デザイナーの仕事をしているとデザインや企画書など、ひらめきやアイデアが求められる瞬間は多くあります。
しかし、
「クライアントの要望に沿っており、かつ斬新で人目を惹くようなデザインを考えたい。でも全然思い浮かばない…」
時にはこのように、アイデアに詰まってしまうことも多いのではないでしょうか。
今回は、アイデアが浮かばない時に試してみたい方法をまとめました。
仕事に使えそうなデザインのアイデアをストックしておきたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもアイデアはどのように生まれるのか?
まず知っておきたいのが、「スムーズにアイデアが生まれない原因は何なのか?」というポイントです。
例えばデザインのアイデアを一生懸命考えているのに出てこない、思いつかない…このような時の原因を知っていれば、打開策も見つけやすくなりますよね。
アイデアが生まれない要因として考えられるのが、「インプットが足りていない」という点。
アイデアとは、既にある何らかの要素の組み合わせと言われています。
つまりアイデアが浮かばない時とは、発想に繋がる何らかの経験や知識といった情報が足りていないと言い換えられるでしょう。
おすすめのアイデアの集め方
既に述べたとおりアイデアが浮かばない時は、まずインプットを行うのがポイント。
例えば「これ!」と思うデザインが思い浮かばない時は、既存のデザインからヒントを得る方法がおすすめです。
ヒントになるデザインを探す方法としては、
- デザインに関する書籍を読む
- デザインの流行やアイデアを集めたインターネットサイトを見る
- 展示会や美術館などに足を運ぶ
- 街を歩いて様々なデザインに触れる
などが挙げられます。
たとえばデザインに関するキュレーションサイトや情報サイトを見るだけでも、刺激を受けてアイデアが思い浮かぶことがあります。
デザイン系のキュレーションサイトとしては、以下がおすすめです。
世界中のユーザーが集めた画像を、写真集感覚で気軽に見られるサイトです。
集められている画像の種類は、ファッションやイラスト、風景写真、グルメフォトなど。
中には構図の作り方のメモやデッサンの習作なども掲載されています。
個人が趣味で撮影してアップロードしたものはもちろんのこと、プロが撮影した本格的なものまでまとめられているので、デザインの参考になりやすい点がメリットです。
ちなみに検索フォームには任意のキーワードを入力できるほか、みんなが検索している人気キーワードを指定することもできます。
具体的には「レイアウトデザイン」「アニメキャラ」「ファッションフォトグラフィー」など。
今よく見られているコンテンツをピックアップすることもできるので、流行のデザインを知る参考にもなるでしょう。
Photoshop vip
こちらはデザインに関する様々な情報がまとめられているまとめサイトです。
記事例として挙げられるのは、最新のフリーフォントのまとめや、画像編集ソフトの使用テクニック、インスピレーションをかき立てる人気パッケージデザインのまとめなど。
無料でダウンロードできるパブリックドメインの名画や水彩イラストといった、デザインの参考になる資料が多く見つかりやすいところが魅力といえます。
デザインのアイデアに詰まったときはぜひ参考にしてみてください。
コンテストの入賞作品を見てみる
行き詰まったときは、コンテストなどの入賞作品を見てみるのもおすすめです。
優れたデザインを見ることで感性が刺激され、アイデアが浮かぶことがあります。
たとえば1957年に創設された「Good Design Award」は、国内外の多くのデザイナーや企業が参加している日本有数のコンテスト。
デザインの優劣を決めるのではなく、選ばれたデザインによって人々に「発見」や「共有」「創造」などをもたらしたいという理念のもとで運営されているものなので、イラストなどのデザインの参考にはなりませんが、発想のヒントにはなるかもしれません。
過去の受賞作品は公式サイトから確認できるので、参考にしてみてくださいね。
とにかくざっくりとイメージを集めてみる
「デザインが浮かばない!」という状況でも、ざっくりとしたイメージは持っているはず。
そんなときは、その「ざっくりとしたイメージ」をもとに参考になりそうなアイデアを集めてみましょう。
キーワードで検索してみる
まずきっかけとして使えるのが、デザインの方向性で検索してみるという方法。
たとえば用意したいデザインが「高級な飲食店の看板」という方向性なら、「高級 飲食店 看板」というようにキーワードを組み合わせて、ネットを検索します。
既存のデザインを完全に真似るのはNGですが、他のデザイナーがどのようにデザインを組み立てているのかを参考にすることで、アイデアが生まれやすくなります。
デッサンしてみる
最初からしっかりとデザインを固める必要はありません。
お客様から依頼されている「デザインに必ず盛り込みたい要素」をすべて書き出して、優先順位を決めながらデッサンをしてみましょう。
デッサンをしながら一番目立たせたい要素を決めることで、デザインの方向性も固まりやすくなります。
一番目立たせやすいモチーフや要素を決めたら、それをベースに「同じモチーフをいくつも並べてみる」「モチーフからどこか一箇所を省いてみる」「モチーフを逆さまにしてみる」というように、試行錯誤してみるのもおすすめ。
ありきたりなモチーフも、見方や置き方を変えることで、いつもと違うイメージを与えやすくなります。
新しい視点を見つけたいときの参考にしてみてください。
休んでみる
デザインがどうしても浮かばないときは、休んでみることも大切。
散歩に出かけて頭を休めるのもいいですし、しっかりと睡眠を取って体力を回復するのもいいですね。
マインドマッピングを試してみる
「どんなデザインにしたらいいのかまったく思い浮かばない」
「方向性さえ定まらない」
というときは、ブレインストーミングを行ってデザインの方向性を整理してみましょう。
たとえばおすすめしたいのが、マインドマップという手法。
マインドマップとはトニー・ブザンというイギリスの著述家が生み出した発想法です。
紙の中央に主題にしたいテーマを書き、そこから連想できるキーワードをどんどん線でつなげていくことで、アイデアを閃きやすくする効果があります。
やり方は極めて簡単で、紙とペンを用意し、中心にテーマを書いて、連想できたワードを枝状に繋げていくだけ。
パソコンやスマホのソフトを使う方法もありますが、手を実際に動かして書くことでイメージやアイデアがわきやすくなります。
まとめ:デザインが浮かばない!アイデアの作り方・集め方をまとめてみた
アイデアが浮かばない時に試してみたい方法をご紹介しました。
アイデアは一度「浮かばない」と思い込んでしまうと、思考が固まってますますイメージがわきにくくなるもの。
ときには適度に運動をしたり、外に出かけたりなど、デザインから少し離れてリフレッシュしてみるのもおすすめの方法です。
心身を休めてから、デザインに役立ちそうな情報のインプットやアウトプットに挑戦してみてくださいね。