ファッションデザイナーという仕事に興味があるものの、どんなことをしているのか、また資格が必要なのかが分からず困っていませんか?
ここではファッションデザイナーの主な仕事や働き方、また必要な資格をご紹介します。
世界で活躍する日本人デザイナーについても取り上げますので、あなたの目標になるような人が見つかるかもしれません。
目次
ファッションデザイナーの主な仕事
ファッションデザイナーはその名の通り、洋服やバッグ、靴などといった装飾品のデザインを行う仕事です。
しかし、単にデザインするだけではなく、実際にサンプルを作るなど、デザイナー自身が手を動かして行う作業も多数あります。
まずは仕事の流れについてご紹介しましょう。
1.デザイン企画の決定
まずはどんな装飾品を作るのかなど、製作物の軸を決定するところから始まります。
企業で働いているデザイナーの場合は、ターゲットやコンセプトなどを決定した上で、デザインやスケジュールなどを決定します。
一方、フリーランスなどの場合は、クライアントからヒアリングからターゲットやコンセプトを行い、基本的な方向性を決めるのが一般的です。
デザイン企画決定のポイント
ファッションというとトレンドを意識しがちですが、必ずしもそれが正しいわけではありません。
ターゲットやコンセプトをしっかり分析した上で、本当にニーズがあるもの、またはクライアントが本当に求めていることを把握し、全体像を作り上げることが大切です。
また独立している場合は、クライアントへの提案力やプレゼン力も必要になります。
2.パターン製作
コンセプトなどが決定したら、型紙(パターン)を作っていきます。
パターンとはその名の通り、製作物の原型となるものです。
どれだけコンセプトがしっかりしていても、デザインが素晴らしくても、それを再現できるパターンを作り出せなければ意味がありません。
パターンの良し悪しが、その後の製作物の出来を大きく左右すると言える、重要な過程なのです。
そのため「パタンナー」という、パターン作成専門の職業も存在します。
しかしパターンが基礎になるということもあり、多くのデザイナーは自分で手掛けたり、パタンナーと連携をとりながら制作することが多いようです。
パターン製作のポイント
パターン製作で求められるのは、素材や縫製、そして正確性です。
コンセプトを体現できるようなパターンを作ることはもちろん、パターンは大量生産のための雛形にもなるため、細部にまでこだわった正確さも求められます。
そのためには、使用する素材や縫製などを詳しく理解しておく必要があります。
近年ではCADを使ってパターンを制作することが多いため、その知識もあわせて持ち合わせておくことが大切です。
3.仮縫い・サンプル製作
パターン製作後は、実際に洋服を縫い上げ、サンプルを作る作業に移行します。
仮縫いの際には装飾部分に違和感がないか、また全体のシルエットがおかしくないかなど、パターンでは確認できなかった細部を確認、修正していきます。
こうして仮縫いができたら、最終確認のために手作りのサンプルを製作し、最終的に問題なければ仕様書を作成し、工場への製作に回していきます。
その後、工場から仕様書に基づいた最終サンプルが届くので、最終確認の後に生産がスタートするというのが一般的な流れです。
仮縫い・サンプル製作のポイント
仮縫いはパタンナーが担当する作業ですが、その後のサンプルが実際の製品になるため、デザイナーは連携を取りながら行っていく必要があります。
また手作りおよび工場から届いたサンプルは、いわゆる最終チェックのためのものです。
細部まで入念にチェックすることはもちろん、サイズ別の場合はそれぞれについて確認が必要です。
デザイナーとしての2つの働き方
ファッションデザイナーには、大きく企業に勤めて働く人と、独立する人に分けられます。
前者を「企業内デザイナー」、後者を「オートクチュール」といいます。
ほとんどの人が企業内デザイナーとして活躍していますが、オートクチュールとして世界に羽ばたく人も。
独立した人も、最初は企業内デザイナーとして働き、その技術を磨いた人が多いようです。
ファッションデザイナーになるために資格は必要?
ファッションデザイナーになるために必要な資格はありません。
実際に、未経験からファッションデザイナーを目指す人や、有名デザイナーの事務所でゼロから勉強していく人もいます。
しかし、仕事に生かせる資格もあり、身につけておくことでファッションへの知見も広げることができます。
ここではその一部をご紹介しましょう。
ファッション色彩能力検定
ファッションデザイナーに欠かせない「色彩」。
それを自在に扱うために必要な知識や技能の向上を目的に作られた検定です。
この検定のポイントは、色彩だけでなくマーケティングや流通に関する内容も含まれている点です。
優れたファッションデザイナーは、デザインセンスだけでなく流通やマーケティング力も持ち合わせています。
この試験でこうした知識を得ることで、多くの人に選ばれるさらなる武器を手に入れましょう。
3級・2級・1級の3段階用意されていますが、最初から1級を受験することができます。
1級には対策講座も設けられているので、受験の際にはぜひ受講しておいたほうが良いでしょう。
ただし、1級は東京でのみ試験が行われており、マークシート方式だけでなく記述式や実技もあるため、段階的に受験することで試験に慣れることも大切かもしれません。
実施団体:一般財団法人日本ファッション教育振興協会
等級:3級・2級・1級
試験方法:2級・3級 筆記(マークシート方式)、1級 筆記(マークシート方式・記述式)・実技
受験資格:なし
詳細:一般財団法人日本ファッション教育振興協会 | ファッション色彩能力検定
※情報は2020年1月25日時点のものです。最新の情報は公式ホームページからご確認ください。
パターンメイキング技術検定
デザインにおいて重要な要素であるパターンについての知識や技術を問われる検定です。
3級・2級・1級の3段階があり、それぞれの対象レベルは3級から2級なら専門学校生から卒業後すぐ、1級は5〜6年程度の職務経験を積んだ者とされています。
ただし、その方式については限定されておらず、採点基準も手法にとらわれないよう留意されているので、学校に通わず独学で学んできた人にとっても受けやすい検定だと言えるでしょう。
いずれの等級にも実技が設けられており、シルエットやパターンが正確かどうかなど、これまで高い水準で評価されています。
受験の際には知識だけでなく技術の向上も重要だと言えるでしょう。
実施団体:一般財団法人日本ファッション教育振興協会
等級:3級・2級・1級
試験方法:3級 筆記(マークシート方式)・実技、2級 筆記(マークシート方式・製図)・実技、1級 実技
受験資格:なし
詳細:一般財団法人日本ファッション教育振興協会 | パターンメーキング技術検定
※情報は2020年1月25日時点のものです。最新の情報は公式ホームページからご確認ください。
ファッションデザイナーとは?主な仕事と資格をご紹介! まとめ
ファッションデザイナーは、すべての工程が決して華やかというわけではありません。
そう見えるのは一部であり、実際はコミュニケーションや地道な努力が実を結ぶ業界といえるのかもしれません。
数々の経験を重ねて、ぜひ素晴らしいファッションデザイナーを目指してください。