自治体の取り組み・民間サービス

岐阜県のクリエイター支援の取り組みとは?ママや女性にうれしい制度も!

自治体によるクリエイター支援~岐阜県の取り組み~

インターネットの発達で、クリエイターとオンライン上でのやり取りで仕事が完結するケースが増えてきましたが、「対面でのやり取りを大切にして、仕事を進めたい」ということもありますよね。

そこでデザインのコト。では、クリエイター支援を積極的に行っている自治体をシリーズでご紹介しています。

今回は、岐阜県の自治体と民間の、魅力あるクリエイター支援に触れます。

※情報は2019年12月4日時点のものです。

清流の国づくり

岐阜県では、「清流の国ぎふ」を掲げ、創生総合戦略の策定をしています。

人口の減少が見込まれる中、多彩な施策を実施。

国内外の研究者やクリエイターと共創しながら、魅力的な地域資源を活用し世界に向けて発信しています。

岐阜クリエーション工房事業

情報科学芸術大学院大学(IAMAS(イアマス))が行う、最先端のIT・IoT分野のクリエイティブ人材を育成するためのプロジェクトです。

高校生などの県内の若者を対象としており、ワークショップ形式で作品を作ります。

岐阜県では、クリエイターだけではなく、クリエイターの卵の育成にも積極的です。

こうした取り組みが実を結ぶことで、岐阜に軸を置いて活動するクリエイターはますます増えていくかもしれません。

岐阜クリエーション工房事業

「清流の国ぎふ」創生総合戦略(2019〜2023年度)について

ふふふぎふ

岐阜県が運営している移住・定住ポータルサイトです。

多彩なコンテンツがあり、住まいや就職に関することから、手当・助成まで、移住や定住に必要な情報が分かりやすくまとまっています。

東京圏からの移住支援金

岐阜県では、東京23区に5年以上在住している方もしくは東京圏に在住し東京23区に通勤している方を対象とした移住支援金の支給を行っています。

ここでの東京圏の定義は、東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県です。

支給金額は、単身者が60万円で、世帯が100万円です。

起業の場合、上記の金にさらに200万円がプラスされます。

都道府県が公開しているマッチングサイトに掲載されている中小企業等に就業、もしくは地域課題の解決に資する事業を起業した方が対象となるので注意が必要しましょう。

東京は、国内でクリエイターが最も集積しているエリアです。

東京圏を飛び出して、活躍のフィールドを探しているクリエイターにとって、嬉しい制度といえます。

東京圏からの移住支援金

創業支援

岐阜県には、「岐阜県中小企業資金融資制度(創業支援資金)」があり、信用保証協会の保証を利用する際に、信用保証料の全額補助を受けることができます。

対象は新規開業をしてから5年未満の方です。

さらに(公財)岐阜県産業経済振興センターでは、有料の「ぎふ起業家育成塾」を行っており、起業に必要な実践的な知識を得ることができます。

また、起業・創業に関する各種相談は無料で利用することができます。

ふふふぎふ

【大垣市】おおがきクリエイターズパーク

大垣市が主催している、クリエイターズマーケットです。

第2回目は、2019年10月27日に開催されました。

スタートしてまだ日が浅いイベントではありますが、第2回の出店数は130店舗。

近隣地域のなかでも、大規模なクリエイターズマーケットといえます。

洋服やハンドメイドアクセサリー、そして雑貨など多彩なものづくりに携わるクリエイターの出店を中心に、飲食の販売やワークショップなども実施されます。

クリエイターの作品に触れるだけではなく、クリエイターと交流できるのも魅力のひとつです。

既に2019年は終了してしまいましたが、HPに掲載されている「出店者情報」で、多彩なものづくりクリエイターを見つけることができます。

ものづくりクリエイターとの出会いをお求めの方は、ぜひチェックしてみてください。

おおがきクリエイターズパーク

【その他】NPO法人クローバ!

2010年に設立されたNPO法人クローバ!は、岐阜県最大のウィメンズネットワークです。

岐阜に暮らす女性が充実した岐阜ライフを過ごすことができるよう、多彩なプロジェクトを行っています。

中でも注目したいのが、「ギフママ」と「ギフージョ」です。

ギフママ

0歳~小学校低学年までのお子さんをお持ちのママが対象です。

子育てしながら働ける仕事を紹介する「ママワーク」や、子育てセミナー、そして子育てを中心とした岐阜の情報発信サイト「クローバネット」など、岐阜での暮らしを満喫できる情報を提供しています。

小さなお子さんがいらっしゃるママさんクリエイターにとって、嬉しい情報がたくさん見つかります。

ギフママ

ギフージョ

子育てがひと段落ついて、自分の時間を持てるようになった女性が対象です。

ハンドメイドグッズのクリエイターとしてプチ起業のサポートを行ったり、子育て後の復職支援の「ワタシゴトプログラム」を行ったりしています。

女性起業家支援にも力を入れています。

ギフージョ

NPO法人クローバ!

【その他】GIFU INDIE DESIGN SESSIONS(GIDS)

一般社団法人メディア・アンド・クラフツが企画・運営を行っている、自由で自主的な互助のつながりです。

デザインやアートそしてITといったクリエイティブな視点をもとにして、新しい事業の創出や、小さな地域経済を整えたりするための活動を行っています。

GIDSの活動は、「コアワーキングスペースの運営」「滞在型デザイナー制度の運営」「クリエイティブな企業活動の支援」の3つを柱としています。

セミナールームや宿泊可能な和室、シャワールームを完備しており、GIDSメンバーになると、無料でコワーキングスペースを利用することができます。

滞在型デザイナー制度の運営

クリエーターを世界各地から招聘し、短期滞在をしてもらって、地域資源を活用した新しい仕事のデザインを行います。

岐阜県本巣市根尾地域 滞在デザイナー支援制度」では、半年間の滞在場所と制作支援金を提供し、クリエイターのものづくりを応援しています。

制作支援金は、半年間で最大48万円です。

ものづくりを生業にしている、もしくはしようとしている人を対象にしています。

業種は、デザイナーやアーティストだけではなく、プログラマーや起業家など、クリエイターであればジャンルは問いません。

こうしたクリエイター支援の取り組みは全国各地でみられますが、半年間もの滞在座所と制作支援金の支給を受けることができる例はあまり見られません。

また、既にものづくりを生業としている方だけではなく、ものづくりをしているけれども、クリエイターで生計をたてられていない方も対象にしています。

クリエイターやクリエイターの卵をお探しの方は、ぜひご注目ください。

GIFU INDIE DESIGN SESSIONS(GIDS)

岐阜県のクリエイター支援の取り組みとは?ママや女性にうれしい制度も! まとめ

ご紹介したように岐阜県では、自治体だけではなく民間の支援も活発に行われています。

多彩な支援制度が整備されており、今後岐阜県に軸を置いて活動をするクリエイターはますます増えていくことでしょう。

岐阜県で活動をしているクリエイターをお探しの方は、ぜひご紹介した取り組みに注目してみてくださいね。

素敵な出会いがありますように。