これまで営業などの仕事をしていたのに、急にクリエイティブ系の仕事を担当することになり、わからないことばかりで困っている…そんな状況に陥っていませんか。
特に新規でクリエイティブな部署が立ち上がった場合、デザインに知見のない方が責任者になることも少なくありません。
外部のデザイナーに実作業を依頼するとしても、デザインについて最低限の知見は持ち合わせていたいですよね。
ここではデザインのことがよくわからない人にこそ読んでほしい、クリエイティブ関連の書籍をご紹介します。
デザインのことを知るためのはじめの一冊を、ぜひここから選んでみてください。
目次
ノンデザイナーがデザイン本を読むべき理由
「デザインのことがわからないのに、専門書を読んでも意味がないのでは」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かにデザイン本の中には、ある程度の知識がないと読解が難しいものも少なくありません。
しかし、中にはこれからデザイナーを目指す人や、デザインを始めたばかりの人に向けたわかりやすい専門書もあります。
こうした本を選ぶことで、デザインのことがよく分かるだけでなく、その他の仕事にも活かせるデザインの基本を身につけることができるのです。
ここで紹介する本は、いずれもデザイン初心者が理解しやすく、また図表やイラストが多数盛り込まれているものを選びました。
クリエイティブなことが苦手という人が読みやすいものもありますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
けっきょく、よはく。
書類やポスターに余白があると、ついつい何かを足したいと思ってしまいませんか。
しかし実は何も書いていない空間こそ、デザインの良し悪しを決定づける重要な要素になっているのです。
本書はデザインにおいて重要な「余白」についてわかりやすく解説している一冊です。
洗練されたデザインができずに悩む新米デザイナー「いまいちさん」と「しゅっと先輩」とのやり取りを通して、多くの人が陥りがちな「デザインのNG」の理由や、より良いものに変えるための方法について、わかりやすく解説されています。
レイアウトや色、フォントの使い方などについても、具体例を挙げて紹介されているところもポイントです。
ノンデザイナーだけでなく、デザイナーからの評価も高い書籍ですので、これからデザインを学ぶのであれば、ぜひ一度はチェックしたい一冊です。
出版社: ソシム
ISBN-13: 978-4802611695
やってはいけないデザイン
素人デザイナーと長年向き合ってきたプロのデザイナーが作った、デザインの教科書とも言うべき一冊です。
素人が陥りがちな失敗や、修正することでもっと良くなるというポイントを、事例を挙げてわかりやすく紹介しています。
写真や図表が多いので読みやすく、また専門的な言葉もあまり使われていないので、デザインについて勉強したことがない人もスムーズに読むことができるでしょう。
プレゼン資料のレイアウト等にも役立つ情報が掲載されているので、さまざまな面で普段の仕事に活かしやすいデザイン本だといえます。
出版社: 翔泳社
ISBN-13: 978-4798145938
もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本
デザインのノウハウをクイズ形式で学ぶことができる書籍です。
読者は左右に並べられた2つのデザインを見て、どちらが良いデザインなのかを当てながら本書を読み進めていくことになります。
クイズの内容は決して難しくなく、一般的な感性で答えられるものばかりです。
本書の特徴は、「なぜこのデザインが悪いのか」という理由を具体的に説明しているところです。
答えに当たる部分が具体的に、わかりやすく書かれているので、なんとなく答えを選んだ人にも腑に落ちやすく、デザインのことが理解しやすい一冊となっています。
なんとなくデザインの良し悪しはわかるけれど、その理由を具体的に説明できないという方は少なくないでしょう。
こうした方々にとって、大きな気付きとなる答えが、本書できっと見つかるはずです。
出版社: 翔泳社
ISBN-13: 978-4798142838
ノンデザイナーズ・デザインブック
1998年に日本語版が刊行されて以降、20年以上に渡って幅広い人々に支持され続けている、まさにベストセラーと呼ぶにふさわしい一冊です。
クリエイティブに関することだけでなく、プレゼン資料や報告書を作成する際にも大いに役立ってくれるでしょう。
本書で語られているのは、「4つの基本原則」を基にしたデザインの基本的概念です。
近接・コントラスト・整列・反復という4つの原則を知るだけでも、ためになる人は多いでしょう。
これらを名刺やパンフレット、その他広告に活かすテクニックがわかりやすく掲載されている他、活字に着目したデザインについても触れられています。
また本書には、4つの基本原則を踏まえた上での良い事例と悪い事例が豊富に掲載されています。
実例を見ながらデザインの良し悪しについて勉強したいという方は、ぜひ一度手にとって見てはいかがでしょうか。
監修, 翻訳米谷 テツヤ、小原 司
翻訳: 吉川 典秀
出版社: マイナビ出版
ISBN-13: 978-4839955557
なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。
デザインに苦手意識のある人にこそ読んでほしいのが「なるほどデザイン」です。
本書の特徴はイラストや図表が非常に多く、デザインに知見のない方も視覚的にデザインを理解しやすい点です。
またデザインが出来上がる工程を見ながら、デザイナーが何を考え、どのような作業をしているのかを知ることができるページが設けられていたり、フォントを擬人化してその特徴を伝えたりと、わかりやすく伝える施策が各ページに散りばめられています。
「デザインを目で見て楽しめる」ことをコンセプトに作られているため、専門用語などが少ないこともポイントです。
本書を読み終えたころには、きっとデザインのことがもっと深く知りたくなるはずです。
出版社: エムディエヌコーポレーション
ISBN-13: 978-4844365174
ノンデザイナーが読みたいデザインに関する本5選 まとめ
初めてデザインの仕事をする人にとって、クリエイティブな世界はこれまでとは全く別の空間に感じるかもしれません。
しかし、実はデザインは私達の生活に欠かせないものであり、一つの気づきがデザインを意識するきっかけになることもあります。
今回ご紹介した書籍を通して、ぜひデザインとは何かについて、少しでも意識していただければ幸いです。