昨今、InstagramやFacebookなどのSNSで注目され人気のお店になれば、お店側で宣伝しなくてもSNSユーザーが勝手に宣伝してくれるようになりました。
人気が出れば、駅から離れているなどの立地条件が悪かったとしても、わざわざ足を運んでくれるお客さんが多くいるのです。
今回は、思わず来店したくなるインスタ映えのする店舗デザインをご紹介します。
目次
店舗探しは「タグる」時代に
「ググる」という言葉は知っているけれど、「タグる」という言葉をご存知ない方もいるのではないでしょうか。
「ググる」とは、主に検索エンジンのGoogleを使って検索することを言います。
また転じてGoogle以外の検索エンジンを使って検索することも同じく「ググる」と呼ぶそうです。
「ググる」という言葉が広く使われはじめた頃、Googleアシスタントを使ったお店選びの方法を伝えるテレビCMもあったためか、Google利用者は未だに多いのではないでしょうか。
しかし、Googleでの検索結果に広告が入っていたり、SEO対策がされた企業やメディアが伝える整えられた情報が上位を占めているため、それを嫌がる人もいます。
ググった情報がどこまで正確なものなのか、信用性があるものなのかが見えてこないのです。
こうした背景もあり、昨今では、Googleなどの検索エンジンを使うことなく、Instagramでハッシュタグ検索を行う人が増えています。
主に10代から20代の若者が大半を占めており、彼らはハッシュタグ検索を行うことを「タグる」と呼んでいるそうです。
この「タグる」という言葉は、ハッシュタグ検索を行うという意味以外にも、情報をたぐりよせるというニュアンスも含まれています。
企業やメディアが発信した整えられた情報ではなく、一般ユーザーが実際に訪れて感じたことや、食べてみて味がどのようだったのかなどの生の声の情報の方が正確で信用性があるものという思いから、「タグる」行為が広まっていったのです。
タグられるために店舗が行うべき3つのこと
当初、Instagramは若者が主流のSNSでしたが、昨今は若者だけではなく、幅広い年齢層の方が利用しています。
そのため、若者から始まった「タグる」という検索方法は、今後、Instagramを利用する幅広い年齢層の方にも広く浸透することでしょう。
Instagramを利用している人に、店舗についてタグられるためには、行わなければならないことがあります。
ぜひ行って欲しい最低限のポイントを2つご紹介しましょう。
1.店舗のビジネスアカウントを作る
店舗からの情報発信も必要です。
インスタ映えする写真や動画を撮り、高頻度でフィードやストーリーズを投稿することで、フォロワーも増えるのではないでしょうか。
Instagramで発信していくことで、それらの投稿に興味を持ってくれたユーザーが店舗に訪れてくれるかもしれません。
2.独自のハッシュタグを作る
店舗の商品や店舗デザインがインスタ映えしたからといって、ユーザーが拡散する時に、まちまちのハッシュタグでは、ハッシュタグ検索をした時にヒットする確率が低くなります。
店舗独自のハッシュタグを作成し、Instagramで投稿する時には、そのハッシュタグを使ってもらうようにすれば、タグった結果、店舗情報としてヒットする確率があがります。
3.店舗内にアカウントのQRコードやネームタグ、ハッシュタグを表示する
アカウントやハッシュタグを作っただけでは、ユーザーに浸透しません。
まずは来店者に、お店のInstagramアカウントがあることを知って貰う必要があります。
そのため、店舗内でお客様の目につくところに、アカウントのQRコードやネームタグ、そして店舗独自のハッシュタグを表示しましょう。
例えばレジ横にショップカードと一緒にQRコードやネームタグのPOPを置くことで、会計時に「クーポンやセール情報も定期的に配信しているので、フォローしてください」と宣伝しやすくなります。
また、飲食店などでは、テーブルにQRコードやネームタグを置いたり、壁面デザインとしてハッシュタグをアートとして表示してもよいでしょう。
興味をもってくれたお客様は、目につくところにアカウントのQRコードなどがあれば、アカウントをフォローしてくれるようになり、店舗から配信するセール情報などをもとにまた来店してもらえる可能性が高いのです。
そして、アカウントをフォローしなくとも、ハッシュタグを使って投稿した記事を、「タグって」検索したお客様が来店してくれることもあるのです。
来店したくなる店舗デザイン 4つのポイント
いくらビジネスアカウントや店舗独自のハッシュタグを作ったとしても、魅力ある店舗でなければ、お客様も来てくれません。
インスタ映えする商品やパッケージ、また飲食店であればインスタ映えする料理を作り、提供するのも良いでしょう。
しかし、店舗の外装や内装がステキだったら、もっと集客することができるのです。
タグった時に検索結果として表示された写真や動画を見て、「このお店に行ってみたい!」と思わせる店舗デザインについてご紹介しましょう。
1.2つ以上のフォトスポット
Instagramでユーザーが投稿する理由は、「こんなオシャレでかわいい、インスタ映えするお店に行った」という自慢も含まれています。
どんな店舗なのかが一目瞭然にわかるようなフォトスポットを店舗内に作ることが必要です。
フォトスポットには、店舗のロゴ看板やネオンやカラフルでかわいいものを集めてみてはいかがでしょうか。
ただし、そのフォトスポットは1つだと足りないのです。
イベントや人気のカフェなどでは、フォトスポットでインスタ映えする写真を撮りたいと長い行列ができているのをご存知でしょうか。
フォトスポットを2つ以上作ってあげると、お客様は並ばなくても済むし、アイスクリームなどのすぐに溶けてしまう食べ物を持って写真を撮る時などに溶ける前に写真が撮れるので満足度もあがります。
2.自撮りでかわいくみえるライティング
目で見ている世界と、レンズを通している世界では若干異なることがあります。
それは、「光」です。
写真を撮る時には、光を上手く利用しなければ、いくらインスタ映えする商品や食べ物、景色であっても上手く撮ることができません。
また、自分を入れて撮る場合、何度も撮りなおしができたり、自分好みの構図にすることができることから、自撮りをする人も多いため、かわいくみえるライティングが必要なのです。
フォトスポットだけではなく、お客様が写真を撮るだろうと思われるスポットに照明を置くことも大切なのです。
3.海外にいるような非日常
海外旅行に行きたくても、なかなか休みも取れないし、お金がかかるという理由から、行けないという方も多いのではないでしょうか。
日本にいて、まるで海外にいるような非日常を味わうことができたら、思わず自慢したくなってしまいます。
例えば、たまたま入ったカフェが、まるでパリのシャンゼリゼ通りにあるカフェっぽかったら、思わず写真を撮ってしまうのではないでしょうか。
また、12月の夜に、街中でカルーセルが回り、クリスマスマーケットが行われていたならば、ドイツのクリスマスマーケットを思い、キラキラと光またたくその景色に魅了されて写真を撮ってしまうでしょう。
店舗の内装だけではなく、外装も海外にいるような非日常を出すことでインスタ映えスポットとなるのです。
4.壁面アート
横浜にあるマリン&ウォークヨコハマというオープンモールの壁面アートをご存知でしょうか。
2017年にCollet Millerによって描かれた「Angel Wings」。
このスポットの前で写真を撮り、Instagramに投稿しているユーザーがとても多く、人気スポットとなっています。
このスポット以外にも日本各地で壁画アートが描かれているスポットがあります。
もし店舗の外装デザインとしてオシャレでインスタ映えする壁画アートがあれば、話題になり、写真が撮りたくて店舗に訪れる人も多いのではないでしょうか。
また、内装デザインとしても壁画アートがあることによって、フォトスポットになります。
注目間違いなし!来店したくなるインスタ映えする店舗デザインとは? まとめ
まずは店舗のビジネスアカウントとハッシュタグを作りましょう。
そして、インスタ映えする「カラフル」「非日常」なデザインの空間を作り、女性のお客様からフォロワーになってもらうのがおすすめです。