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ビジネスマッチングからコンテストまで!京都府のクリエイター支援の取り組みをご紹介【2019年】

国や自治体が、経済発展や地域活性化のために、クリエイター支援を積極的に行っているのをご存知でしょうか。

デザインのコト。では、「対面で打ち合わせできるクリエイターに仕事を依頼したい」とお考えの方のために、クリエイター支援を行っている自治体をシリーズでご紹介しています。

今回は、国内でも有数の観光地である、京都府の取り組みをご紹介します。

※情報は2019年10月2日時点のものです。

京都創造者大賞

京都府・京都市・京都商工会議所が、2007年から実施しているコンテストです。

京都のブランド力や都市格を高める活動を担っている人材を「京都創造者」と位置づけ、表彰しています。

都市格を高める活動には、景観や経済だけではなく文化など、街を構成しているさまざまな要素が含まれます。

個人・法人・団体を問わず、商品や作品、そしてサービスなどが対象です。

京都創造者大賞(1点)・京都創造者賞(数点)が選出され、各賞の受賞者はトロフィーと活動助成金されます。

活動助成金は創造者大賞100万円、創造者賞50万円です。

京都創造者大賞

KYOTO CMEX(京都シーメックス)

京都商工会議所・京都府・京都市・京都商工会議所が開催しているポータルサイトです。

オール京都の産学公連携のもとで、各コンテンツを融合し、京都の持つコンテンツの魅力を国内外に発信しています。

漫画・アニメ、映画・映像、ゲーム、クロスメディアの情報を積極的に配信しており、イベントや募集情報だけではなく、オリジナル4コマなどコンテンツが豊富です。

京都のビジネスやクリエイティブ産業の動きを知るのにピッタリです。

また、KYOTO CMEXでは数多くのイベントを開催しています。

クリエイティブ作品に関するイベントを3つご紹介します。

京都フィルムメーカーズラボ

京都フィルムメーカーズラボは、2019年で12回目の募集を行った、京都若手才能育成ラボです。

松竹撮影所や東映京都撮影所といった歴史のある撮影所を舞台に、専門家から映像作家と一緒に時代劇の短編を制作します。

2015年からは東京国際映画祭と連携を行っており、シンポジウムやマスターズ・セッションなども開催しています。

多彩なプログラムと合わせて、映像作家やゲストとの交流も魅力のひとつです。

ワークショップの公用語は英語で行われるので注意してください。

京都フィルムメーカーズラボ

CGアニメコンテスト

国内で最も伝統のある、自主制作のCGアニメ作品を対象としたコンテストです。

アマチュアだけではなく、プロであっても私的に制作した作品であれば対象になります。

時間に制限はありませんが、極端に時間が長い(30分以上)場合、審査が不利になる可能性があるので注意が必要です。

手書きや2D・3Dなど、幅広い作品を対象にしていますが、画像の主要部分をPCで作成している必要があります。

その際、紙に書いて取り込んで編集したものはCGの扱いにならないと規定されています。

また、クレイアニメなどの実写部分が含まれているものも応募が可能ですが、その個所は審査の対象にはなりません。

応募はYouTubeにアップして行います。

出品料は無料です。

幅広い映像クリエイターを対象としており、「自分もCGアニメを作りたい!」と思わせるような作品を評価しています。

CGアニメコンテスト

KYOTO CMEX(京都シーメックス)

京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROP:クロップ)

コンテンツ企業の新規事業創出や、他業界とのクロスメディアをバックアップする施設です。

特にクロスメディアを重視しており、専門コーディネータが常駐しサポートを行っています。

KCROPの活動の中から、クリエイター・ビジネスに対する主な取り組みをご紹介します。

ハンズオン支援

「手を触れる」という意味のハンズオン支援は、現場で深く関わりを持つ支援スタイルです。

KCROPのコーディネータが、企業やクリエイターと一緒に、ビジネスマッチングや起業支援などの経営課題の相談に乗ります。

また、助成金の申請支援も行っており、多彩な支援でビジネスを円滑に進められるようサポートをしています。

セミナー・イベントの開催

話題のクリエイターをゲスト講師として迎えるクリエイティブスキルアップセミナーや、ビジネスセミナーを多数開催しています。

セミナー後には交流会の時間を設けており、専門分野の人と交流を深めることができます。

最新のスキルや技術に触れることができるだけではなく、ネットワーク形成に役立てることも可能です。

商品開発・販路開拓

コンテンツを他の分野と融合させることで、新しい魅力と価値を創出できます。

コンテンツとのコラボレーションは、商品の開発だけではなく、プロモーションにも効果的です。

KCROPでは、人と企業を繋げるきっかけ作りだけではなく、販売のためのイベント出展、広報活動など多彩なサポートを行っています。

CREATORS AND COMPANIES IN KYOTO

KCROPが制作した2017年度京都コンテンツ関連のクリエイター・企業集です。

クリエイターの紹介や企業の紹介があるだけではなく、「コンテンツ×京都企業コラボ」の事例紹介や、KCROPの紹介などがあります。

写真や画像が多用されていて、多くのクリエイティブ作品に触れることができます。

WEB冊子形式なので、いつでも気軽に確認できるのも嬉しいポイントです。

CREATORS AND COMPANIES IN KYOTO

京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROPクロップ)

ビジネスマッチングサイト「CrossKYOTO」

京都府からの受託で、京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROPクロップ)が事業を展開しています。

クリエイターや企業を中心として、他分野の産業との融合を図り新規事業創出を目指すための取り組みです。

京都のコンテンツ企業のエンジニアやクリエイターなどの、プロフェッショナル人材出会うことができます。

コンテンツの質を高めたい方だけではなく、今後コンテンツの利用を考えている方まで、 異業種・同業種を問わずにパートナーを探すことが可能です。

登録料や利用料は無料の会員制ネットワークとなっています。

利用方法

企業の場合には、ユーザー登録と利用規約への同意をWEB上で行った後、京都府ものづくり振興課による審査が行われます。

審査に通過して登録が完了すると、ID・パスワードが発行され、ログインができるようになります。

ログインをすると、発注情報の投稿や企業情報の変更、各発注情報への問い合わせが可能です。

会員企業一覧は、登録をしなくても閲覧可能です。

検索はフリーワードだけではなく業務や目的のカテゴリーで絞り込むことができます。

個別ページには、企業情報やプロフィール、受注等希望情報が記載されており、直接連絡を取ることも可能です。

利用方法

CrossKYOTO

ビジネスマッチングからコンテストまで!京都府のクリエイター支援の取り組みをご紹介【2019年】 まとめ

観光都市として知られる京都府は、その魅力をより多くの人に届けるだけではなく、ビジネスのクロスメディア展開を推進するため、積極的にクリエイティブ支援を行ってきました。

そのため、クリエイターだけではなく企業も注目を集めています。

そんな京都でクリエイターをお探しの際には、是非ご紹介した施設やサービスを利用してみてくださいね。

素敵なクリエイターさんとの出会いがありますように!