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サイズや装丁にはどんなタイプがある?メニューブックデザインの種類特集

サイズや装丁にはどんなタイプがある?メニューブックデザインの種類特集

お店のメニューブックは、お客様に自慢のメニューを伝える大切なツールです。

また、店側の想いやコンセプトをアピールする「広告」でもあります。

作成の際はより見栄えをよくするために、デザインや装丁にこだわる方も多いのではないでしょうか。

しかし好みだけでデザインや装丁を選んでしまうと、いざ完成品が出来上がってから「ページ数が足りなかった」「装丁をもっと凝ればよかった」「汚れが落ちにくい素材だった…」など、課題が見えてくることもあります。

今回はこれからメニューブックを作成する方に向けて、事前にチェックしておきたいポイントをトピック別にご紹介します。

ページの追加や差し替えがあるかどうか

まず確認しておきたいのがこのポイント。

メニューブックにはページの追加・差し替えができるタイプと、差し替えができないタイプがあります。

ページの差し替えが可能なタイプについて

ページの差し替えが可能なタイプのメニューブックは、ビニールポケットや紙面を追加することで規定量までページを増やしたり、季節に合わせてメニュー内容を変えられるところがメリットです。

ただし、メニューブックのボリュームが多すぎてもお客様を迷わせてしまうので、10~12ページまでに収めるのがおすすめです。

もしそれでもページが足りない場合は、季節限定メニューやドリンクメニューなどを別に分けておくとよいでしょう。

また、ページの差し替えが可能なタイプのメニューブックにもさまざまな種類があります。

一例を以下にまとめました。

ビスタイプ

メニューブックの端についている2カ所のビスで、内面のビニールポケットをとめるタイプの本です。

自宅などでプリントアウトした紙面も、穴を開ければ直接差し込むこともできる他、ページの追加も簡単にできます。

ページ数は2ページからです。

なお、ビスのサイズを大きくすることで、内面に差し込める最大ページ数を増やすことができます。

お店のメニュー数を踏まえたうえで、ビスのサイズを決めるとよいでしょう。

スライド(レール)タイプ

メニューブックの端にレールがついており、ビニールポケットを差し込む形で固定します。ビスタイプと同じく、ページ数は2ページからです。

ピン綴じタイプ

メニューブックの上下にピンを指すことで、内面に置いたページを固定するタイプの本です。メニューを見開きで見せたい時に向いています。ページ数は4ページからです。

紐綴じタイプ

メニューブックのページを紐でくくって止めるタイプの本です。和風のお店に合います。ページ数は4ページからです。

ページの差し替えができないタイプについて

雑誌やパンフレットなどのように、1冊まるごと製本するタイプのメニューブックです。

具体的には、以下のようなタイプがあります。

  • 折りメニュー…1枚の用紙を2~3つ折りにしたり、じゃばら折りにしたりにする
  • 中綴じメニュー本のセンター部分をホチキスなどで固定する

それぞれ店に合った紙質を選んだり、汚れに強いラミネート加工を施したりすることが可能です。

なお、ページの差し替えができないタイプのメニューブックは、製本後の内容の変更ができません。

よって、「月ごとによくメニューが変わる」「看板メニューを旬に合わせて変えたい」など、細かくメニューブックに変更を加えたい店には不向きです。

目安としては、年に1~3回ほどの頻度でメニューブックを変える店に向いています。

メニューブックのサイズと選び方

メニューブックのサイズは、A3・A4・A6・B5など、実にさまざまな種類があります。

おすすめのサイズは店舗の雰囲気や規模によって異なるので、以下のポイントで選んでみてください。

お店の高級感を重視したいなら

ハイクラスの飲食店の場合は、メニューブックもやや小さめにするのがポイント。

理由は、大きなメニューブックは広げた時にテーブルを大きく取ってしまい、見た目がスマートにならないためです。

ブックカバーもクロス生地やレザー、ちりめんなど、店のテイストに合った高級感のある素材を選ぶとより映えますよ。

メニューの差し替えやすさを重視するなら

内面の差し替えやすさを重視するなら、A4かB5サイズがおすすめ。

理由は、市販の家庭用プリンターなどでも簡単に印刷できる紙面のサイズだからです。

「このメニューをちょっと差し替えたい」という時にぱっと自宅やコンビニで印刷できるので、頻繁にメニューを変えるお店や、新商品をよく出しているお店などにおすすめのサイズといえます。

メニューブックの素材について

サイズ感とあわせてしっかり選びたいのが、メニューブックの「素材」です。以下に一例をまとめました。

和風のお店におすすめの素材

和紙、ちりめんなどのメニューブックがおすすめです。

和紙やちりめんはレトロな和の雰囲気が伝わるだけでなく、手触りも良いのがポイント。

ハイクラスな料亭などにもよく合うデザインです。

カフェにおすすめの素材

オーガニック系やナチュラル系の店舗によく合う、木製のメニューブックがおすすめです。

従来、木製のメニューブックは「水を含むと変形してしまいやすい」というデメリットがありましたが、昨今は変形や反りが起こりにくい改良版の商品も多く販売されています。

購入の際に、ブックの手入れの方法について確認しておくとより安心です。

居酒屋におすすめの素材

少しオシャレな居酒屋なら、デニム生地のメニューブックがおすすめ。

使い込むほど布地の表情が変わってくることから、「うちのお店だけのメニューブック」に仕上がっていくところが魅力です。

メニューを開いた時の手触りも素敵ですが、布地は煙や油などの匂いを吸いやすいので、こまめな手入れが難しい場合はビニールカバーをつけておく良いでしょう。

メニューブックと合わせて使える、他のメニューツール

最後に、メニューブックの補足的に使えるツールについてご紹介しましょう。

ねたプレート

個人経営の居酒屋やラーメン店などでよく見かける、壁掛けタイプのメニュープレートです。

メニュー名と価格を書いて店内に掲示することで、おすすめメニューをアピールすることもできます。

ペーパーランチョンマット

テーブルに置いて使う、使い捨てのランチョンマットです。

印刷する内容をサービスに応じて変えられるのも魅力のひとつ。

イチオシのメニューを掲載したり、誕生日のお客様の席に「ハッピーバースデー!」と記載した特別なランチョンマットを置いたりなど、アイデア次第でサービスの質をアップさせることもできますよ。

メニュースタンド

メニューブックを立てるためのスタンドです。

「ただブックを立てるだけのもの」「ナフキンも合わせて収納できるもの」「ドリンクメニューなどの用紙を差し込めるもの」など、様々なタイプがあるので、店の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。

サイズや装丁にはどんなタイプがある?メニューブックデザインの種類特集 まとめ

メニューブックの種類やサイズ、おすすめの素材などをご紹介しました。

メニューブックは、店内における「お店の顔」とも言える存在。従業員の接客態度と同じく、お客様に与える印象も意外と大きなものです。

ブックのサイズ感や手触りなども検討したうえで、お店にぴったりの一冊を制作してみてくださいね。