Webサイトデザインには、視覚的な効果を高める画像が欠かせない要素ですよね。
写真やイラストなど画像の種類や配置しだいで、Webサイトの印象は大きく違ってきます。
そこで今回は、Webサイトデザインに必須ともいえる画像の効果的な使い方についてご紹介しましょう。
目次
Webサイトでの画像の役割と効果
Webサイトの第一印象は、目に飛び込んでくる画像で左右されるといっても過言ではありません。
表示されている画像でサイトの全体を一瞬で把握してしまいます。
逆にいえば、Webサイトに使う画像によって伝えたい内容を確実に表現することができるのです。
紙媒体の書籍や雑誌などとは異なり、Webサイトは「文章をじっくり読む」というより「流し読み」する傾向が高くなります。
さらに、スマホファーストが加速する現在は、流し読みというより「見る」だけでサイト全体のイメージを判断してしまうのです。
Webサイトでは、伝えたい内容を一瞬で表現する画像が重要な役割を担っています。
Webサイトの目的に合わせた画像は、サイトの離脱率を軽減する効果が期待できるでしょう。
効果的な画像の選び方
Webサイトの画像のなかでは、イメージにあわせた写真が最適といえます。
ただし高画質な写真は、洗練された印象を与えるメリットがある反面、解像度の高さからサイトの読み込む速度が遅くなるデメリットがあります。
読み込み速度は、Webサイトのアクセスに大きな影響を及ぼす要因のひとつです。
たとえ数秒であっても、ユーザーはすぐにあきらめて離脱してしまいます。
かといって、読み込み速度を上げるために画質を落とせばサイトの品質も並行して落ちていきます。
Webサイトに最適な画像の選び方は以下のポイントを押さえましょう。
ポイントその1:解像度を最適化する
解像度は、画像の密度を、dpi(ドット・パー・インチ)の単位で表しています。
1インチのなかにどれだけのドットがあるかで画像の質が変わるのです。ドットの数が多いほど、高画質の画像となります。
印刷する紙媒体の場合は、300dpi以上の解像度が必要ですが、Webサイトでは72dpi~92dpiが推奨されています。
解像度が低いのでは…と思いがちですが、紙媒体とは違いWeb上に表示するには問題はありません。
ポイントその2:画像サイズを最適化する
解像度だけではなく、画像のサイズも重要なポイントです。
容量の大きさを含めた画像サイズをWebサイトに合わせて最適化しなければなりません。
一般的には、125KBを目安にするとWebサイトに適しているといえます。
また、画像サイズは横幅795px×縦幅300pxが推奨されています。
Webデザイン作成ソフトや画像編集ソフトには、Web用に最適化する多彩な機能が搭載されているので活用すると良いでしょう。
また、画像をそのまま使うのではなく、トリミングや加工などで容量やサイズを調整することが可能です。
ポイントその3:ファイル形式を最適化する
写真は「PING」または「JPEG」と呼ばれるファイル形式で保存されています。
したがって、ファイルの拡張子は「.ping」「.jpeg」「.jpg」です。
Webサイトで使用される画像ファイルは「JPEG」の割合が圧倒的に高くなります。
JPEGは、高画質でありながら画像を圧縮することでファイル容量を抑えることが可能なファイル形式だからです。
ただし、JPEGで圧縮された画像ファイルは元の品質には戻すことはできないので注意しておきましょう。
画像をほ存する際には是非チェックしてみてください。
一方で「PING」は、JPEGと比較するとさらに高画質ですが、ファイル容量が大きくなってしまいます。
写真ではなくイラストなどの画像の場合は、PING形式で保存すると繊細なラインまでWebサイトで表現することができます。
JEPGとPINGは、最大で1670万色のフルカラーに対応しており、微妙な色の違いを表現する写真に最適なファイル形式です。
他にも、GIFは、256色の色数に限られていますが、イラストやアイコンなどの画像に適しているファイル形式といえます。
Webサイトデザインと画像のバランス
Webサイトデザインには欠かせない画像ですが、全体のバランスが重要です。
画像だけで構成するデザインは、SEO対策も含めてクオリティの高いWebサイトとはいえません。
伝えたい内容に沿った画像を使うことはもちろん、文章で表現することも重要なポイントです。
Googleなどで上位に表示されるための検索エンジンは、画像の認識はしないからです。
画像のファイル名を適切な名前に変更したり、サイトの画面上には表示されないキャプションを追加するなどの工夫が必要となります。
Webデザインに欠かせない!画像の効果的な使い方 まとめ
視覚的効果が必須となるWebサイトデザインには、画像が欠かせない要素のひとつですよね。
手に取ってじっくりと見る紙媒体と異なり、画像のファイル容量や形式、文章とのバランスなど考慮しなければならない点が数多くあります。
Webサイトデザインのクオリティを高めるために、効果的な画像を最適な方法で取り入れてみてください。