デザイン作成

お客様の目を惹く!店頭POPデザインのコツ

「買うつもりはなかったのに、店頭のPOPを見ていたらなぜか欲しくなった」

「POPのコメントが面白くて、商品に興味がわいた」

お店で買い物をする際に、このような経験をしたことはありませんか?

店頭POPは一見小さなアイテムですが、来店されたお客様の興味を惹く「常設の営業役」の役目を果たしてくれる、心強い販促ツールなんです。

今回は店頭でのPRに欠かせない「店頭POP」のデザインのコツについてご紹介しましょう。

POPに盛り込みたい内容を決めよう

POPを作る際にまず考えたいことは、「POPで誰に、何を、どんな風に伝えるのか?」というポイントです。

「誰に」伝えるのか?

店頭POPはお店に置く物なので、基本的には「店や該当コーナーのターゲット層」を対象にします。

具体的には、オーガニックカフェなら健康志向の女性、ビジネスパーソン向けのスーツコーナーなら20~50代の社会人向け…などのペルソナが挙げられるでしょう。

ただ、せっかくPOPを作るのであれば、もう一歩踏み込んだターゲットを設定したいところ。

特にPOPを見る人の来店頻度については、事前に想定しておくことをおすすめします。

たとえば「初めてお店の前を通りがかった人」「いつもお店に来てくれている常連さん」「たまにお店に来て、お買い得の商品をチェックする人」では、求める情報も違いますよね。

POPを見る人が「どれくらいお店を利用する人で、どんな目的で店頭に来たのか?」をイメージすることで、売上げに繋がるPOPも作りやすくなりますよ。

「何を」伝えるのか?

POPのターゲットを絞ったら、「何を伝えるのか?」というポイントを考えていきましょう。

例としては以下の内容が挙げられます。

  • 商品の味など、直接的なアピールポイント
  • 商品の歴史、受賞歴などの豆知識
  • 期間限定、今だけ特価などのお得情報
  • 商品に対する店側のこだわり
  • この商品がヒットしている理由
  • 新発売・リニューアルなどのトレンド情報

基本的にはどんな内容を盛り込んでもかまいません。

POPで特にアピールしたい内容を事前に書き出してみて、「一番ターゲット層が重視しそうな情報はどれか?」を考えた上で、盛り込むメッセージを絞っていきましょう。

伝える情報に迷ったら、「この商品を買ったり、食べたりした際に、あなた(お客様)はどんな体験をするのか?」をアピールしてみるのもおすすめです。

なお、POPに盛り込める情報量は限られています。

商品名と価格の他に盛り込む情報は、1~3つほどがベターです。

なお「昨日テレビで紹介されました」「今だけの限定セール」といったタイムリーなネタは、のちほどPOPに付箋を貼って追加することもできます。

POPに書くのは、掲示期間中に古くならない情報を優先するとよいでしょう。

「どんな風に」伝えるのか?

POPのターゲット層とメッセージを決めたら、伝え方についても考えてみましょう。

たとえば「有機野菜を使った健康的な料理」をアピールしたいなら、農家の方の顔写真に吹き出しをつけてメッセージを入れたりすることができますね。

「発売したばかりの新刊の面白さ」をアピールしたいなら、人気漫画のパロディを使う手法もあります。

「キラキラ」「アツアツ」「ふわふわ」「ピカピカ」など、擬音を使って商品の特徴を伝えることもできますね。

伝え方ひとつで商品のイメージが決まることも多いので、「ターゲットに伝わりやすい言い方」をじっくり考えてみることをおすすめします。

POPを書いてみよう!時間があるなら「手書き」がおすすめ

「POPで誰に、何を、どんな風に伝えるのか?」を決めたら、POPの作成に入ります。

POPの作り方としては、印刷会社に頼んだり、パソコンで作ったりなどの方法もありますが、時間があるなら「手書き」に挑戦してみるのもおすすめです。

手書きPOPには見た目にも温かみがありますし、お客様からも好印象を持ってもらいやすいです。

理由は、手書きは手間がかかる作業だから。

「ちょっと作成に手間はかかるけど、お客様に早くこの情報を伝えたいから、1枚1枚POPを書いています」という演出が、商品や店への興味に繋げてくれることもありますよ。

手書きPOPを作る際のポイント

手書きでPOPを書く場合は、用紙とペン選びをきちんと行うことがポイントです。

POPに使える用紙って?

手書きPOPに使う用紙は、基本的にはお好みでかまいません。

市販のPOP用紙や、メッセージカード、コート紙などの画用紙、ダンボール紙、イラストボードなど、POPの内容や盛り込みたい情報量に応じて素材やサイズを選ぶと良いでしょう。

たとえば市販のPOP紙は固さがあるので、縁を折ればそのまま自立させることもできます。表面がつるっとしており、油性マーカーの色が栄えるのもポイント。

画材屋で比較的入手しやすい用紙なので、気兼ねなく使えるところもメリットです。

また、メッセージカードは手頃なサイズに裁断されており、デザインも可愛いものが多い点が特徴。

「POPを書いてみたいけど、イラストや模様を自分で書き込むのは無理」という方でも使いやすいアイテムといえます。

ただ、既にイラストや模様が印刷されている用紙を使うと、手書きPOP特有の「オリジナリティ」や「人間味」が薄れてしまうリスクも。

「ゆくゆくは無地の用紙を使いたいけど、慣れるまでは既存のイラストの力を借りたい…!」という時にはおすすめのアイテムです。

なお、「POPを置く立地」によっては、用紙の耐水性に配慮する必要もあります。

POPに書く情報量や置く場所を考慮したうえで、用紙の素材を選んでみてくださいね。

POPに使う色の選び方

POPに使う配色は、基本的には5~6色におさえることをおすすめします。

理由は、POPの視認性を落とさないため。

カラフルな色合いは人目を惹きますが、人によっては雑多な色合いに見えてしまい、「読みにくい」と感じることもあります。

さらに「手書き文字」そのものが印刷された文字よりも読みにくくなりがちなので、せっかく一生懸命POPを書いても「なんだかゴチャゴチャとした宣伝だな」と、そっぽを向かれてしまう可能性もあるためです。

POPに使うペンについて

POPを書く時のペンは、不透明水性顔料インクとして有名な「ポスカ」や、油性マーカーの「マッキー」などがおすすめ。

特に油性マーカー「マッキー」は発色が濃いことや、重ね塗りしてもムラができにくいこと、1本で細字と太字が書けることなど、初めてPOPを作成する人にとって嬉しい特色がそろっています。

文房具店や雑貨店はもちろん、コンビニなどでも買える入手のしやすさもおすすめのポイントです。

POPにぴったりの用紙と色、ペンを選んで、自分だけのオリジナルPOPを書いてみてくださいね。

お客様の目を惹く!店頭POPデザインのコツ まとめ

POPデザインの仕方やポイントについてご紹介しました。

店頭に置くPOPは、店やブランドの熱意を簡単にお客様に伝えられる、手軽なツールです。

「思い切りアピールしたい時は筆文字」「かわいくそっと教えたい時は丸いペン文字」など、POPに性格をつけてみるのも楽しいですよ。

POPという小さなキャンパスを通して、お客様とコミュニケーションを取ってみてくださいね。