ロゴマークを依頼する際、価格と同じくらい気になることのひとつに「納期」が挙げられます。
ロゴマークはプロダクトデザインなどとは異なるため、どれくらいで手に入るのか想定しづらいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、2019年11月30日時点でロゴマーク販売を行っているストック販売サイトやデザイン制作会社などのサイトを元に、ロゴの平均的な納期について調べてみました。
合わせてロゴマーク作成の際の工程についてもご紹介しますので、依頼の際の参考にしてみてください。
目次
ロゴの納期の平均は?
結論から申し上げると、納期はサイトによってかなりまちまちです。
1日で対応してくれるところもあれば、1カ月以上要するところもあります。
デザイン制作会社の場合
デザイン制作会社は一からロゴマークを作成する場合が多く、短くても1週間は納期を要するようです。
ただ、これは依頼から入金、打ち合わせ、作成といった一連の工程がスムーズに進んだ場合と考えられます。
工程の進み具合によっては1カ月以上かかることも珍しくありません。
またロゴマークと合わせてパンフレットや名刺を作成する場合や、コーポレート・アイデンティティやブランド・アイデンティティを作成する場合は、さらに多くの時間を費やします。
あわせて、デザイン制作会社の場合は営業とデザイナーなど社内で役割分担が行わていることが一般的です。
そのため営業担当とデザイナーが打ち合わせしたり、会社としての方向性をすり合わせたりといった工数がかかるため、個人のデザイナーに依頼するよりも少し納期が長く設定されているようです。
個人で活動するデザイナーに依頼する場合
一人で活動しているデザイナーの場合は、作成はもちろん、ヒアリングや見積もり提示まで自分自身で行うのが一般的です。
一部アウトソーシングしていたり、活動団体の中で役割分担を行っていたりする場合もありますが、すべての業務を一人で行わなければならないため、依頼が殺到しているデザイナーの場合は、デザイン制作会社と納期が変わらないことも少なくありません。
特に急いでいる場合は、依頼の段階で納期について確認しておくのが安心でしょう。
クラウドソーシングの場合
クラウドソーシングの場合はもう少し短く、早ければ3日から1週間ほどというデザイナーが多いようです。
クラウドソーシングの場合、特定のデザイナーに依頼する場合と、コンペ方式を採用する場合があります。
前者の場合は一から作成する場合が多いため、デザイン制作会社より少し短いか、同じくらいの納期がかかります。
一方、後者の場合、納品は募集の締め切りに左右されます。
短くても多くのデザインを集めるためには、募集の際に以下のポイントを工夫すると良いでしょう。
・報酬を高めに設定する
・報酬がもらえる作数を増やす
・広告を出す
ただしコンペ方式の場合、多くの点数が集まったからといって、必ずしも良いロゴマークが手に入るわけではありません。
報酬を増やしても、納得できるロゴマークが見つからない場合もあります。
その点を理解した上で公募することが大切です。
ストック販売サイトの場合
さまざまなロゴマークの中から気に入ったものを選んで購入するストック販売サイトの場合、明確な納期を記載しているところはあまりありません。
しかし、最短で即日納品が可能というところもあることから、デザイン制作会社やクラウドソーシングを通して一から作成するよりも、納期は短めであることが想定できます。
また、多くのサイトが「1つの作業に2〜3営業日必要」と記載しています。
これは購入したロゴマークに社名を追加したり、微細なアレンジを行ったりするためのようです。
また入金や修正のタイミングによっても納期が変わるため、利用する場合は事前に確認しておくのが良いでしょう。
ロゴマークの納期を左右する要因とスピーディに納品してもらう3つのコツ
このように、ロゴマークの納期にはかなりばらつきがあります。
しかし、いずれの方法にも共通する、スムーズに納品するためのコツがあるのです。
ここでは特に依頼主が知っておきたいコツについてご紹介します。
1.依頼内容や用途を明確にしておく
最も重要なことは「どんなロゴマークを作りたいのか」を明確にすること、そして納品までその姿勢を変えないことです。
そのためには依頼の際に以下のポイントを明確にしておくと良いでしょう。
・ロゴマークに乗せたい思い
・使用したいカラー
・ロゴマークの用途
これらは全てロゴマークの基本的な構成にかかわる部分です。
デザイナーはこれらの要素をもとに作成を行います。
つまりこれらの情報はロゴマークを構成する基本的な情報だということです。
これらがブレると、場合によっては一からデザインを練り直さなくてはなりません。
余計な工数が増えるということは、その分費用も上がるということになります。
スピーディな納品だけでなく、必要以上のコストを掛けないためにも、これらは依頼段階で明確にし、ぶれないようにしましょう。
2.わからないことをそのままにしない
デザイナーとの打ち合わせの際には、デザインに関するさまざまな専門用語が登場します。
これまでデザインの仕事に関わったことのない人の場合、耳慣れない言葉もあるでしょう。
それらを聞き流していると、後々大きな認識の違いが生じ、結果ロゴマークを練り直さなければならないことがあります。
打ち合わせの際にわからない用語を聞くのは、決して恥ずかしいことではありません。
わからない用語はその場で聞き、認識の違いが生じないようにしましょう。
3.納品直前の大きな変更は避ける
納品直前になって「これじゃだめだ」と練り直しを迫られるのは、デザイナーにとっては何よりもストレスであり、また納期を延ばす要因となります。
デザイナーはこれまで依頼主からヒアリングした内容をもとにデザインを起こしていきます。
その内容が覆るような大きな変更は、特に工程が進めば進むほど対応が難しく、また日数を要するものです。
大きな変更があっても巻き返しを図れるのは、初期の打ち合わせや最初のデザイン案が上がってきた段階までです。
「いいものをつくるため」というスタンスを崩してはいけませんが、それ以降の変更は、納期の延長と追加費用を覚悟の上でお願いしましょう。
急いでロゴマークを作るなら
どうしてもすぐにロゴマークを手に入れたい場合は、ストック販売サイトかコンペ方式を利用するのがオススメです。
ただ、コンペ方式の場合は質が担保されておらず、また短時間で集めようとすると費用がかかります。
納得できるロゴマークを短時間で手に入れたいのであれば、ストック販売サイトを利用するのが良いかもしれません。
ロゴマークの平均的な納期とスムーズに納品してもらうための3つのコツ まとめ
会社や商品の顔となるロゴマークの作成には、ある程度時間を要するものです。
ただ「妥協してはいけない」ことも、良いロゴマークを作る上では欠かせないポイント。
より良いロゴマークをスピーディに納品してもらうためにも、今回ご紹介したコツを押さえて作成を進めましょう。