようかと思っている方や、マラソン大会に参加したいと思っている方は、ユニークな形の完走メダルがあるマラソン大会に出場してみてはいかがでしょうか。
頑張って完走して、家族や友達に自慢してしまいましょう。