デザインのコト。では、国や自治体そして民間によるクリエイティブ産業支援の様子を、シリーズでご紹介しています。
今回は「官公庁デザイン案件受注サイト」をご紹介します。
官公庁の募集は各団体のホームページに掲載されますが、募集期間が短かいことも多くあります。
こうしたサイトを活用することで、効率良く官公庁の外注情報を収集することができるようになります。
デザインの仕事を外注したい方も、官公庁の募集内容や価格を知ることができるので、ぜひ目を通してみてくださいね。
※情報は2019年12月26日時点のものです。
目次
中小企業庁「官公需情報ポータルサイト」
中小企業庁では中小企業の経営や育成、そして事業の創出など多彩なバックアップを行っています。
「官公需情報ポータルサイト」では、国や独立行政法人、地方公共団体などがWEBサイト上に掲載している入札情報を検索することが可能です。
検索はフリーワードで行えるだけではなく、受注内容や入札区分そして地域などによる絞り込み検索にも対応しています。
検索を行うと発注タイトルや地域が表示され、PDFやWordファイルをダウンロードすることができます。
検索結果はRSSで受信することも可能なので、気になる検索ワードがあれば設定しておくのがおすすめです。
中小企業庁のクリエイター支援
中小企業庁の支援には「クリエイター向け」と銘打っているものはありませんが、他にも多彩なクリエイターに嬉しい制度があります。
特に触れておきたい支援をご紹介しますので、ぜひご活用ください。
下請けかけこみ寺
中小企業が抱える取引上のトラブルを、専門の相談員や弁護士がサポートしてくれるサービスです。
信頼関係を崩さずに、スムーズな下請け取り引きを行うことができるよう、価格交渉を手助けしてくれたり、調停による紛争解決(ADR)のサポートも行っています。
相談は無料で行うことができます。
新連携支援
連携を行い新しい事業活動に挑戦する中小企業を、補助金や資金調達、そしてアドバイスなどで支援します。
連携先は中小企業に限らず、規約などが存在していれば法人格の有無は問いません。
そのため、個人事業主やフリーランスとして活動をしているクリエイターも対象になります。
ただし、中核となるコア企業が存在し、2つ以上の中小企業が参加することが条件になっています。
細かい要件は、「新連携とは」に記載されていますので、興味をお持ちの方はご一読ください。
創業・ベンチャー支援
創業を考えている方やベンチャー企業に対して、資金調達や情報提供を行っています。
さらに、自治体と民間業者などの創業支援体制の構築を支援し、地域における創業のサポートを実施。
創業時は、まだどんな支援が必要か判断がつきかねる、漠然とした状態の相談が多いものです。
そのため具体的な相談には中小企業庁が、漠然とした相談には自治体や国が支援センターを設けて対応しています。
都道府県等中小企業支援センター/地域中小企業支援センター/シニアアドバイザーセンターがありますので、お住いの自治体の近くの窓口で専門家に相談できます。
まずは、支援センターで専門家に相談して創業のための課題や問題点を整理し、その後中小企業庁のサポートを受けるとスムーズにすすむようです。
公共財団法人東京都中小企業振興公社「ビジネス・チャンスナビ2020」
「ビジネスチャンス・ナビ2020」は、東京都にある官公庁だけではなく民間も対象とした入札・調達情報のサイトです。
ビジネスマッチングにも取り組んでおり、多彩な情報に触れられます。
登録・利用は全て無料で、全国約30,000社の企業が登録を行っています。
発注は東京都の自治体や外郭団体などですが、受注は都内だけではなく全国の事業者が参加。
「入札・発注案件」「企業」「商品」で検索が可能です。
さらに、フリーワードや案件の種類などで絞り込みをすることができます。
利用には登録が必要で、申請後運営事務局による審査があり、審査通過後に利用を開始することができます。
民間・大学・研究機関の案件については、ログインをしていない閲覧者への公開を、企業が同意した案件のみ検索が可能です。
民間・大学・研究機関の案件に触れたい方は、利用登録を検討してみてはいかがでしょうか。
東京ビジネスフロンティア
公共財団法人東京都中小企業振興公社では、中小企業の販路拡大を支援するために、注目度の高い展示会への出展をサポートしています。
1)出展料サポート
出展料を1/2~全額支援しています。
低予算で展示会へ出店することができます。
2)商談サポート
販路拡大のチャンスです。
支援企業に対しては、継続的な商談サポートを行っています。
3)展示サポート
展示会のアピール方法を学ぶためにセミナーを実施しています。
展示会への出展サポートは、クリエイターだけではなく発注企業にとっても嬉しい支援ですね。
ビジネスマッチングサービスの利用をご検討中の方にピッタリです。
入札情報速報サービスNJSS
株式会社うるるが運営している、国内最大級の入札情報サイトです。
官公庁・機関のサイトから入札情報を収集して提供を行っています。
提供している案件数は46,333件にのぼり、豊富な案件の中から自社に合った募集を探すことが可能。
NJSSに掲載されている案件の業種は100種類以上もあり、クリエイターやデザイナーだけではなく、幅広い企業のニーズに応えています。
フリーワードによる検索に対応しており、都道府県や入札形式などで絞り込みを行うことができます。
会員登録をすると、お気に入り機能が使えるようになり便利です。
詳細情報は全てWEBで確認でき、関連資料もサイト上でダウンロードできます。
利用料金は、以下の通りです。
【初期費用】
税抜き300,000円、更新時には不要
【ベーシックプラン】
1年契約:月額48,000円/2年契約:月額45,600円/3年契約:月額43,200円
【プレミアムプラン】
1年契約:月額56,000円/2年契約:月額53,200円/3年契約:月額50,400円
【プラチナプラン】
1年契約:月額64,000円/2年契約:月額60,800円/3年契約:月額57,600円
※オプションでID/キーワードの追加が可能です。
IDは1つにつき月額5,000円、キーワードは1つにつき月額1,000円です。
初期費用・月額費用がかかるので、官公庁入札に積極的に参加したい企業向けです。
無料お試し期間で相場を知ることができるので、官公庁入札に挑戦してみたい方はまず8日間の無料お試し期間をご活用ください。
官公庁や民間のデザイン案件受注サイトと支援の取り組みをご紹介! まとめ
官公庁の入札情報の収集を効率化することで、自分に合った仕事を見つけやすくなるとともに、情報収集に掛かる時間を削減することができます。
こうした取り組みは、官民ともに増加する傾向にあり、より便利により使いやすくなってきています。
情報をキャッチアップすることで、仕事の幅が広がるかもしれません。
また、発注のトレンドを知ることができるのも嬉しいポイントです。
ぜひご紹介したWEBサイトを活用して、ビジネスチャンスを広げてくださいね。