ITをはじめとした多様な業界で注目を集めている九州・沖縄地方。
実はデザインの分野においてもさまざまな取り組みを行っています。
これまでデザインのコト。では、主にデザイナーやデザイン分野における自治体の支援についてご紹介してまいりました。
今回はその中から、九州・沖縄地方の各自治体が行っているデザインに関する取り組みや、デザイナーに耳寄りの情報についてご紹介します。
※情報は各記事作成時点のものです。最新情報は各公式サイトよりご確認ください。
目次
九州・沖縄地域のクリエイター団体やマッチングサービス
「九州・沖縄地域のクリエイティブ人材に出会いたい」「九州・沖縄地域の企業と仕事をしたい」。
こうしたニーズに応えるため、九州・沖縄地域にはこの土地限定のさまざまなマッチングサービスやクリエイター団体が存在します。
ここではデザインのコト。で過去紹介したサービスについてご紹介します。
【福岡県】CCFクリエイティブ
クリエイターとの共栄を目指し、立ち上げられたクリエイティブセンター福岡(CCF)が、企業とクリエイターの中間に立ってマッチングを行ってくれるサービスです。
登録クリエイターの数は約500名。
全て「リアルで繋がれる」ことを謳っているので「実際に会って打ち合わせしたい」「常駐して対応してくれるクリエイターがほしい」という企業におすすめのサービスと言えるでしょう。
CCFクリエイティブ(制作)|事業内容|クリエイティブセンター福岡
【宮崎県】宮崎県よろず支援拠点クリエイターズバンク
中小企業や小規模事業者の経営に関する悩みに応える「宮崎県よろず支援拠点」では、事業の一環としてクリエイター紹介を行っています。
それが「宮崎県よろず支援拠点クリエイターズバンク」です。
フリーランスとして活躍している人はもちろん、団体や法人の登録も可能です。
【熊本県】fun fan kumamoto
キャッチコピーやパッケージデザイン、WEBや広告などを担えるクリエイターと企業とをマッチングし、熊本県内で付加価値の高いものづくりを支援しようというサービスです。
fun fan kumamotoでは登録クリエイターを抱えており、企業はヒアリングの後、課題やニーズに即した人材を紹介してもらうことができます。
熊本県内の企業のみが利用できます。
【熊本県】クリエイターズデータベース
くまもとファッション協会事務局が運営している、熊本県在住のクリエイターを検索できるサービスです。
同サイトからクリエイター登録も行えるので、仕事を探しているクリエイターにもオススメです。
【鹿児島県】かごしまクリエイターズファイル
企業とクリエイターがつながるきっかけになればと、県で提供しているクリエイターリストです。
鹿児島県産業創出課が、クリエイターから提供された情報を元に作成しています。
会社名や代表者の名前のほか、電話番号など連絡が取れる情報やHP、対応可能なカテゴリなどについて記載されています。
【鹿児島県】mark MEIZAN ポートフォリオサービス
クリエイティブと経済、そして地域資源や事業の組み合わせによって、より素晴らしいロールモデルを継続的に創出するmark MEIZANが提供しているサービスです。
クリエイターと企業とのマッチングのために作られており、2020年2月3日時点で14社の掲載があります。
今後も増えていくことが予想されるため、定期的にクリエイターが必要な企業は是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
【大分県】CREATIVE PLATFORM OITA データベース
CREATIVE PLATFORM OITA は別府市を拠点に活動するアートNPO「BEPPU PROJECT」が運営している、クリエイティブの力を課題解決などに活かすための情報を集めたサイトです。
このサイトの中には、大分県だけでなく、全国で活躍しているデザイナーのデータベースページが作られています。
もちろん県内で活躍するクリエイターを探すことも可能です。
データベース | CREATIVE PLATFORM OITA
【大分県】大分県デザイン協会 デザイン依頼別検索
大分県デザイン協会が運営している、デザイナー検索できるサービスです。
会員登録しているクリエイターの中から、条件に見合った人材を検索することができます。
カテゴリが細かく設定できるので、ニーズに合った人材を探しやすいというポイントがあります。
【佐賀県】ふるさとソーシングSAGASO(サガソ)
県と商工会議所、そしてWEBコンサルなどを行っているEWMグループが行っている官民連携事業です。
コーディネーターである「こねくり家」が、クライアントである企業の相談を受けてクリエイターの選定やチーム化を行います。
佐賀県だけでなく東京にも相談窓口が設けられているので、県外から佐賀県のクリエイターを探す際にも便利なサービスと言えるでしょう。
クリエイター登録数は、2020年2月3日時点で63名。
いずれも交渉のためにはコーディネーターを間に挟む必要がありますが、どんな人材がいるのか事前にチェックできるので安心できるのではないでしょうか。
九州・沖縄地域のクリエイター向け移住支援まとめ
全国各地で活発に行われている移住支援。
中でも九州・沖縄は、クリエイターに向けた支援を活発に行っている地域のひとつです。
今回はこうした取り組みについてご紹介します。
【福岡県】福岡クリエイティブキャンプ
クリエイターの中でもITに特化した移住・転職支援プロジェクトです。
ホームページでは求人の検索や募集中の企業を特集した記事、また福岡の魅力などが掲載されているので、地域のことをよく知らない人でも福岡県について理解できる内容となっています。
2020年2月2日時点で127件の採用・求人情報を掲載。
WEBやゲーム、CG・映像など5つのカテゴリが用意されているので、自分に合った仕事を見つけやすいという特徴があります。
運営は福岡市企業誘致課が行っているため、情報の信頼性も安心です。
このホームページでは移住者のその後の暮らしや感想についても触れられています。
「IT産業がアツい福岡県福岡市のクリエイター支援の取り組みを紹介!クリエイター出会うための方法も」でご紹介した『「お試し福岡リモートワーク生活」を終えた6人に聞く!本当のところ、どうでした?』を始め、「福岡移住者のその後が気になる!FCC同窓会で聞いた、移住後のリアル」など、さまざまな記事がアップされています。
福岡県へのIターンやUターンに興味のある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
【福岡県広川町】Orige(オリゲ)お試し体験・移住相談窓口
お茶で有名な八女市の北に位置する広川町には、ゲストハウスを兼ねた移住相談窓口があります。
ここは通常の宿泊はもちろん、お試し体験できる施設としての役割も持ち合わせている場所。
実際にこれまでさまざまなクリエイターがここでプチ移住を楽しみました。
「ひろかわで働きながら少し住んでみた、西さんのお話。その3」では、実際にお試し体験後に移住を決めた方の話が掲載されています。
興味のある方はぜひ記事を読んでみてくださいね。
【宮崎県】宮崎てげてげ移住計画
宮崎への移住を促進するために、県の魅力や地域情報を発信するイベントを開催するものです。
クリエイターに特化したものではありませんが、過去には宮崎に関係のあるクリエイターと交流できるイベントが行われたことがあり、こうした人材にも門戸を開いてくれる取り組みだといえるでしょう。
イベントは毎月、東京で開催されているので、宮崎県に足を運ぶ必要はありません。
移住を考えいるけれど、旅費やスケジュールで実際に足を運ぶのが難しい人にとっては嬉しい取り組みではないでしょうか。
【沖縄県】ITキャリア沖縄
ITエンジニアやデザイナーを対象にした、沖縄県のUIターン支援サービスです。
住居はもちろん、職場の相談にも応じてくれるので、沖縄県の情報が何もないと困っているクリエイターにおすすめです。
また東京や大阪では移住フェスを開催しており、ここでもさまざまな情報を入手することができます。
2019年3月末時点で、登録者数は1,700名にのぼっています。
九州・沖縄地域のクリエイター向け求人サービスまとめ
いくら魅力的な土地でも、仕事がなければ移住は難しいものです。
近年はリモートで仕事する人も増えましたが、地元の企業で働きたいと言う人も多いでしょう。
デザインのコト。では、これまでクリエイターが知っておきたい求人サービスについてもご紹介して参りました。
以下ではこれらの情報をまとめてご紹介します。
【福岡県】CCFエージェント
さきほどご紹介したクリエイティブセンター福岡(CCF)が運営する「CCFエージェント」では、福岡県内限定のWEB業界求人情報を提供しています。
2020年2月2日現在、取引実績は100社以上。
もちろんWEB関連企業のみです。
相談のみでも可能、U・Iターンにも対応しているということなので、将来的に福岡県内で働きたいと思っているIT人材には利用しやすいサービスと言えるかもしれません。
九州・沖縄の自治体が行うクリエイターマッチング・移住支援・求人サービスまとめ【2019〜2020】 まとめ
クリエイティブに対して厚い支援を行っている九州・沖縄地域。
さまざまな場面でクリエイティブの力を借りたいと思った時には、ぜひこうしたサービスを利用してみてください。