パンに具材を挟むだけという手軽さから、朝食やお弁当にと大活躍のサンドイッチ。
お食事系からデザート系にいたるまでバリエーションが豊富であることから、全国各地に専門店が続々と出店しています。
そんな中、サンドイッチの断面が美しい「萌え断」サンドイッチがインスタ映えがすると、SNSで話題になっています。
「萌え断」とは何なのか、また、「萌え断」デザインのコツをご紹介しましょう。
目次
知ってる?世界各国のサンドイッチ
サンドイッチには、色々な種類があります。
コンビニでも売っているような、パンに具材を挟んでいるものもあれば、パンの上に具材がのっているオープンサンドもサンドイッチの中の一つです。
パンの種類やパンの厚み、そして具材の種類によって、世界各国でサンドイッチの呼び名が異なります。
例えば、アメリカのBLTサンド、イタリアのパニーニ、ベトナムのバインミー、トルコのサバサンド…
どのサンドイッチも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
パン+具材=サンドイッチ
パンと具材があれば、どこでも誰でもサンドイッチを作ることができます。
それゆえ、世界各国のサンドイッチに使われるパンや具材は、その国の料理や文化が反映されています。
パンの種類を一つとっても、イギリスやアメリカでは食パンを、フランスではバケットを、ドイツではハード系のパンを、中東諸国ではピタパンなど、その国に代表されるパンが使われています。
具材についても同様です。
タマゴ料理を挟むタマゴサンドは世界共通ですが、その国の特産品や名物料理を具材とすることが多いようです。
どの国においても老若男女を問わず、簡単に作ることができて、忙しい時であっても手軽に食べることができるため、国民食だといっても良いのではないでしょうか。
SNSで話題沸騰!わんぱくサンドとは
日本発祥のサンドイッチをご存知でしょうか。
王道のツナサンドやハムサンド、それともジャムサンドかと思いをめぐらせてみてください。
実は「カツサンド」が日本発祥だそうです。
きつね色の衣を身にまとったとんかつと千切りキャベツをサンドしたカツサンドは、とんかつを使っていることもあり、ボリューミーで贅沢な一品です。
とんかつの厚みがあればあるほど、大きな口を開かなくては食べることができず、食べた後には口の周りにソースがついていたり…そんなことはありませんか?
このようにボリューミーなサンドイッチのことを、SNSでは「わんぱくサンド」と呼んでいます。
1種類の具材をこれでもかとばかりにサンドしているものもありますが、多くのわんぱくサンドは数種類の具材を何層にも重ねてサンドしているものです。
一度で多くの具材を味わえる「わんぱくサンド」はわんぱくな子どもだけではなく、大人にも人気のサンドイッチです。
美しい断面美!「萌え断」とは
SNSで「#わんぱくサンド」と検索した投稿には、「#萌え断」というハッシュタグももれなく付いています。
この「萌え断」とは、何層にも具材を重ねて作るわんぱくサンドの断面が美しい場合に、その断面美が萌える…ということから呼ばれている言葉です。
もともとはインスタグラマーのペコさんが、友人とベーグルを作っている時に、できた言葉だといいます。
ベーグル記事に色々な具材を入れて焼き、スライスした断面を見て、「萌えー」と言いながら次々と断面を見ていたことから「萌え断」という言葉が誕生しました。
インスタグラマーであるペコさんが、SNSで使うことで、このハッシュタグが広がり、萌える断面美のサンドイッチが次々と登場していったのです。
萌え断デザインのコツ
私たちが「萌え断」なサンドイッチだと思うのはどのような断面でしょうか。
絵画で例えるなら、パンが額縁で、キャンバスが具材です。
その具材をどのようなデザインにするかによって、萌え断か否かが決まるのです。
いくら具材の配置を美しいデザインにしたからといって、美味しそうに感じられないものでは「萌え断」とはいえません。
具材の色彩が私たちの食欲を左右しているのです。
補色効果
例えば、レタスとマッシュポテトのサラダをより美味しそうに見せるためには、どのような食材を使えばよいでしょうか。
その答えのひとつがトマトです。
レタスの緑色とマッシュポテトの白色の中に、トマトの赤色を入れることで、それぞれの色が引き立ちます。
レタスの緑色とトマトの赤色が補色の関係で、お互いの色を引き立たせる働きがあるのです。
美味しく見せるためには、このように補色効果を使うことをおすすめします。
反対に、食欲を減退させるのは青色です。
青色は自然の食材の中では存在しない色だからです。
青色が色として美しいからと青色を具材に使うと、脳の中で勝手に「美味しくない」と判断し、萌えるどころか食べたくない気持ちになってしまうのです。
サンドイッチの具材と色
サンドイッチの具材に使われる食材は、葉物野菜や根菜、豆にタマゴ、そして肉や魚と多種多様です。
「萌え断」サンドイッチを作ためには、それぞれの食材の色を十分に理解していなければなりません。
また、食材の切り方によっても色の出方は異なります。
切った食材をどのように並べるかによって、断面のデザインが異なってくるのです。
- 緑色:レタス、キャベツ、キュウリ、オクラ、アスパラ、マスカット、キウイフルーツ
- 黄色:タマゴ、チーズ、コーン
- 白色:生クリーム、リンゴ、魚類
- オレンジ色:ニンジン、オレンジ、ミカン
- 赤色:ビーツ、イチゴ、トマト
- ピンク色:肉類
- 紫色:紫キャベツ、巨峰
層の重ね方
「萌え断」サンドイッチの場合、断面がどのようになるのかを考えて食材を重ねていきます。
補色効果も使い、色合いよく配置していきましょう。
多くの食材を重ねる場合、下の層には平らな食材から並べ、上の層に行くにつれてこぼれやすい食材を重ねていきます。
何層にも重ねる場合には、全ての食材が均等に層になるように重ねるのではなく、真ん中をこんもりさせるように重ねていくことが大切です。
サンドイッチの断面が美しくなり、食べやすくなります。
お食事系のサンドイッチではなく、フルーツサンドの場合、色鮮やかなフルーツに生クリームがサンドされているものがほとんどです。
生クリームの白い背景に、色鮮やかなフルーツをどのように配置するかが「萌え断」かどうかの肝となります。
ただ食べやすく切っただけのフルーツでも味は美味しいですが、萌えることはできません。
フルーツのカットの仕方を考えていくことが大切です。
目で見て舌で楽しむ萌え断サンドイッチをご紹介
「萌え断」サンドイッチを自分で作るのが難しいと思っている方は、ぜひ店舗に足を運ばれてはいかがでしょうか。
「萌え断」と呼ばれるサンドイッチは、どのサンドイッチをとっても色鮮やかで断面が美しいものばかりです。
サンドイッチとは関係のない業種の企業であっても、萌えるデザインはどのようなものかを参考にしてみてはいかがでしょうか。
八百甚 「でら!MIX」
こちらのお店は、八百屋さんということもあり、フルーツの目利きのプロ。
どのようにカットすればフルーツが美味しく見えるか、どのように魅せればお客様が萌えるのかがわかっているそうです。
そこで誕生したのが、この「でら!」シリーズ。
フルーツをサンドするだけではなく、側面にまでたっぷりのフルーツで覆われているサンドイッチは、見た目も華やかで美しく、販売日には長蛇の列になるほど。
どこを切ってもフルーツばかり。
これぞ「萌え断」といえるのではないでしょうか。
フルーツフル 「フラワーイチゴ・フラワーミカン」
こちらもフルーツサンドですが、断面を見ると、お花に見えませんか?
現在はフルーツサンド専門店ですが、もともとはフラワーショップだったこちらのお店。
イチゴやミカンの花びらに、キウイの茎、マスカットの葉っぱとフルーツを使ってお花を表現するなんて、なんと可愛らしいのでしょう。
サンドイッチを買いに来たのに、お花を摘みに来たような感覚になる、その可愛さに、思わず手にとってしまう方も多いのではないでしょうか。
発酵Cafe 「ベジブーケサンド」
レタスの緑色に、トマトの赤色、そして紫キャベツの紫色にチキンの薄ピンク色のサンドイッチ。
濃い色同士だと、色同士がケンカをしてしまいますが、チキンの薄いピンクによって色が引き算され、うまく調和がとれているのではないでしょうか。
色の足し算と引き算の成功例といえるでしょう。
インスタ映えする断面美!サンドイッチの萌え断デザインとは まとめ
料理は味も大切ですが、見た目も重要です。
飲食店などのメニューに「萌え断」デザインを加えることで、SNSで話題となる可能性もあります。
まずはSNSで「#萌え断」と検索して、色々な萌え断デザインを参考にしてみてはいかがでしょうか。