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キャッチコピーの作り方と記憶に残るキャッチコピーをご紹介

キャッチコピーの作り方と記憶に残るキャッチコピーをご紹介 まとめ

テレビCMや新聞広告などで聞いたり見たりすることで、今でも記憶に残っているキャッチコピーは誰でも一つはあるのではないでしょうか。

キャッチコピーはどのように作られているのか、そしてセンスが良くて記憶に残るキャッチコピーを例に挙げて紹介したいと思います。

キャッチコピーとは?

街中を歩いていると必ずといってよいほど出会う街頭広告や、何気なくみているテレビCMには、必ずと言っていいほど「キャッチコピー」が表示されています。

消費者の心をグッとつかみ、消費者の潜在意識下においても印象に残るフレーズがキャッチコピーであり、街頭広告やテレビCMの他にも雑誌や新聞の広告欄や、Webサイトのバナー広告、ダイレクトメールなどでも使われています。

そのキャッチコピーがいかに消費者の心に刺さるフレーズであるかによって、その商品の売上に影響を及ぼしてしまうほど大切なものなのです。

広告の種類によるキャッチコピーの違い

キャッチコピーと一概に言っても、使われる広告の種類によって、キャッチコピーの作り方は異なります。

広告には大きく分けて「イメージ広告」と「レスポンス広告」の2種類に分類することができます。

  • イメージ広告:企業名や商品名の認知度をあげるため、イメージアップのための広告。

テレビCMや街頭広告、雑誌や新聞の広告欄に使われています。

  • レスポンス広告:消費者に購買行動を起こしてもらうことを目的とした広告。

Webサイトのバナー広告やダイレクトメール、セールスレターに使われています。

目的とターゲット

広告の種類によって、キャッチコピーで伝えたい目的と、その広告を見てもらいたいターゲットとなる消費者は異なります。

キャッチコピーを作るためには、目的とターゲットに合うフレーズでなければなりません。

  1. イメージ広告
  • 目的:商品について直接PRすることはせずに、消費者が企業や商品のイメージを記憶に残してファンになってもらう。
  • ターゲット:不特定多数の消費者
  1. レスポンス広告
  • 目的:商品を直接購入してもらったり、資料請求、見積依頼などの何かしらのアクションを起こしてもらう。
  • ターゲット:特定の属性をもっている見込み客

キャッチコピーの特徴

広告の種類により、キャッチコピーの特徴も異なります。

ターゲットが不特定多数か、特定されている消費者かにより、消費者がその広告を見る頻度や消費者が心に刺さるフレーズが異なるからです。

  1. イメージ広告
  • 誰でも覚えやすくて簡単な言葉
  • 韻を踏んだり、斬新な表現をしている言葉
  1. レスポンス広告
  • 広告を見る人だけに響く言葉
  • 欲望に訴える直接的な表現をしている言葉

キャッチコピーの作り方

広告の種類にとってキャッチコピーも異なるように、作り方にも違いがあります。

どちらのキャッチコピーにおいても、簡単に作られるわけではありません。

目的とターゲットに合ったキャッチコピーを作るためには、作成手順があるのをご存知でしょうか。

それぞれの広告においてキャッチコピーの作成手順を見ていきましょう。

イメージ広告の場合

イメージ広告のキャッチコピーは、その広告を見た人に強い印象を与えたり、深く共感をしてもらうことで、その人の行動を変え、企業イメージや集客アップなどの目的で使用されます。

そのため、「目的を達成するためには誰に何を伝えるべきか」ということを踏まえて以下の手順で作成をしていきましょう。

  1. 広告を使って何をしたいのかという目的を明確にする
  2. 目的達成のために乗り越えなければならない課題を考える
  3. 誰に伝えたいのか、ターゲットを設定する
  4. 一番何が伝えたいかを決定する
  5. 伝え方の表現を工夫する

例えば、イメージ広告の例として、以下のキャッチコピーがあります。

イメージ広告は商品のキャッチコピーだけではなく、企業イメージ広告としての会社スローガンも含まれます。

どのキャッチコピーも過去に一度や二度ではなく、何度も見たり聞いたりして、口ずさむことができるのではないでしょうか。

 

レスポンス広告の場合

レスポンス広告のキャッチコピーは、その広告を見た人に「もっと内容を知りたい」「続きを読みたい」と思わせる目的があるため、広告を見た人の欲求を刺激するようなストレートな表現の言葉が多く使われます。

そのため、「その広告を見るターゲットがどのような欲求を持っているのか」ということを常に考えて以下の手順で作成していきましょう。

  1. ターゲットにして欲しい行動を明確にする
  2. ターゲットをしぼり、ターゲットが欲しいものを明確にする
  3. 広告に出したい商品の最大のセールスポイントを見極める
  4. ターゲットが反応する言葉・キーワードを考える
  5. レスポンス広告でよく使われるテンプレートに当てはめて文章をつくる

レスポンス広告でよく使われるテンプレートには、「〇〇だった私が××になったわけとは?」というビフォーアフターの内容のものや、「〇秒に1個売れています」といった実績を表す内容、そして「〇〇に悩んでいるあなたへ」というターゲットへのメッセージ性のある内容などがあります。

例えば、レスポンス広告の例として以下のキャッチコピーがあります。

キャッチコピーが活きるデザイン

いくらキャッチコピーが良くても、そのキャッチコピーを載せる広告デザインとマッチしていないと、キャッチコピーが活きてきません。

広告デザインにおいても、キャッチコピーと同じ「目的とターゲット」として制作することが大切なのです。

では、キャッチコピーがとても活きている広告デザインを紹介していきましょう。

TEA MORE(ユニリーバ・ジャパン/リプトン)

Lipton Fruits in Tea

画像引用元:Lipton Fruits in Tea | 紅茶の専門家リプトン(Lipton)

紅茶ブランドであるリプトンが提案するのは、「Fruit in Tea」。

紅茶にレモンやミルクだけを入れて飲む時代は終わり、色々なフルーツを入れて目でも舌でも楽しむ時代に突入しています。

紅茶を「もっと」楽しむという意味も込めた「TEA MORE」というキャッチコピーと、柑橘系のフルーツたっぷりのFruit in Teaで、明るく元気でポップなデザインで、より楽しい雰囲気を感じることができます。

空気のようなかけ心地 ≈(株式会社ジンズホールディングス/JINS Airframe)

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画像引用元:メガネのJINS【公式】| JINS – 眼鏡(メガネ・めがね)

眼鏡を選ぶ時には、かけ心地にこだわって購入する人は多いと思います。

最近では洋服と同じように眼鏡もTPOやスタイルによって着替える人も増えているようです。

色々なデザインがある中で、かけ心地に重視しているのが、このAirframe。

空気のようなかけ心地を表現するために、空に浮かぶ眼鏡を広告でデザインすることで、眼鏡の軽さを表現しています。

この広告を見た人は、「宙に浮かんでしまうほど軽い」と思って思わず手に取ってしまうのではないでしょうか。

安全。安心。メトロの目(東京地下鉄株式会社)

東京地下鉄株式会社

画像引用元:東京メトロ

私たちが生活するためには、交通機関はなくてはならない存在です。

東京を縦横無尽に駆け巡る東京メトロの9路線は、東京への通勤・通学客だけではなく、東京に訪れる観光客になくはならない存在です。

そのためにも東京メトロは安心して乗ってもらうように、毎日欠かさずに整備を行い、事故が起きないよう努力されています。

東京メトロの社員の方が真剣にお仕事をされている姿をキャッチフレーズにあわせることにより、東京メトロが安全に運行していることをアピールしています。

キャッチコピーの作り方と記憶に残るキャッチコピーをご紹介 まとめ

「誰に何を伝えたいか」がキャッチコピーを作るうえでは大切です。

もし、これからキャッチコピーを作ろうとしているのであれば、広告の目的やターゲットを明確にしたうえで作ることをおすすめします。

センスの良い言葉で人の心をわしづかみにできるようなキャッチフレーズを作ってみてはいかがでしょうか。