デザインに関しては素人だが、仕事の中でそうした業務を担当しなければならなくなり、頭を抱えているという人は少なくありません。
どんな仕事でもいえることですが、そうした場合はポイントを押さえることが大切です。
今回はこうした方々はもちろん、デザイナーなどデザインにかかわる人なら知っておきたい、重要な5つの「好奇心」についてご紹介します。
目次
デザインにとって重要なポイントは「好奇心」
「なぜ好奇心?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
実はデザインのさまざまな場面において、好奇心はなくてはならない要素なのです。
ここからは、どんな場面で特に好奇心が重要になるのか、5つのポイントを挙げて詳しくご紹介しましょう。
1.知らないことや新しいことにチャレンジする「好奇心」
どんなに天才と呼ばれるような人でも、自分の中から生まれるものには限界があります。
また、ユーザーのニーズは日々変わるものです。
そのため、わくわくするようなデザインを生み出すためには、「これまでの情報」に頼ることなく、常に新しいものや知らないことを取り入れていく必要があります。
デザイン以外でもOK
「新しいことや知らないこと」は、デザインに関することだけではありません。
スポーツや文学、また異業種との交流などでもよいでしょう。
新しい情報を得たり、かかわりを持ったりすることは、今まで持っていなかった感覚や楽しみを知るきっかけになります。
こうして得たものがデザインの領域に生きることも少なくないのです。
新しいものや知らないことに対するアンテナを立てる
「でも、何に挑戦していいかわからない…」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は、まず新しいことや知らないことを知ろうという意識を持ち、アンテナを立てることから始めてみましょう。
アンテナを立てることで、今まで気にならなかったことが気になりだしたり、知り合いとの話の中で無意識にこうした話に発展したりすることがあります。
すると、おのずとチャレンジしたいことが見つかったり、周りからそうした情報が舞い込んできたりするようになるのです。
そのためにも、まずは「新しいことにチャレンジしたい」「知らないことに興味がある」など、声を出して発言していきましょう。
2.学び続けようとする「好奇心」
デザインは感性であり、学ぶことなんてないと思っていませんか?
それは大きな間違い。
実はデザインは、日々の学びがとても重要な仕事なのです。
例えばデザイナーが使用しているイラストレーターやフォトショップといったソフトについて学ぶのもよいでしょう。
実際に自分が使うことは少なくても、デザイナーとのやり取りの中でその知識が役立つ場面が多数出てくるはずです。
また、他業種のデザインの事例について学ぶのも一つの方法です。
ある業種で当たり前のように用いられている手法が、実は他業種ではほとんど使われていないということも珍しくありません。
こうした手法を取り入れることで、新しいデザインや発想が生まれる可能性があります。
デザイナーの場合
デザイナーであれば、自分が得意な分野以外の勉強をしてみるのもよいでしょう。
分野が変わることで、新たに得られるものもあるはずです。
また、得意だと思っていることをもう少し深く勉強してみるというのもいいでしょう。
基礎的なことを練習し、さらに生産性をあげるというのも、デザインにおいては大切です。
おすすめは「課題解決力」と「マネジメント能力」
学ぶことが特に思いつかないのであれば、課題解決力やマネジメントについて学んでいてはいかがでしょうか?
これらは一見デザインとは異なるようで、実はとても重要な能力なのです。
デザインというのは、本来物事をよりよくするための手段すべてを指す言葉です。
それはデザインシンキングという言葉にも現わされる通り、課題を解決することが、デザインのひとつのゴールだといえます。
また、特に企業の場合は、多くの人とかかわりながらデザインの仕事をしていくことになるでしょう。
こうしたときに必要になるのが、マネジメントの力です。
これは課題を解決するためにも重要な能力です。
好奇心を持ってこれらに臨むことで、デザインの幅は大きく広がるでしょう。
3.クライアントやユーザーの立場で考える「好奇心」
デザインを考えるうえでなくてはならないのが、ユーザーやクライアントの目線で考えるということです。
なぜなら、デザインを実際に見たり活用したり、そこから感動を得たりする相手はクライアントやユーザーだからです。
デザインの主役は誰?
先ほどもご紹介した通り、デザインは本来何かの課題を解決し、何かをよりよくするための考え方全般を指します。
マーケティングにおいてデザインシンキングが重要視されるのはそのためです。
では、皆さんが今取り組んでいるデザインは、誰の課題を解決するために作られているのでしょうか。
誰の生活や暮らしをよりよくするために存在するのでしょうか。
おそらくその答えはユーザーやクライアントではないでしょうか。
だからこそ、彼らがどんな課題に直面しているのか、また日々どんなことを考えているのかを知ることが、よりよいデザインにつながるのです。
ユーザーやクライアント目線に立つための2つの方法
とはいえ、相手の立場に立つというのは意外と難しいものです。
そんな時はぜひ、町のカフェに入ってのんびり1時間過ごしてみましょう。
ゆっくり時間を過ごしながら、周りがどのように動いているのか、どんな課題が生まれているのか、考えながら周囲を観察してみてください。
せわしない毎日の中では気づかなかった課題が見えてくるかもしれません。
そんな時間をとるのは難しいという方は、ペルソナを作ってみましょう。
ペルソナというのは、ターゲットの要素をより細かく設定したものです。
例えば、ターゲットを30~40代とした場合は、「32歳女性、未婚、恋人がいるが破局の危機を迎えている。長野県出身で20歳の時に都内の広告代理店に就職…」など、その人となりがわかるくらいに細かく設定します。
すると、その人がどのような思いを抱えているのか、どんなことを課題だと感じているのかが想像しやすくなります。
難しい場合はぜひこうした方法を検討してみてください。
4.何事も楽しもうとする「好奇心」
デザインにおいて何より大切なのが、この好奇心です。
どんなに嫌なことでも、楽しもうとすると違ったとらえ方ができるものです。
すると、これまで浮かんでこなかったデザインのアイデアが生まれることがあります。
どうしても楽しめないことがある場合は、なぜ楽しめないのかを追求してみましょう。
それがまさに課題であり、解決法を考えることが新たなデザインの発想につながる可能性があります。
デザインにおいて重要な4つの「好奇心」とは? まとめ
業種や内容にかかわらず、大切なのは新しいことを取り込み、それを楽しもうとする好奇心です。
今回ご紹介した方法をもとに、もう一度デザインに向き合ってみてください。
新しいアイデアが浮かんでくるかもしれませんよ。