昨今、生活家電の中には、デザイン性が高いだけではなく、機能も充実している「デザイン家電」が人気です。
生活必需品に比べて、故障も頻繁に起こるわけではないため、購入する頻度は低いですが、どうせ購入するなら、オシャレなデザイン家電を購入したいと思う方は多いのではないでしょうか。
今回は、デザイン家電の遍歴や魅力、そして購入時に思わず「ナニコレ!」と言ってしまうであろう斬新なデザインの生活家電をご紹介します。
目次
新興ブランドが家電業界を救った?!
日本の家電は長い間、デザイン性よりも機能が重視される傾向にありました。
しかし最近は、デザインも機能の一つと捉えられるようになり、以前よりもおしゃれな商品が見られるように。
そのきっかけを作ったのは、家電業界の新興ブランドでした。
戦後の高度経済成長期に、自動式の炊飯器や電子レンジなどが開発されたことにより、私たちに生活にゆとりが生まれました。
日々の生活の中で生活家電を使用することが当たり前となり、人々は生活家電を求めたのです。
生活家電は私たちの生活には欠かせないものとなっていく一方で、技術の向上や多機能性を過剰なまでに追及するメーカーも現れだします。こうした状況に一手を加えたのが、新興ブランドでした。
新興ブランドであるアマダナやバミューダといった新興ブランドは、生活家電に「デザイン性」を付加したのです。
アマダナもバミューダも海外ブランドだと思われがちですが、れっきとした国内ブランドです。
この新興ブランドが家電業界に変革をもたらしたのです。
消費者ニーズにあったデザイン家電が人気に
日本初の新興ブランドが出現した2002年以降、イギリスのメーカー「ダイソン」のサイクロン掃除機が登場し、注目を浴びます。
デザイン性も高く、消費者が求める機能を備えたオリジナリティあふれる生活家電は、多機能性を重視する傾向にあった国内メーカーに影響を与えるのです。
デザイン家電はそのオリジナリティから、テレビやインテリア雑誌上でも取り上げられ、人々から注目を集めます。
こうして、「生活家電は生活感があるもの」という常識を覆したダイソンは、インテリアの一部に溶け込むように。また、人々はインテリア雑貨を選ぶようにデザイン家電も選ぶようになりました。
「デザイン性」が家電を選ぶ条件に加えられたのです。
そのため、国内メーカーにおいてもデザインも重視した商品を開発するようになります。
デザイン家電のデザインを考えるプロダクトデザイナーの役割が大きくなったのです。
デザイン家電の魅力
デザイン性に長けている「デザイン家電」には、人々から注目され、人気となった理由があります。
デザイン家電の魅力についてご紹介しましょう。
1.生活感を感じさせないオシャレなデザイン
デザイン家電の一番の魅力は「デザイン性の高さ」ではないでしょうか。
生活感あふれる従来のデザインの場合、使用しない時には収納スペースへ片付けなければ、インテリアと調和しませんでした。
しかしながら、デザイン家電の場合、使用しない時でもインテリアに調和するデザインとなっているので、収納スペースにわざわざ片付けるということはありません。
生活感を感じさせないオシャレなデザインである分、あえて見せることでインテリアの一部としての役割を果たしているのです。
2.機能性も抜群
アマダナやバミューダといった新興ブランド製品の特徴は、デザインだけではなく機能性についても重視されたものが続々と発売されていることです。デザイン性だけでなく、実用性にも富んでいることが、消費者のニーズにマッチしたといえるでしょう。
3.プレゼントにも最適
生活家電を購入する時に、デザイン性と機能性の両方を兼ね備えたデザイン家電を検討している方も多いと思います。
しかしながら、デザイン家電の場合、それ以外のものと比べて少々値段が高い傾向にあるようです。
少しでも安く購入したいと思う方にとっては、デザインよりも機能を、そして値段を重視して購入する方もいるのではないでしょうか。
自分ではなかなか購入することができないものを他人からプレゼントされると嬉しいですよね。
そのようなことから、新築祝いや引っ越し祝いなどでデザイン家電を購入しプレゼントとする方が多いようです。
斬新なデザイン家電をご紹介!
数あるデザイン家電の中で、「え?そんな斬新なデザインがあるの?!」と驚くデザイン家電を見かけたことはあるでしょうか。
ここ数年で販売されたものの中で、そのデザインだけではどのような家電なのかがわからないデザイン家電を集めてみました。
早速、4つのデザイン家電をご紹介しましょう。
ソニー グラスサウンドスピーカー LSPX-S2
「これがサウンドスピーカー?」と思いませんでしたか?
スピーカーというと「黒くて四角いフォルム」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
スピーカーらしくない、ランプやランタンのようなこのフォルムは、柔らかな光を放つことによって、食卓やデスク、ベットサイドなどのあらゆるシーンにマッチし、私たちがいる空間に調和さえしています。
デザイン性だけではなく、機能も充実しており、リアルでクリアな音が360°に響き渡るだけではなく、ハイレゾ対応などの機能も持ち合わせているのです。
まさに、他人とは違う斬新なデザインのスピーカーを探しているのであれば、このスピーカーは最適かもしれません。
パナソニック 創風機 Q
※音が出ます。
セパタクローのボールのような、プラネタリウムの投影機のような形をしているのは、パナソニックの「創風機 Q」です。
サーキュレーターとしても、扇風機としても使用することが可能です。
一般的に羽根のついたデザインが多い中、これは羽根が一切ない斬新なデザイン。
それも直径わずか25cmのコンパクトな球体のフォルムは珍しいのではないでしょうか。
球体には1箇所の吹き出し口と6箇所の吸込み口があります。
吸込み口から風を取り込み、内部にある高圧化したファンにより、パワフルな風を吹き出し口から送り出すことができます。
サーキュレーターとして使用する場合には直進的なジェット気流を、そして扇風機として使用する場合には、1/fのゆらぎのリズムの心地よい風を体感することができるのです。
球体というフォルムだけでも創風機としては珍しいデザインですが、羽根がない代わりに7箇所の穴があいているデザインは斬新なデザインといえるのではないでしょうか。
カードクオーラ ヘアドライヤー BD-E1
このドライヤーを見て「あれ?長い筒部分がないのに、ドライヤーとして成り立つの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一般的に高機能のドライヤーの重さは600~900gのものが多いそうです。
しかし、長い筒部分である「ノーズ」を取ることで、約400gという半分の重さを実現しました。
握力の弱い高齢者や、使用頻度が高い美容師がドライヤーを使用する際の負担を軽減したいという想いで開発され誕生しました。
ノーズがないPフォルムのドライヤーは、高機能のドライヤーと同程度の機能だけではなく、40倍も長持ちするモーターを使用していることから、デザイン性も機能性も兼ね揃えたものといえるでしょう。
ナニコレ!と思わず二度見してしまう生活家電の斬新デザイン まとめ
一般的な生活家電に比べて、デザイン家電は少し値が張りますが、取り入れるだけで日々の暮らしが華やいだものとなります。
ぜひ次回、生活家電を購入する時にはデザイン家電を検討してみてはいかがでしょうか。
また、その時に空間のスパイスとして斬新なデザインのデザイン家電を選ぶことをおすすめします