デザイナー

大学・専門学校の公開講座でデザインを学ぼう(2020年1月~3月度)

社会人になると毎日の仕事が忙しく、なかなか「学ぶ」ことに時間を取ることが難しいのではないでしょうか。

「興味はあるのだけど、ビジネススクールに通う程ではない」とか「なるべく短期間にお金をかけずに学びたい」と思っている方は多いと思います。

そのような時におすすめなのが、大学や専門学校で行われている「公開講座」です。

今回は、デザインについて学ぶことができる公開講座をご紹介しましょう。

デザインは生活の中にある

まわりを見渡してみてください。

今、視界にあるもの全て、人の手でデザインされたモノではありませんか?

工業製品だけではなく、現代では空気までもがデザインできる時代となりました。

私たちは多くのデザインされたモノの中から、一つ一つモノを選択して生活をしています。

着る洋服を選ぶ時にはジャケットとパンツの組み合わせを考えたり、料理を皿に盛りつける時には盛り付け方を考えるでしょう。

また花束をもらった時に、その花束に合う花瓶を選び、花を生ける時にも、花がより綺麗に見えるようにしていませんか?

色合いや形、配置を考えている行為そのものが「デザイン」を体現しているのです。

よく「デザインに興味がある人=美的センスの高い人」と思われていますが、私たちは一つ一つの行為の中で無意識にデザインし行動しているので、少なからずともデザインセンスはあるといえます。

しかし、無意識すぎてデザインを意識することはないかもしれません。

仕事にも趣味にも活かせる「デザイン」を学びませんか?

クリエイティブ職に就かれている方であれば、「デザイン」は学生時代、または就職後に勉強されているかもしれません。

しかし、非クリエイティブ職の方の場合には、学生時代にデザインを学ぶことがなければ、デザインについて知識がないのではないでしょうか。

昨今、非クリエイティブ職であっても、デザインに関する知識が求められています。

デザイナーほどの知識までは必要ありませんが、最低限のデザイン知識は持っておいた方が良いかもしれません。

万一、現在の仕事においてその知識が必要ではなかったとしても、仕事の幅を広げるためにも、また新しい世界を発見するためにも学んでおいて損はありません。

仕事と同様に趣味に関しても同じことがいえます。

デザインを学ぶことで、その趣味に対しての考え方が変わるかもしれない可能性があるのです。

色や形といった見た目としてのデザインだけではなく、設計としてのデザインを学ぶことで、仕事にも趣味にも活かすことができます。

今からでも遅くない!まずは公開講座で学ぼう!

デザインを学ぼうと思っている方の中には、「独学で学べるの?」とか「デザイナーほどの知識はいらないけど、今流行りのデザインや最新知識を学びたい」とお考えの方も多いでしょう。

しかし「長期間スクールに通うほど暇ではない」など、どこでどのように学べばよいのかがわからず、一歩前に踏み切れない方が多いようです。

時間もお金もかけずに、専門家から最新知識を習得するには、大学や専門学校で行われている「公開講座」を利用するのをおすすめします。

公開講座は1日から数日間で行われるものが多く、料金も手頃で、大学教授や専門家からの講義を受けることができます。

デザインに興味はあるのだけど、手っ取り早く知識を得たい方、また時間とお金をかけたくない方にはおすすめです。

2020年1月~3月開講の公開講座をご紹介

2019年1月から3月に開講する公開講座について、2019年12月10日現在、申込受付中のものをご紹介します。

大学および専門学校において、2020年度(2020年4月~2021年3月)の公開講座情報については、2020年3月以降に開示される予定です。

また、各公開講座においては定員があります。

人気の講座の場合には、すぐに受付終了となるものもあるため、予めご了承ください。

芸術の哲学

「現代デザインの源流」について学べる講座です。

絵画作品について、芸術と人間との関係を深く考え、作品を通して人間精神の在り方を色々な角度から考察します。

それらの作品から自分なりの鑑賞方法や批評の手がかりをデザインと美との関係を考えながら明らかにしていきます。

日程:2020年1月8日、1月15日、1月22日、1月29日の全4回

時間:13:00~14:30

定員:30名

場所:早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校

講師:早稲田大学講師 平尾 始

受講料:13,662円(ビジター価格)

芸術の哲学(20) | 平尾 始 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター

色でたどる近現代のデザインとカラーの歴史

1960年代から現代までの色彩の変遷をたどります。

色材の変遷により、写真や映像、映画、デジタルカラーへと色彩は多様化となりました。

この講座では、色料から光による色彩へ、低彩度から高彩度へと変遷していく過程をたどりながら、私たちの生活環境や色彩環境だけではなく、絵画やアートがどのように変わってきたのかを学びます。

日程:2020年1月25日、2月1日、2月15日、2月29日、3月14日、3月28日の全6回

時間:13:30~15:30

定員:50名

場所:共立女子大学・共立女子短期大学 共立アカデミー 神田一ツ橋キャンパス

講師:共立女子学園名誉教授 城 一夫

受講料:10,000円(一般)

色でたどる近現代のデザインとカラーの歴史 | 城 一夫 | 共立女子大学 共立アカデミー

人間科学に基づくデザイン

家電製品の操作パネルや駅の案内表示などはエンジニアやデザイナーの手によって設計されています。

それらを利用するユーザーの行動科学や社会科学などを理解しないまま設計してしまうと、ユーザーに利用されないだけではなく、誤った使い方など誤解を招くこともあります。

この講座では、ユーザーにとってわかりやすく使いやすい設計を行うために、人間の行動科学や社会科学、そして心理学について学びます。

日程:2020年2月19日、2月26日、3月4日、3月11日の全4回

時間:18:30~20:00

定員:30名

場所:首都大学東京 オープンユニバーシティ 飯田橋キャンパス

講師:放送大学名誉教授 黒須 正明、法政大学専任講師 橋爪 絢子

受講料:10,000円

人間科学に基づくデザイン 1941G005 首都大学東京オープンユニバーシティー

コンピュータグラフィックスのこれから

仮想世界がまるで現実のように表現されたコンピュータグラフィックスは、主に映像やコンピュータの世界で活用されています。

「一体どのように作られているのだろう」という疑問を解消するために、コンピュータグラフィックスの歴史や、今後一般化されるであろう新しい表現方法を学びます。

日程:2020年3月21日の全1回

時間:10:00~11:30

定員:30名

場所:宮城大学サテライトキャンパス

講師:宮城大学教授 鹿野 護

受講料:無料

公開講座2019後期 | 公立大学法人 宮城大学 – MYU

マーチャンダイザーのための知的財産権基礎

世界各地にあふれるコピー商品。

自分たちで立ち上げたブランドの商品がいくらデザイン力やアイディアに優れていたとしても、知的財産についての知識がないばかりにブランド名が使えなかったり、その商品を売ることができない場合があります。

メーカーだけではなく卸売業や小売業においても必ず理解しておきたい知識です。

トラブルに巻き込まれないためにも、事例を参考としながら、法律について学びます。

日程:2020年1月30日、2月13日の全2回

時間:19:00~20:30

定員:30名(最低開催人数は10名)

場所:文化服装学院

講師:Fashion Law Institute Japan(知的財産教育協会)事務局 金井 倫之、長島・大野・常松法律事務所 弁護士 小松 隼也

受講料:11,000円

マーチャンダイザーのための知的財産権基礎 | 金井 倫之 | 生涯学習講座

ゼロから始めるビジネス・エスノグラフィ

現在、多くの企業で取り入れられている「デザインシンキング」。

デザインシンキングでは、研究対象について観察する「エスノグラフィ」が要となります。

消費者や従業員の潜在的な欲求を引き出し、多面的に捉えられるよう、フィールドワークやインタビューを体験することで、エスノグラフィを学びます。

日程:2020年1月19日

時間:10:00~17:30

定員:24名(最低開催人数は15名)

場所:筑波大学東京キャンパス 文京校舎

講師:筑波大学ビジネスサイエンス系助教授 朱 藝、聖学院大学 准教授 八木 則子、株式会社シグマクシス 鈴木 麻美子、BEL 大戸 朋子

受講料:15,000円

筑波大学エクステンションプログラム

大学・専門学校の公開講座でデザインを学ぼう(2020年1月~3月度) まとめ

私たちの身の回りにある「デザイン」について、公開講座では色々な観点から学ぶことができます。

大学教授などの専門家から、最新の知識を取り入れ、仕事や趣味に活かしてみてはいかがでしょうか。