デザイナー

WEBサイト制作で知っておきたい基本のデザインの話 〜カラー編〜

WEBサイトを作成する際には、どんな要素が印象を左右するのかを知っておく必要があります。

これはデザイナーだけでなく、作成を依頼する企業側の担当者においても同様です。

そこで今回は、今回はWEBデザインを左右する要素のひとつであるカラーについて、知っておきたい基本知識をご紹介します。

WEBサイトで重要な「カラーモード」とは?

みなさんが何気なく見ているパソコンの色とチラシの色。

これらは一見同じ色でも、実は厳密には少し異なることをご存知ですか?

これはカラーモードの違いによるものです。

カラーモードとは色の表現方法のことで、よく知られているものに「RGBカラー」と「CMYKカラー」があります。

RGBカラーとはパソコンなどのデジタル機器に使用されているものです。

一方CMYKカラーは紙媒体に使われているカラーモードを指します。

一見それほど変わらないように見えるかもしれませんが、実はWEBサイトを作成する上では知っておきたい要素のひとつとなっています。

カラーモードが重要な理由

カラーモードの違いが重要なのは、一致する色が必ずしもほかの表現方法に含まれているわけではないからです。

代表的な色に「黒」が挙げられます。

RGBカラーには「黒」という色が存在しますが、実はCMYKカラーには「黒」と呼ばれる色がいくつか存在します。

CMYKカラーの場合、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(キープレート)の4色のインクを混ぜ合わせてさまざまな色を表現します。

一般的には「K」が黒と言われることが多いですが、実はKは「キープレート」というインクで、厳密な黒ではありません。

黒はKのみのインクを使って作り出されることもありますが、他の色を混ぜて作り出すこともあります。

また「黒」というインクもありますが、こちらは「BK」と表されています。

実際に「そんなに変わらない」と思うかもしれませんが、よく見ると色の雰囲気が違うことがおわかりいただけるでしょう。

例えばWEBサイトを作成するに当たり、メインカラーをどうするか考えた時に、これまで会社パンフレットで使っていた色を選択すると、イメージと異なる場合があります。

そのためWEBサイトを作る際には、実際にデバイス上でどのような見え方をするのか、確認しておいたほうが良いでしょう。

「カラーモードとは?用途に合わせた使い分けや注意点をご紹介」では、カラーモードに関するそのほかのポイントについてもご紹介しています。

WEBサイトを作成する際にはぜひ一度確認してみてください。

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WEBサイトで効果的に色を使うためのポイント

印象的なWEBサイトを作成するためには、色を効果的に使うことが大切です。

「WEBデザインを効果的に!色の使い方のポイントと効果的な使い方のコツ」では、WEBデザインにおいて効果的に色を使用する際のポイントについてまとめています。

ここでは効果的な色の使い方のポイントとして、以下の順で色を決めていくことを勧めています。

さらに以下3つのポイントを加えることも大切だと述べています。

・色のもつ特性を活用する

・色の配色にこだわる

引用元:WEBデザインを効果的に!色の使い方のポイントと効果的な使い方のコツ

特性=見る人に与えるイメージ

「色のもつ特性」とは、色そのものが見る人に与えるイメージや効果のことです。

暖色系の色を見ると、なんとなく元気になり、温かなイメージを抱きますよね。

一方寒色系は、洗練されたイメージや肌寒さなどを見る人に感じさせます。

他にも、色にはそれぞれ相手に与えるイメージに違いがあります。

これらを理解した上でどの色を使うか決定することが大切です。

配色=色の組み合わせ

また「配色」とは、サイト内で使用する色の組み合わせのことです。

相性の悪い色の組み合わせだと、全体的にイメージが統一されづらかったり、ブランドイメージを損なう恐れがあります。

WEBデザインには、ある程度型となるような配色パターンがあるので、それを参考にデザインを決めるのが良いでしょう。

配色パターンについては「WEBデザインを効果的に!色の使い方のポイントと効果的な使い方のコツ」の本文内で確認してみてください。

これらを把握した上で、色を自在に使いこなすことが、素晴らしいWEBデザインを作るポイントとなりますので、ぜひ覚えておきましょう。

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高齢者向けサイト作成時の注意点

最高のカラーで構成したとしても、相手にその色が正しく見えていなければ意味がありませんよね。

実は年齢を重ねるごとに、私たちの目には識別しづらい色や他の色に見えてしまう色があります。

特に高齢者向けのWEBサイトを作成する場合は、こうした点に十分注意してカラーを決めましょう。

例えば若者には青色や青紫色に見えている色は、高齢者には濃いグレーに見えます。

また黄色と白色の区別がつきにくくなることも分かっているため、こうした色はあまりおすすめできないと言えるでしょう。

また以下の色の組み合わせは、高齢者には判別しにくくなります。

  • グレーと黒色
  • 緑色と黒色
  • 青色と茶色
  • 水色とベージュ
  • 水色とライトグレー

引用元:高齢者が見えにくい色とは?見分けがつきにくい組み合わせもご紹介!

これらの組み合わせでWEBサイトを構成してしまうと、全面同じ色に見えてしまう可能性も。

高齢者向けのWEBサイトは、今後需要が高いコンテンツの一つとなるでしょう。

もしこうした方をターゲットにしたWEBサイトを作成する場合は、色の使い方や組み合わせ方に十分注意が必要です。

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海外向けなら日本の伝統色を使ってみては?

さまざまな色の中でも、2020年の東京五輪に向けて注目が集まっているのが日本の伝統色です。

チケットデザインに伝統色である「藍」や「松葉」をあしらったことはニュースにもなりました。

日本の伝統色は「日本らしさ」を伝えるもののひとつです。

海外の方が利用するサイトに効果的に用いることで、より日本らしさを伝えるWEBサイトに仕上げることができるでしょう。

「和菓子の妙。かさね色目と和菓子デザインの関係とは?」では、日本の伝統色とともに、その組み合わせである「かさね色目」についても取り上げています。

気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

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WEBサイト制作で知っておきたい基本のデザインの話 〜カラー編〜 まとめ

ユーザーの印象に残るWEBサイトを作成するためには、効果的な色使いについて理解しておくことが大切です。

今回の記事を参考に、色の基本知識や効果的な組み合わせ、注意事項などをチェックしてみてください。

これらの内容はデザイナーも十分理解していますので、気になることがあればぜひ一度聞いてみてくださいね。