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長崎県のクリエイティブ支援の取り組みを紹介!デザイナーの家族の移住助成制度もあり

長崎県のクリエイティブ支援の取り組みを紹介!デザイナーの家族の移住助成制度もあり

国内外で注目されている日本のクリエイティブ産業ですが、実はその発展を陰で支えているのが、国や自治体による積極的な支援です。

デザインのコト。では、「対面でコミュニケーションを取りながら、仕事をすすめたい」というニーズにお応えして、自治体のクリエイター支援策をシリーズでご紹介しています。

長崎県は、多数の取り組みを行っており、クリエイターが活動しやすい環境が整っています。

そこで今回は、長崎県の取り組みの中でも特に知っておきたいものをご紹介します。

※情報は2019年10月31日時点のものです。

長崎県ビジネス支援プラザ

長崎県ビジネス支援プラザは、株式会社コンベンションリンケージが指定管理者として運営を行っている施設です。

長崎県内で起業をしたい方や、起業して5年以内の方を対象にしたインキュベーション施設であり、各種相談対応やセミナー・講演会などを開催しています。

また「長崎市内に拠点を持ちたい」とお考えの方のために、オフィスの提供も行っています。

入居者には起業のために、インキュベーションマネージャーが積極的なサポートを提供。

また、創業ステージや相談内容を考慮しながら、各種産業支援機関との連携やビジネスマッチングも行っています。

サポートは入居者以外に対しても提供しており、長崎の地域経済や産業の活性化を目指しています。

創業準備室は1年目月額5,200円~、中創業者育成室の5年目でも月額70,470円と、格安で入居することが可能です。

施設の備品には、デジタルカメラやデジタルビデオムービー、スクリーンなどがあり、無料で貸し出しを行っています。

創業間もない時期の不安や悩みを解消するために相談制度が整っていたり、金銭負担を軽減できたりするサポートがあるのは嬉しいですね。

長崎県ビジネス支援プラザ

ながさき移住ナビ

長崎県では移住を積極的に後押しするため、ながさき移住サポートセンターを設置しているほか、都内にも東京窓口を開設しています。

その取り組みの一部をご紹介します。

Creatibe Tour 波佐見×くらし×そうぞうvol.2

福岡に拠点を置くデザインスクール、エフ・ディデザイン塾が開催している「クリエイティブツアー」。

波佐見焼が有名で「ものづくりの町」として知られている波佐見町には、クリエイティブな仕事をしている方がたくさんいらっしゃいます。

仕事場を見学するだけではなく、波佐見焼づくりを体験したりと盛りだくさんの内容で、波佐見町の魅力に触れることができるツアーです。

移住関係の取り組みの中でも、特にクリエイティブに注目しており、移住をお考えのクリエイターの方にピッタリです。

Creatibe Tour 波佐見×くらし×そうぞうvol.2

小値賀町の助成制度

五島列島とその周辺の島々の行政区である小値賀町には多彩な助成制度があります。

定住促進に関する支援

定住を促進するために多彩な取り組みを行っています。

経営資金の利子補給

町内で起業をする方や、または後継者になる方が公的資金の借り入れを行った場合、3%を上限として利子の補給を行っています。

若者定住奨励金

新規学卒で町内に住民票を有しており、町内に居住し、今後も定住する意思を持っている方、もしくは小値賀町へのU・Iターン転入者で町内に2年以上定住した方(18歳から40歳まで)を対象に、5万円を支給しています。

※公務員及び公務員の配偶者は対象外です。

結婚祝金

町内で入籍し、定住する意思がある夫婦に対して結婚祝い金10万円を支給しています。

定住促進に関する支援

「家族で移住」助成

小学生から中学生までの児童・生徒がいる家族を対象としており、小値賀町へ住民票を移すことができれば助成の対象になります。

上限20万円の範囲内で、引越費用その他学校生活で必要なものを購入する資金にあてることができます。

移住に関する助成は、住んでいるエリアなどに条件があるケースが多いですが、小値賀町では、移住前に住んでいたエリアは関係ありません。

ご家族をお持ちで移住を検討している方には嬉しい制度といえます。

平成 30 年度小値賀町ふるさと留学協議会事業 「家族で移住」助成

小値賀町の助成制度

ながさき移住ナビ

就労継続支援B型事業所

就労継続支援B型事務所は、福祉サービスの一環で、障害や難病をお持ちの方で雇用契約を締結して働くことが困難な方に対して、軽作業などの就労訓練を行う施設です。

こうした就労支援施設は全国にありますが、クリエイターとして活動できる例は少ないといえます。

このように長崎では、デザインやモノ作りといった、クリエイティブの持つ力を評価し、多彩な取り組みに積極的に取り入れているのです。

こうした活動を通して、今後ますます長崎県のクリエイターは増えていくかもしれません。

MINATOMACHI FACTORY

MINATOMACHI FACTORYでは、佐世保のデザイン雑貨など多彩な商品の製造を行っており、お土産として販売しています。

単に商品を作るのではなく、商品のデザインから製造・梱包まで幅広い作業を行っています。

得意な作業を分担することで、多彩な商品を開発し、自分に合った自由な働き方を見つけることができるのです。

また、イラスト制作や商品デザイン、パッケージ開発など、クリエイティブな能力をいかして経験を積むことができるので、クリエイターとして活躍することも可能です。

MINATOMACHI FACTORYで仕事に取り組むことで、工賃を得ながら一般企業への就職を目指すことも可能です。

専門の支援員がおり、本人の希望に沿ったバックアップを行い、安定して働けるようにサポートしてくれます。

希望する職種や仕事の内容にあわせて、資格取得やビジネスマナーなど、専用のプログラムで訓練を行うため、安心して就職を目指せます。

MINATOMACHI FACTORY

佐世保布小物製作所

布小物づくりを行っている事業所です。

MINATOMACHI FACTORYでデザインされたものを、商品として制作しており、縫製を基礎から学ぶことができます。

モノづくりの喜びに触れながら、縫製技術に自信を持つことができるよう、訓練を重ねており、一人ひとりのペースに合わせて丁寧に指導をしています。

佐世保布小物製作所

【佐世保市】佐世保クリエイターズ協会

平成25年に発足した、佐世保市内に事業所を置いている16の企業で構成されている団体です。

地域文化の効用と活性化を図るため、佐世保市民であるクリエイターや制作者が、技術を磨いたり人材の育成に努めたりすることを目的としています。

著作権のセミナーや経営に関するセミナーなど、クリエイターに嬉しいイベントやセミナーを積極的に開催しています。

また、「世界で最も美しい湾クラブ」加盟認定記念で、インスタグラム写真コンテストを開催するなど、佐世保市に住むクリエイターのためだけではなく、佐世保市のPR活動に貢献する取り組みがみられます。

入会には条件があり、佐世保市近郊に営業所があり、佐世保市の広告やクリエイター業務を主な生業としている起業・個人を対象としています。

また、設立3年以上で、会員2社以上の推薦が必要です。

佐世保市に軸を置いて活動しているクリエイターをお探しの方は、ぜひ注目してみてください。

佐世保クリエイターズ協会

長崎県のクリエイティブ支援の取り組みを紹介!デザイナーの家族の移住助成制度もあり まとめ

長崎県では、各自治体が移住促進・定住に向けて多彩な取り組みを行っています。

また、クリエイティブの力を評価し、さまざまな取り組みの中で活用しています。

こうした取り組みから、長崎県のクリエイティブに対する評価の高さをうかがうことができます。

クリエイターとの出会いをお探しの方は、長崎県のクリエイターに注目してみてください。

素敵な出会いがあるかもしれません!