POPには、お客様にお店の雰囲気やアピールポイントを効果的に伝えてくれる効果があります。
特に手書きの場合は、文字の形や口調を通して、「このお店にはこんな店員さんがいるんだな」「面白そうなスタッフが書いたんだな」という、店員のキャラクター性までもを伝えることが可能です。
とても些細なことではありますが、「店員の顔が見える」ことでお客様がお店に興味を持ってくれたり、販促に繋がる効果もあるんですよ。
今回は販促効果が期待できる「手書きPOP」の作り方についてご紹介しましょう。
目次
まずはPOPで伝えたいことを決める
まずはPOPに「どんなことを書くのか?」を決めます。具体的には、以下のような内容が挙げられるでしょう。
- 商品を購入すると、こんな効果があります!(実際に使ってみました)
- この商品はとてもレアなアイテムです!
- 今だけお買い得になっています!
- この商品が市場でヒットしている理由はコレ!
- 商品の生産者の声を聞いてきました
- この商品は、他の商品とこのようなところが違います!
- 季節限定の商品です!
これらの情報は、いわば商品のアピールポイント。
他の商品との違いや付加価値を伝えることで、消費者の購買意欲を刺激する効果があります。
POPに書き込める情報量には限りがあるので、「どの情報を伝えたら一番お客様に響くのかな?」と考えながら、情報の取捨選択をしていきましょう。
商品の持つストーリーを披露してみる
もしどんな内容を書いたらいいのか迷ったときは、「POPを見るお客様が今悩んでいそうなネタや、興味がありそうなネタは何か?」について考えてみましょう。
たとえば「肌荒れや手荒れに悩んでいる」、「最近上司に怒られて落ち込んでいる」、「まだ友達が持っていないようなアイテムが欲しい…」といったニーズが挙げられます。
POPを見るお客様が考えそうなニーズを書き出したら、POPに「悩み」を含ませたうえで、「この商品が解決してくれたんです!」と出口を作ってみましょう。
「上司に怒られていて悩んでいたけど、この本を読んだら目からうろこが落ちた」
「この商品は海外から取り寄せたヴィンテージの一点物だから、友達とはちょっと違うオシャレが楽しめる」
このように、「この商品を買えばあなたは変われるかもしれないよ」とPOPで語りかけることで、販促につながることがあります。
POPでどう伝えたらいいのか迷ったときは参考にしてみてくださいね。
ちなみに化粧品や医薬品については、薬事法にもお気をつけください。
POPのテイストを決める
POPに書く内容を決めたら、POPのデザインのテイストを決めます。
文字の雰囲気や、色、POP用紙の形などが要素として挙げられるでしょう。
POPには文字に加えてイラストや模様を書き込むことも多いので、和風、洋風、中華風など、商品の文化性を踏まえたデザインを考えてみましょう。
特に重視したいのが、お店の雰囲気とPOPのテイストを合わせること。
たとえばスーパーの生鮮コーナーに配置するPOPなら、食欲が失せるとされる青色や、不潔なイメージを与えそうな濁った色の用紙を使わないようにします。
おしゃれな女性向けのカフェメニューを紹介するPOPなら、居酒屋風の筆文字ではなく、かわいらしいパステルカラーの色を使ったり、あえてモノトーンでまとめたりなど、「清潔感やおしゃれ感」をアピールできるとベターです。
POPを書いてみよう
書く内容やテイストをまとめたら、実際にPOPを書いてみます。
注意したいポイントをまとめました。
余白をきちんと取る
POP用紙に文字やイラストを書き込む際は、余白を1~2センチほど設けることをおすすめします。
理由は、余白ギリギリまで文字やイラストを書くと、視認性が下がってしまうため。
また、手書きPOPには人間味を伝える効果もあるので、あまりに余白が少ないと「余裕がない」「暑苦しい人が書いている」といった、本意ではない印象を与えてしまうリスクもあります。
POPの目的はお客様に商品の魅力をアピールすることです。
快く読んでいただけるように、読みやすいデザインを心がけましょう。
慣れないうちは鉛筆で軽く下書きをしよう
POPを書き慣れていない人は、まずは下書きから始めるのがベター。
POPのテイストにもよりますが、多くのPOPは太字で書くと栄えるケースが多いので、下書きを通して文字のバランスを整えましょう。
具体的には、「下書きで書いた細い文字を肉付けして、太字に整える」方法がおすすめ。
下書きの文字を四角く囲むように幅をつけていき、文字と文字がぴったりくっつくようにデザインするとPOPらしくなります。
目立たせたい箇所は赤で。ただし色の乱用は禁物
POPで目立たせたい部分については、赤や黄色といった目立つカラーを盛り込んでみましょう。
ただし、POPに使うカラーは5色までにとどめておくことをおすすめします。
理由は「余白を取る」項目で伝えたことと同じく、視認性を維持するため。
多くの色を使うと乱雑な印象を与えがちなので、配色もできるだけ「暖色系」「寒色系」など、大まかにまとめた方が見やすくなります。
どうすればいい?手書きPOPの設置方法
POPが完成したら、次に考えたいのが「掲示方法」です。
「完成したPOPをどのように設置するか」は、POPの大きさや店舗の内装、設置場所によって異なります。
具体的には以下の方法が挙げられるでしょう。
プライスカードサイズの小さなPOPなら
手のひらにおさまる程度の小さなPOPであれば、ゼムクリップを譜面立てのように開き、クリップとカードをテープなどで固定すれば簡単に自立させることができます。
マスキングテープを使えば、接着面もおしゃれに演出することができますし、POPの付け替えも気軽に行うことができますよ。
ゼムクリップを使う場合は、POPの正面に金具が露出しないので、POPのデザインを損なわずに設置できるところも魅力。
ゼムクリップはジャイアントサイズも販売されているので、多少大きめのPOPにも対応可能です。
手軽にPOPを置きたい時にぴったりのツールといえます。
手作りPOPをおしゃれ&クールに演出したい時は
手書きPOPのイメージをおしゃれに、あるいはクールに演出したい時は、シルバースタンドやアクリルスタンドを使うのがおすすめです。
シルバーはPOPをおしゃれに演出したい時に。
アクリルは、POPのイメージを損なわずに清潔感や透明感を演出したい時に向いています。
屋外にPOPを設置する場合は
POPを屋外に設置する場合は、耐水性や耐久性をある程度考慮する必要があります。
よって、POPのサイズに合うものがあればの話ですが、POP全体をすっぽり覆うことができるホルダータイプのカード立てがおすすめ。
POPにラミネート加工をしなくてもさっと外に置くことができますし、手入れも楽です。
名刺サイズほどのPOPを使う際は検討してみてはいかがでしょうか。
手書きPOPを作ろう!デザインのコツ&設置方法をご紹介 まとめ
手書きPOPを作るにあたって知っておきたい、POPの記載内容やデザインのポイント、設置方法の注意点などについてご紹介しました。
魅力的なPOPを作ることができれば、販促効果が狙えるだけでなく、「POPを読む楽しみ」のために来店してくださるお客様が増えることもあります。
お客様との有効なコミュニケーションツールでもあるPOPを、ぜひ活用してみてくださいね。